バイク乗りの必需品 レインウエアとゴアテックスウエア

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昔から、バイク乗りにとっての一番の天敵、それは「雨」です。

楽しみにしていた週末のツーリング、目を覚ますと外は全力で雨だった、、、バイク乗りなら誰でも経験する、ガッカリとする瞬間です。

車と違い、四方を箱に囲まれていないバイクは、刻一刻と変化する気象条件の影響をモロに受けてしまう乗り物です。

しかし、それが自然を感じるバイクのメリットでもあり、車とは違うリアルな体験が味わえる根幹でもあります。

つまりバイクに乗る以上、雨は避けられないものであり、いかにうまく付き合って行くかが大切なのです。

恐らくバイクに乗っていて、今まで一度も雨に当たったことがないというバイク乗りなんていません。

そんな、バイク乗りの天敵である雨の影響を和らげ、雨天走行の負担を減らしてくれる必須アイテムが「レインウエアとゴアテックスウエア」です。

いわゆるカッパと呼ばれるアイテムですが、これを無くしてバイクに乗れない、そんなバイク乗り必須のアイテムを解説していきます。

バイク用のレインウエアと通常のレインウエアの違いとは?

バイク用に限らずしも、世の中にはたくさんのレインウエアがあります。

例えば、コンビニで売っているビニールガッパもレインウエアですし、アウトドア用品店で売っている普段使いのレインウエアや登山用のレインウエア、ワークマンなどで売っている作業用のレインウエアもあります。

そうです、一口にレインウエアとは言っても、実に様々な用途のレインウエアがありますが、その中でバイク用と呼ばれるものは、他のレインウエアと一体なのが違うのか?

それはズバリ「耐水圧、透湿性」の数値が高いことです。

レインウエアの耐水圧と透水性とは一体何か?

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レインウエアの機能として、最も大切な基準は、雨をどれくらい通さないかです。

その指標となるのが「耐水圧」であり、この数値が高ければ高いほど、雨を通しにくいレインウエアということになります。

耐水圧はJIS企画で定まっており、例えば耐水圧が20,000mmであれば、レインウエアのアウターの生地の上に1cm四方の柱を立てて、その柱の中に水を入れて20,000mm(20メートル)の高さまでの水圧に耐えられる、つまり浸水しないということです。

次に「透湿性」ですが、雨の日にレインウエアを着ると、いわゆる蒸れが発生する場合が多いですが、その蒸れを外部に発散する能力が透湿性です。

具体的には、生地1立法メートルあたり、24時間で何gの水分を外部に発散したかを示す数値です。例えば、透湿性が20,000g/24hの場合は、1日で1平方メートルあたり、20,000g(20kg)の水蒸気を外部に発散する力があるということになります。

つまり、耐水圧と透湿性が高いということは、雨を通しにくく、なおかつレインウエア内に溜まっている蒸れを排出する能力が高い、高性能なレインウエアと言えます。

バイク用のレインウエアに求められる条件とは?

バイク用以外のレインウエアと、バイク用のレインウエアとでは、求められる条件がかなり違ってきます。

なぜなら、通常のレインウエアの使用条件は、雨は上から降ってくるものですが、バイク用のレアインウエアの使用条件は、走行中に前から叩きつけられるような雨だからです。

つまりバイク用のレインウエアが受ける条件は、通常の雨とは雨の降り注ぐ方向、そして雨の当たる勢いが段違いに違うのです。

例えば、バイクで60kmで走行中に雨が降ると、それは超大型台風の雨の中を走っているようなものなので、日常ユースのレインウエアでは全く役に立ちません。

従って、バイク用としてのレインウエアに求められる条件は、ほかの用途のレインウエアよりかなり過酷な条件ということになります。

一般的には耐水圧が10,000mm以上、透湿性が5,000g以上のものがバイク用レインウエアとしての基準になります。

バイク用のレインウエアの独自の機能とは?

バイク用のレインウエアには、ほかの用途のレインウエアとは異なる独自機能がたくさん詰まっています。

まずは収納がコンパクトなことで、レインウエアに限らず、バイク用品に求められるのは収納がコンパクトなことが必要な条件のひとつです。

バイク乗りにとってレインウエアとは、常時携帯するものであり、雨が降った際にすぐに取り出せる場所に置いておくものです。

となると、必然的にウエストバックやバックパック、バイクの限られた収納スペース、ツーリングバックの中の一部分がレインウエアの収納場所になります。

いかに性能が優れたレインウエアでも、収納場所が取られるものは、バイク用品としてはNGなのです。

次に、リフレクターの存在です。レインウエアを着るということは、つまり雨の中をバイクで走るということです。ただでさえ車より視認性が悪いバイクは、雨の日だとさらに視認性が落ちます。

ゆえに、バイク用のレインウエアには、リフレクターが必須装備となっています。

その他の機能としては、レインウエアを体にフィットさせるアジャスター機能、ヘルメットとレインウエアの間からの浸水を防ぐスペーサー(襟立て機能)ブーツを脱がずにレインパンツが履けるフルジップアップ機能など、バイク用ならではの様々な機能が用意されています。

究極のレインウエア ゴアテックスウエアとは?

ゴアテックスレインウエアとは、レインウエアの中で最高の性能を持つ究極のレインウエアのことです。

ゴアテックス(GORE-TEX)とは、米国のWLゴア&アソシエイツが開発した素材で、バイク用レインウエアに求められる耐水性と透湿製を高次元で融合している、非常に優秀なハイテク素材です。

一般的に耐水圧が10,000mm以上、透湿性が5,000g以上がバイク用レインウエア に求められる数値の基準ですが、ゴアテックスレインウエアは耐水圧が45,000mm以上、透湿性が13,500g以上と、別次元のスペックを誇っています。

また、耐水圧と透湿性のほかに「防風性」も持ち合わせるゴアテックスは、気温が低いときの防寒着としても代用出来ます。

そのため、バイク用品メーカー各社から出ているレインウエアで「ゴアテックス」の名前をつけられた商品は、そのメーカーのフラッグシップモデルであることが多いです。

その価格は、一般のレインウエアの約2〜3倍と非常に高価なものが多いですが、雨の日も快適にライディングを楽しみたいバイク乗りは、十分投資する価値のあるレインウエアと言えます。

おすすめのレインウエアとゴアテックスウエア5選

バイク用のレインウエアを購入する際は、必ず試着することをオススメします。

レインウエアのサイズが合っていないと、せっかく高性能なレインウエアを購入しても、走行風でバタバタしてしまったり、隙間から雨が浸水したりと宝の持ち腐れになります。

またレインウエアは、雨が降った際に通常のライディングウエアの上から着るものなので、試着する際は、いつも着ているライディングウエアを着た上での試着をおすすめします。

以上を踏まえた上で、おすすめのレインウエアとゴアテックスウエアを合わせて5つ紹介します。

ゴールドウイン Gベクター2コンパクトレインスーツ

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実質堅固なバイク用品作りで定評がある、ゴールドウインのベストセラーモデル。

耐水圧が20,000mm以上と高く、走行中のバタつきを抑える袖幅調整タブや、濡れを排出する背中のベンチレーションなど、各種機能も充実の一品。

その名前の通り、収納サイズがコンパクトなことも魅力の一つです。

アールエスタイチ DRYMASTER-X コンパクト レインスーツ

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アールエスタイチの独自の高対水圧・高透湿素材のドライマスターを採用した、デザインと機能性に優れるレインウエア。

耐水圧20,000mm、透湿度10,000gとかなりの高性能ながら、コンパクトな収納を実現したモデルで、リフレクターなどの各種機能も充実しています。

ワークマン バイカーズレインウエア

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作業服や安全靴を販売する、あのワークマンが作ったバイク用のレインウエア。

その気になる性能は、耐水圧が15,000mm以上とバイク用品メーカーの悲鳴が聞こえてきそうなレベルの数値です。

さらにはリフレクターや、アジャスター機能などを備えながら、価格は驚異の5800円(税別)と、ワークマンは完全に本気です。

パワーエイジ UNWETレインスーツ

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とてもバイク用のレインウエアには見えない、おしゃれでカジュアルなデザインのパワーエイジのレインウエア。

耐水圧20,000mm、透湿性10,000gとかなりの高性能を誇りながら、快適性や着心地なども追求している、もはやレインウエアを超えた新感覚バイクウエアです。

ラフアンドロード ゴアテックス ライダーススーツ

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ハイテク素材ゴアテックスを採用した、ラフアンドロードのフラグシップレインウエア。ありとあらゆる気象条件の中、常に快適にラインディングが楽しめる究極の一品。

別売りのパッド類を装備すれば、通常のアウターとしても活用できる懐の深さも魅力です。

バイク乗りの必需品 レインウエアとゴアテックスウエア まとめ

ツーリング行こうと思ったけど、今日は雨か、、、とは思わずに、うまく付き合うほうがバイクライフを楽しめます。なぜなら日本という国は、雨が多い国だからです。

バイク用のレインウエアを着て、雨の中を愛車と走れば、きっと雨だからこそ見える景色や、雨だからこそ感じるものがあるはずです。

それこそが、五感を駆使するバイクツーリングの魅力ではないでしょうか?

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