AIを面白く知るためのおすすめ本10選!今しか楽しめない曖昧さを読み解こう!

AI、いわゆる人工知能は、もはやSFの世界にだけ存在するものではなくなっています。

既に生活のあらゆるところでAIは活動し、ときには目に見える形で、そしてときには認知できない場所で、進化と浸透を続けているのです。

人間の知能を超える「シンギュラリティ」が迫りくる昨今、今だからこそ読んでおきたいAIの本が、実はたくさん出版されています。

これからAIはどうなるのか、私たちの生き方や考えは変わってしまうのか、そんなことを知れる面白い本を10選おすすめしますので、ぜひチェックしてみてください。

AI本を読む前に知っておきたいこと

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AIの本にはいくつかの種類がある

人工知能のAIに関する本は、いくつかの種類に分類することができそうです。

・エンジニアなどの技術者向けの専門書
・AIという存在そのものに関する本
・ビジネス関連の実用書

専門書は実際にAIの開発などに関わる人にとっては有益ですが、そうでない場合はちょっと読み通すのが難しくなるでしょう。

そのためどちらかといえば、AIに関する疑問や考え方について言及している本や、ビジネスの現場で役立てられるような実用書の方に大きなスポットが当たりやすいようです。

AIとは何なのか、どんな問題があるのか、将来的に私たちの生活にどの程度関わってくるのか。

そういった疑問さえあれば面白く読める本がたくさんあるので、意外と読者層は幅広く設定されているのが特徴です。

AIに関する知識がほとんどない人に向けられた本も多数あり、選択を間違えなければ誰でも気兼ねなく読み始めることができます。

わからないからこそ面白い。AIの本にはそういった独自の特徴が見られるので、食わず嫌いをせずにぜひチェックしてみることがおすすめです。

SF小説的な面白さも楽しめる

AI分野は今まさに発展している最中であることから、それを解説した書籍にもたくさんの臆測や曖昧さが含まれています。

それはまるでSF小説のようで、まだ未知数の技術を見つめる期待感を楽しむことができるのです。

現段階ではこういったことがわかっている。⇒ならこれからどうなるのか?

そういった図式がいたるところに見つけられるので、AIへのイメージを楽しく膨らませることができますね。

ときには悲観的な意見もあり、ちょっとした不安を感じることがあるかもしれません。

しかしそういった可能性も含めて想像できるのが、今のAI本ならではの面白さだといえるでしょう。

またAIという存在から哲学的な思考につなげる本も多く、新しい考え方や生き方を学べるようなジャンルも増えてきています。

AIからSFへ、もしくはAIから哲学へ、そういったどこかにつながるような読書ができるので、読む前に自分がどういったことを学びたいのか考えておくのもいいでしょう。

今読まないと楽しめない本が多い?

今出版されているAI本は、「AIという存在がわからない。だから面白い」といったスタンスで書かれているものが多いです。

そのため今後本格的にAIが浸透して、珍しくもなんともなくなってしまった後では、読み応えが薄くなってしまう可能性があるでしょう。

色々な想像や不安、そして希望的観測が入り混じっている今だからこそ楽しめるのがAIの本なので、今のうちにたくさん読んでおきたいですね。

AIの専門家だけでなく、あらゆる分野のプロフェッショナルが言及している本もまた魅力で、これも今のようにAIが曖昧な存在だから可能な内容なのかもしれません。

あらゆる角度からの考察を読んでいけば、書籍からでもAIについての見識を深めることができるでしょう。

新規で出版予定の本もたくさんあるので、AI本のチェックは今だからこそおすすめしたいです。

おすすめのAI本10選!

いちばんやさしいAI〈人工知能〉超入門

いちばんやさしいAI〈人工知能〉超入門

とにかくわかりやすさと親しみやすさを重視するのならこの本、「いちばんやさしいAI〈人工知能〉超入門」がおすすめです。

噛み砕かれた文章とイラスト、箇条書きなどによって適度に整理されているページは、頭のなかにAIのイメージを植え付ける最初の一歩としてピッタリでしょう。

そもそも知能とは何なのか、そこからつながるディープラーニングとは何かといった基本を学べるので、未知数であるAIに対する親近感が得られるかもしれません。

具体的な事例を提示しながら解説が続くため、専門用語にがんじがらめにされるようなこともなく、柔らかな学習が楽しめるでしょう。

AIによって変わっていくいくつかの仕事にも触れているので、将来の職場環境がどのように進歩していくのかをイメージできます。

転職を検討している人や、子供の将来を考えている人には、参考となる情報のひとつになるのではないでしょうか。

いちばんやさしいAI〈人工知能〉超入門という題名通り、こちらの本は入門書としての立ち位置を最後まで貫いています。

この読書で得た基礎知識を活かして、さらに奥地に踏み込んだAI本を探してみるのもおすすめです。

いちばんやさしいAI〈人工知能〉超入門

いちばんやさしいAI〈人工知能〉超入門

人間の未来 AIの未来

人間の未来 AIの未来

ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授と、国民栄誉賞を受賞した棋士羽生善治氏が未来について語り合う対談形式の書籍「人間の未来 AIの未来」

それぞれの道を究めていく2人が、AIという存在について真剣になっている様子からは、なんだか感動さえ感じられるかもしれません。

AIをはじめとした技術がどう進化し、私たちの生活を変えていくのかといった問題に対して、まったく別の世界の専門家が話す本書は異例でありながら非常に興味深いものとなっています。

専門用語が飛び交うような殺伐とした雰囲気はまったくなく、むしろ終始フレンドリーで温かな印象が感じられるので、とても気楽に読み進めることができるでしょう。

単純に2人の偉人が普段どういった考えの下で生きているのかを知るきっかけにもなるため、私と同じくファンの人にはAI関係なしに楽しめる本としておすすめしたいです。

有名な知識人である人たちがAIについて何かを感じ、そして理解している様子を見ると、私なんかはなんだか勇気が湧いてきて、もっと色々なことを吸収したいと思ってしまいます。

この本にはそんな気持ちを奮い立たせるような力もあるので、AIに興味があるのならぜひチェックしてみてください。

人間の未来 AIの未来

人間の未来 AIの未来

人工知能が変える仕事の未来

人工知能が変える仕事の未来

AIの研究に携わった著者の専門的な意見が魅力となっている「人工知能が変える仕事の未来」も、AIを知るための良書としておすすめできます。

ディープラーニングの本質と各種サービスへの影響、そして仕事におけるAI技術の活かし方などについて、かなり本格的に語ってくれている本です。

AIが決して一枚岩ではないことと、そういった多様性のあるAIとどのように付き合っていくべきなのかを考える、ひとつのきっかけになるのではないでしょうか。

かなりボリュームのある本かつAIに関する広い内容を取り扱っているので、いっきに読み進めるのは難しいかもしれません。

しかし読み応えは抜群となっているため、ゆっくりと著者の講義に頭を慣らしていくことがおすすめです。

シンギュラリティについてひとつの意見が提示されていますが、それをどう捉えるのかは読者の自由となっています。

ひとりの専門家が示す考えが今後どのような評価となるのか、読みながら考えてみるのも面白いですよ。

人工知能が変える仕事の未来

人工知能が変える仕事の未来

人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの

人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)

人工知能AIの歴史を紐解きながら、未来のことを想像する本書「人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの」も面白い内容となっています。

ディープラーニングによってコンピューターの能力はどう変わったのか、そしてそれがどれだけすごいことなのかが、この本を読むことでわかってくるでしょう。

過去の第一次・第二次人工知能ブームを取り上げつつ、これからの展望を描いてくため、AIが持つこれまでの流れを把握しやすいです。

読みやすい文章と構成も魅力なので、AIの可能性が持つ全体像を垣間見ることができるかもしれません。

AI分野の読み始めにピッタリの本であるため、最初の一冊にもおすすめです。

人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)

人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)

シンギュラリティは近い―人類が生命を超越するとき

ポスト・ヒューマン誕生 コンピュータが人類の知性を超えるとき

人工知能が人間の能力を超える技術的特異点、そんなシンギュラリティについて深く考察した「シンギュラリティは近い―人類が生命を超越するとき」もおすすめの本です。

2045年にやってくると言われているこのシンギュラリティをどう捉え、そしてどう接していくべきなのか。

そんなひとつの方向性を示しつつ、色々な技術について想像していくユニークな本となっています。

驚くべきはこの本が刊行された時期。2005年というまだシンギュラリティが浸透していなかった時代に、これだけたくさんのイメージを作り出した本書は称賛に値するでしょう。

同時にシンギュラリティに関する不安や疑念も生み出したため、良くも悪くもAI分野に大きな影響を与えた本だといえますね。

SF的な要素も色濃く、「こんなこと本当に起こるの?」と思わされつつ、未来に高い期待感を感じずにはいられなくなります。

あくまで予想を書いている本であるため、既に今の段階で多くのズレが出てきていますが、それでもこういった内容はAIに関する興味を強く刺激してくれるでしょう。

深く考えずにフィクションのつもりで、さらっと読んでみるのもおすすめですよ。

ポスト・ヒューマン誕生 コンピュータが人類の知性を超えるとき

ポスト・ヒューマン誕生 コンピュータが人類の知性を超えるとき

  • 作者: レイ・カーツワイル,井上健,小野木明恵,野中香方子,福田実
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2007/01/25
  • メディア: 単行本
  • 購入: 11人 クリック: 117回
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AI vs.教科書が読めない子どもたち

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

AIについて書くと同時に、現在の子供たちの能力に焦点を当てた「AI vs.教科書が読めない子どもたち」も、新たな角度で人工知能を知るきっかけになるでしょう。

東大への合格を目指したロボット「東ロボくん」の開発者が書いた本で、その経験やノウハウからさまざまな結論を導いてくれます。

シンギュラリティはこない、けれど読解力の低さは問題とするこの本のスタンスは、子供だけでなく大人にも大きな課題を与えてくれるでしょう。

AIに対して抱いてしまう漠然とした不安を、実際にどう動くことで克服できるのか、この本はそういった未来への対策を提示してくれているのかもしれません。

AIについて学ぶだけでなく、読解力を軸とした学習そのものの大切さが書かれているので、将来に向けた具体的な努力の方法を見つけることもできるでしょう。

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

人工知能のための哲学塾

人工知能のための哲学塾

哲学における課題となっている「自己」についての話を、人工知能AIに対して提示していく「人工知能のための哲学塾」も面白い本でした。

フッサールやデカルトといった哲学者たちの話をAIに当てはめていくような内容なので、AIという立ち位置について今一度考えるきっかけになるでしょう。

果たしてAIに哲学は理解できるのか、そもそもその存在に対して必要なものなのか、そんなことを想像することができるかもしれません。

本書を読むことはAIを知るためだけでなく、書かれている哲学についての勉強・別角度からのアプローチにもなるので、哲学書の面を重視して読書をしてみるのもおすすめです。

人工知能のための哲学塾

人工知能のための哲学塾

人間と機械のあいだ 心はどこにあるのか

人間と機械のあいだ 心はどこにあるのか

人工知能AIと人間の関係性を書いた本「人間と機械のあいだ 心はどこにあるのか」は、技術進化の隙間に見える哲学的な思考の可能性を感じさせてくれます。

システム上で計算や統計だけを行う不可視のAIではなく、目に見えて触れることができるロボットに関する知識が増えるので、将来にやってくるかもしれない身近な生活をイメージすることができるでしょう。

機械人間の「オルタ」を中心に展開されていく哲学的な考察と生命についての考え方は、読後に新しい発見をさせてくれるかもしれませんよ。

アンドロイドに関する議論は、SFで描かれるような未来を鮮明に思い描かせてくれます。

SF好きは今後増えていくであろうこういった本を、こまめにチェックしていくことがおすすめですね。

人間と機械のあいだ 心はどこにあるのか

人間と機械のあいだ 心はどこにあるのか

われはロボット

われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)

アイザック・アシモフの書いたロボットにまつわる名作小説「われはロボット」も、AIに感心がある人は面白く読めることでしょう。

ロボット三原則と呼ばれるテーマをポイントに、ロボットと人間の共存をさまざまな角度から描いた本作には、AIが実用化され始めた現代になったからこそ楽しめる要素が多分に見つけられます。

AIを持つロボットたちの行動や思考が、私たちの想像力を心地よく刺激してくれるので、なんだかこれまで以上にAIの発展が待ちどおしくなるかもしれません。

安心して読めるハイクオリティが当たり前のアシモフ作品のなかでも、本作は読みやすさも含めてかなりおすすめできる小説となっていますよ。

われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)

われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)

月は無慈悲な夜の女王

月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 1748)

自分という意識を持つ巨大コンピューター「マイク」と、技術者であるマニーの交流を描いたSF小説「月は無慈悲な夜の女王」からは、AIが普及した未来の可能性を見ることができます。

内容としては革命による戦いを挑むといった古き良きSFのスタイルを取っていますが、随所に見られる人工知能と人間の関係性が、とても美しく感じられるでしょう。

ロバート A ハインラインが書いた現代に残る傑作SFなので、AIを知るときにはぜひ手に取ってみてください。

他にもSF小説には、AIやコンピューターの人工知能をテーマにしたものがたくさんあります。

「銀河ヒッチハイク・ガイド」「未来の二つの顔」「ニューロマンサー」などなど、SF小説にとってはひとつの確立されたジャンルとなっているのです。

この機にエンターテイメントであるSF小説から、AIへの見識を深めてみるのもおすすめですよ。

月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 1748)

月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 1748)

  • 作者: ロバート・A.ハインライン,牧眞司,Robert A. Heinlein,矢野徹
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2010/03/15
  • メディア: 文庫
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mens.esupro.co.jp

AI本を読むときには

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色々自分なりに予想して楽しもう

現在のAI技術は進化の過程に位置しているため、本に書かれている内容がすべて正しいとは限りません。

しかしだからこそ想像の余地があり、自分なりに色々予想しながら楽しむことができるのです。

すべてを鵜呑みにするのではなく、半信半疑を忘れずにいることがAI本を読むときのコツとなるでしょう。

何を信じるのか、そして何を信じないのかは、自分の自由となっています。

自分はAIにどんな期待をすることができるだろうかと、読書をしながら少しずつ考えてみるのがおすすめです。

不安も読書の理由になる

AIに対して懐疑的な印象や、不安を持っている人もきっと多いことでしょう。

しかしそういった不安などのマイナス要因も、AI本を読むための立派なきっかけになってくれるのです。

何を隠そう私も最初は、自分のしているライターという仕事がAIに奪われるんじゃないだろうか……といった不安を理由に本を開いた経緯があります。

もちろんAIには多くの懸念材料がありますが、それと同じくらい明るい情報も多いので、むやみにAIを敵対視するのは浅はかなのかもと思いました。

必要以上に警戒しないようにするためにも、まずは書籍からAIの存在に近づいてみてはいかがでしょうか。

まとめ

AIの本はまだまだこれから、新しい考察や発見を私たちに見せてくれることでしょう。

曖昧さが許されるからこそ面白いというこの現状は、とても魅力的なものだといえます。

このチャンスを逃さないように、しっかりと読書の経験値を積んでいきましょう。

この記事を書いた人

syunkin999