おいっす!
メラモンでっす!
手塚治虫のおすすめの名作といったらどれを思い浮かべるでしょうか?
数々の有名な作品を残している手塚治虫さんですが、一つも読んだことがないという人は少ないですよね。
しかし、全部読もうとしても時間がない!という人もいるのではないでしょうか?
そこで、今回は手塚治虫さんの「これだけは読んで!」といえるおすすめの作品を10個ピックアップしてみました。
手塚治虫の人物像
「漫画の神様」と呼ばれ、今なおレジェンドとしてカリスマ性を誇る手塚治虫さんはどんな人物だったのでしょうか?
また、なぜ「漫画の神様」と呼ばれているのでしょうか?
日本の漫画・アニメ文化を作った第一人者
日本の漫画・アニメ文化は手塚治虫さんなくして語ることはできない。
それほどまでに、日本の漫画・アニメ界に多大な影響を与えた人物です。
日本で初めての連続テレビアニメ、カラーテレビアニメを作った人であり、漫画の表現技法では手塚治虫さんが生み出した表現技法が今でも多く使われています。
俗に、あたりが静まりかえった様子を「シーン」と文章で表すことがありますが、この表現を書き文字として漫画に最初に取り入れたのも手塚治虫さんだと言われているんです。
漫画家としてストイック
数々のエピソードがある手塚治虫さんですが、そのどれも漫画家として漫画を愛し、生涯を漫画にささげたことがうかがえるものばかりです。
7歳ごろから漫画を描き始め、生涯にわたり15万枚以上の漫画を描いたと言われています。
最も忙しい時期には月に600ページを仕上げたこともあり、どの連載作品も異なるジャンルであったということです。
晩年胃がんになり、入院をすることになったときも、病院のベッドで3本もの漫画を描き、連載を続けていました。
まさに、生涯を漫画にささげた人物といっても過言ではないでしょう。
手塚治虫の魅力
手塚治虫さんは、日本の漫画・アニメ界に影響を与えた人物というだけではなく、さまざまな魅力があります。
大人も子供も楽しめる作品を作った
後ほど詳しくご紹介しますが、代表作としては「鉄腕アトム」や「ブラック・ジャック」などがあります。
手塚治虫さんの作品は、子供向けのものと大人向けのものがあり、子供向けのものはかわいらしいタッチでストーリーもわかりやすく描かれていることが多いです。
一方、大人向けのものはストーリーも緻密に計算されており、漫画というよりは一つの小説を読んでいるような感覚になるほど深いです。
こういったさまざまな作品を描くことができ、大人も子供も楽しませることができるという点が魅力といえるのではないでしょうか。
漫画・アニメに最後まで貪欲な姿勢を見せた
「漫画の神様」といわれ、漫画家や周りの人からも尊敬されていたのにもかかわらず、死ぬ間際まで漫画を描き続け、新しいジャンルにもチャレンジする人でした。
そういった漫画やアニメに対する貪欲な姿勢が評価され、今でも手塚治虫さんの作品は多くの人に読まれているのでしょう。
手塚治虫おすすめ作品7選
手塚治虫さんの作品はたくさんありどれもおすすめなのですが、ここでは10個の作品をご紹介します。
鉄腕アトム
今でこそ、人型ロボットのPepper(ペッパー)などロボットがいる生活はそれほど不思議なものではありませんが、鉄腕アトムの原作が連載開始したのは今から67年も前の1951年のことです。
そう考えると、いかに手塚治虫さんがすごい人だったかということがわかりますね。
ストーリーは言うまでもありませんが、人と同じような感情を持った少年ロボットである「アトム」が活躍する物語です。
鉄腕アトムの魅力は、ただロボットが活躍する漫画…というだけではなく、その背景にもっと深いものがあるという点だ。
もちろん、子供はかわいらしいロボットの男の子が愛と正義のために戦うストーリーとして純粋に楽しむだろう。
しかし、この作品には「ロボットを虐げる人間と虐げられるロボットとの間に生まれる対立と差別」というテーマが存在する。
そういうテーマを知ってから見てみると、だいぶ見方が変わってきます。
子供のころ読んだけれど、大人になって読むものではないと思っている方は、ぜひ大人になった今だからこそ読んでみてください。
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ブラック・ジャック
黒いマント、つぎはぎだらけの顔、ちょっと不気味な外見のブラック・ジャックという主人公がインパクトのある作品です。
無免許医師ですが、腕がよく、どんな怪我でも難病でも治してしまいます。
そして、法外な料金をもらうというストーリーで、人間の闇の部分も包み隠さず表現しています。
少しグロテスクなシーンなどもありますが、ピノコというかわいらしい妻?も出てきて和ませてくれる一面も…。
医療系漫画としてだけではなく、生と死について考えさせられるストーリーに大人も魅了されます。
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火の鳥
手塚治虫さんが生涯にわたって書き続けた、超大作です。
連載期間は1954?1988年ということで、亡くなる直前まで書かれていたことがわかります。
火の鳥の生き血を飲むと不死身になれるという設定で、その火の鳥をめぐる人間模様が描かれています。
「死と再生」をテーマとしていて、少し重い作品と思われてしまうこともありますが、読んでみると自分の人生のことを考えさせられるような内容になっています。
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ブッダ
仏教の開祖であるブッダの生涯を描いた漫画です。
「火の鳥」同様に人間の「生と死」について考えさせられる内容になっており、仏教を知る上でも参考になる部分が多くあります。
仏教について知りたいけれど、本を読むのは大変だと思っている人でも、漫画なら読みやすいのではないでしょうか。
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リボンの騎士
手塚治虫さんの少女漫画作品です。
人生をテーマにした作品が多く、大人向けのものといったイメージが強いですが、こちらは少女が好んで読みそうなかわいらしいビジュアルのサファイア王女(王子)が主人公です。
サファイア王女(王子)は男の心と女の心を持っており、男装の麗人として活躍します。
今では男装の麗人もそう珍しくはありませんが、当時の漫画としては斬新な設定であったことがうかがえます。
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七色いんこ
役者泥棒の七色いんこと、女刑事の千里万里子の物語です。
どんな役でもこなす天才役者の七色いんこは、劇場に来る大金持ちから金品を奪い取る大泥棒という設定。
そして、それを追う女刑事は、次第に七色いんこにひかれていく。
しかし、ただの泥棒と刑事の話ではなく、七色いんこにはある目的がある…という、読み進めていくうちに引き込まれてしまうストーリーになっています。
少年漫画として連載されていましたが、一般的にはアニメとしてのイメージが強いかもしれません。
いじめられっ子である主人公の写楽は実は「三つ目族」の末裔で、おでこのばんそうこうをはがすと第三の目が現れ、超能力と天才的頭脳をあらわにする…という奇抜なストーリーです。
SF漫画・アニメとして見る人を楽しませてくれる作品ですね。
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まとめ
手塚治虫さんの作品は、本当に大人が読んでも楽しめるものがたくさんあります。
少年漫画作品も少女漫画作品も、実は奥に隠された秘密があったり、考えさせられる内容になっていたりすることが多く、大人になってから読み返してみたくなるものばかりです。
「漫画の神様」といわれているけど、実はアニメしか見たことがなく漫画では読んだことがないという人は、ぜひこの機会に漫画を読んでみてくださいね