Webライターには時として、ライティングスピードを重視した作業が求められます。
しかし文章を書くスピードを上げるというのは意外なほど難しく、初心者ライターの多くがぶつかる最初の壁となるでしょう。
私もWebライターとして2年働いていますが、恥ずかしながら「これだけ時間をかけたのに、全然書けてない!」と嘆いたことは数知れません。
けれど経験のなかでいくつかのコツを体得してからは、明らかに執筆のスピードが上がり、納品までの時間をずいぶんと短縮することができています。
ライティングスピードの向上は、単純に多くの仕事をこなすことにつながるので、収入の不安定さに悩まされがちなWebライターにとっては必須のスキルとなってくるでしょう。
そこで今回はライティングスピードをアップさせたい初心者Webライター宛てに、私なりの執筆のコツをご紹介させていただけたらと思います。
書き方に悩んでいるときは、ぜひ1つの参考にしていただければ嬉しいです。
Webライターがライティングスピードをアップさせるメリットについて
多くの仕事を受注できるようになる
ライティングスピードがアップすれば、同じ作業時間であってもこれまで以上に多くの仕事を受注できるようになります。
1記事単位で報酬を得ることが多いWebライターにとっては、仕事量の増加はそのまま収入アップにつながるので、ライティングだけで生計を立てることを目指すのならスピードアップは必修項目となることでしょう。
時間を有効活用して複数の仕事を受け持てるようになれば、それだけWebライターとしての経験を積むことができ、さらなるステップアップになるかもしれません。
それは将来の仕事やクライアントとの関係性を築くことになるため、ライティングスピードの向上をきっかけにWebライターとしての可能性を開いていくこともできるでしょう。
執筆のスピードはライターの基本的なスキルでありながら、実際に向上させていくのが難しく、文章力に自信がある人でもスピードアップに時間がかかることは珍しくありません。
初心者Webライターこそ早めにライティングスピードを上げることを考えて、充実したライティングを行えるようにしておきましょう。
緊急の案件にも対応できるようになる
Webライターの活動が安定してくると、非常に短い納期でのお仕事を依頼されることもたまにあります。
ライティングスピードに自信があれば、そういった仕事も積極的に引き受けることができるでしょう。
納品までの時間が短い仕事は報酬面で美味しいことが多いので、定期的に受注できれば収入を潤わせることができます。
クライアントと良好な関係を作ることにもつながるため、ライティングスピードというスキルはライターにとって圧倒的なメリットになることでしょう。
素早い執筆を売りに活動できれば、納品までのスピードを重視する仕事を多く獲得できるので、ライターとしての活動範囲を広げることになるのがポイント。
まだまだ執筆スピードが足りないと感じている初心者Webライターの方々は、以下のコツを参考にして緊急案件への対応力を高めていくことをおすすめします。
ライティングスピードをアップさせる5つのコツをご紹介!
1.構成を決めてからライティングを始める
どうしても早く書くことができないときは、まず記事全体の構成を決めてからライティングを始めることをおすすめします。
あらかじめ記事の構成が決定していれば、後はその筋書きに沿って執筆を行えばいいので、悩むことなくスムーズに書き進めることができるでしょう。
書きながら内容を考える力も時には必要となりますが、Webライターとして継続的に記事を書き続けるには、やはり事前にきちんと全体をイメージするための構成力を鍛えることが求められます。
ライティングスピードをアップさせたいのなら、闇雲に書き出すことを一旦止めて、構成を練る時間を確保してみましょう。
行き当たりばったりで書き出した場合、1度書く内容に迷ってしまうだけで、そのまま長い時間中断を余儀なくされることがあります。
最初は簡単なメモや箇条書きだけでかまわないので、ある程度書くべきことをまとめてから書き出して、ライティングスピードの向上につなげていきましょう。
ただタイピングスピードを上げるだけでは、本当の意味でライティング速度を上昇させることはできず、打ち間違いなどのミスを誘発して余計な時間をかけることになってしまいます。
初心者Webライターとしてスタートしたならば、記事構成の重要性をこの機にチェックしておきましょう。
2.細かな文章確認が結果的にライティングスピードを高める
ライティングのスピードを高めたいのなら、自分の書いた文章を細かくチェックして、常に修正と加筆を繰り返すことがおすすめです。
勢いで最後まで書き切ってから見直すというパターンもありますが、その場合執筆中だからわかる細かい違和感や文章の感覚を直すのに時間がかかってしまい、満足のいく形にするのが難しくなることがあります。
なるべく修正や加筆はライティング中に行い、完成までの時間を短縮するように努めてみましょう。
慣れないうちは一々確認するのが面倒に感じると思いますが、段々と続きの文章を考えながらでも、さっきまで書いたものをチェックできるようになると思います。
Webライターとして作業スピードを上げていくのなら、ぜひ「チェックしながら書く」という技に挑戦してみてください。
文章を修正することで新しい文脈が生まれたり、さらに書き加えるべき内容を思いついたりすることもあるので、結果的に記事の中身をより充実させることも可能です。
誤字脱字や無意味な言い回しを削減することにもつながるので、意識してやってみると納品までにかかる時間全体を短縮できるかもしれません。
最初のうちは複数回チェックするタイミングを設けて、自分なりにやりやすいスタイルを模索してみるといいでしょう。
私も1行ずつ内容をチェックしつつ、さらに1項目終えるごとに再確認、そして最後に全体をチェックするという3段階の形で執筆を行っています。
一見手間がかかっているように思えますが、自分の書こうとしている内容を見失うことがないので、つまづくことなく最後までスムーズに執筆を終えることができています。
書いている最中に何度も手が止まってしまうという人ほど、このやり方がおすすめです。
3.画像の挿入や装飾は最後にまとめて行う
ライティングの仕事をたくさん行っていくと、記事内に画像を盛り込んだり、文字に装飾を行う必要が出てくることもあるでしょう。
そういった作業はなるべく最後に回して、目の前のライティングだけに集中してみてください。
するとライティングスピードを維持しやすくなり、スピーディな完成を実現できるでしょう。
Webライターにとって記事を読みやすくする作業も大切な仕事ですが、それにばかり気を取られてしまうと、肝心のライティングのエンジンがかかりづらくなります。
それはライティングスピードを低下させる原因となるので、書き上げるまではなるべく記事の文章だけに注目していきましょう。
画像の挿入などは利用するメディアによって方法が変わることも多いので、その手順の把握に時間を取られてしまうと執筆速度も失速してしまいます。
せっかく乗ってきたライティングスピードを保つためにも、特にWebライターとしての経験が浅いうちは執筆とそれ以外の作業は分担して行っていくといいでしょう。
もちろん仕事に慣れていくうちに、装飾しながらの方が完成図をイメージできるので書きやすくなるということもあると思います。
いずれにせよ初心者Webライターの方々は、ぜひ1度両方のやり方を経験して、自分に合っているものを選択していくといいでしょう。
4.ライティングに集中できる環境を作る
Webライターの多くは業務委託契約で仕事をするため、自宅での作業が増えることになると思われます。
自宅は自分だけの空間なので誰の目も気にせず仕事ができる一方、作業を邪魔する誘惑がたくさんあるので、ついつい執筆を中座しがちになることも珍しくありません。
そういったアクシデントを以下に排除してライティングに集中するかは、プロのライターとして通用するスピードを手に入れるきっかけになります。
満足のいくライティングスピードを実践できないときは、仕事の環境を見直して、自分が1番集中できる体制を作ることから始めてみましょう。
たとえば仕事場とプライベートスペースを完全に分けたり、外部の音をシャットアウトするためにヘッドフォンや耳栓を使用したり、外に出て執筆を行ったりといった方法が考えられます。
集中につながる環境は人それぞれ違うので、Webライターを目指すのなら自分だけの執筆スタイルを探す時間は必ず作るようにしましょう。
ライティングのスピードを低下させる1番の要因は、マルチタスクであると私は考えています。
最近はスマホ1つで動画やWebサイトを簡単に閲覧できるようになったため、仕事をしながら横目で何かをするということが容易となっているのが現状です。
そのため中にはライティングをしながら、別の作業をしているという人もいるかもしれません。
しかし当然ながらそういったマルチタスクは集中力を弱まらせ、ライティングにかけるエネルギーを分散させることになります。
初心者Webライターはマルチタスクの癖がついてしまう前に、ライティングだけに集中する環境づくりを意識して行うようにしましょう。
何を隠そう私もWebライターになったばかりの頃は、スマホやタブレットで映画を見ながら、テレビをつけながら作業を行っていた時期があります。
するとやはり生産性は低下しましたし、何よりも自分で満足のいくクオリティを発揮することができませんでした。
今も音楽を聴きながら仕事をすることはありますが、視覚情報は目の前のパソコンだけに集中できる環境を作っています。
それをきっかけにライティングスピードはかなり向上したので、速度に悩んでいる人はぜひ執筆だけに集中できる環境整備を進めてみてください。
5.とにかく数をこなすことも大切
ライティングスピードをアップさせるには、結局多くの経験が必要となります。
初心者の頃は仕事を選り好みするよりも、とにかくたくさんの仕事を引き受けて場数を踏んでいくことも大切なこととなるでしょう。
単純にキーボードのタイピングが上手くなれば、それだけライティングスピードは上がります。
タイピングに慣れるには実際に執筆を行うことが重要であるため、仕事をこなせばこなすだけライターとしてのスキルを成長させることができるでしょう。
ちなみにWebライターとして本格的に活動していくには、パソコンとキーボードは必須アイテムとなります。
スマホだけでも執筆は可能ですが、ライティングスピードを上げることは難しいです。
あくまでスマホは簡単な執筆のためだけに使い、スピードが重視される仕事はパソコンから行うようにしましょう。
文字を打ち込むキーボードにもさまざまな種類があるので、仕事の生産性を高めるためにお気に入りの商品を探してみるのもおすすめです。
またライティングスピードを上げたいのなら、仕事だけでなく自身のブログ執筆や何でもない雑記を書いてみるのもおすすめできます。
執筆するという作業が日常的なものとなれば、ライティングを体で覚えることにつながり、よりスピードを意識することができるようになるでしょう。
仕事ではクオリティをきちんと保つことが絶対に必要ですが、自分だけのための文章には特別な気を使うことなく、ただただスピードを高めるための練習として利用することができます。
私も過去に「書籍の感想を○分以内に書く」「スピードだけを考えて日記を書く」といったミッションを自分に課していたことがありました。
そういった練習は今になって自分の仕事の要になっているように感じられるので、とても有意義な時間だったのかもしれません。
ライティングの経験が足りないと感じている場合は、とにかく何でもいいので毎日文章を書くことから始めてみましょう。
その積み重ねは徐々にWebライターの仕事に応用できる力となり、ライティングスピードの下地となるかもしれませんよ。
まとめ
ライティングスピードがアップすれば、Webライターとして活動していく自信につながり、未来に明るい展望を見出すことができるようになります。
一人前のWebライターを目指すのなら、この機会にライティングスピードを意識して鍛えてみてください。
1日の間にたくさんの記事が執筆できるようになると、収入が安定するだけでなく、仕事の達成感を味わうこともできます。
それはWebライターならではのものなので、ぜひ毎日充実した達成感を得られるようにがんばっていきましょう。