スマホ不可!仮想通貨マイニングにおけるスマホの禁止措置とウイルス対策

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2017年の末から2018年の初めにかけてビットコインの価格が急上昇し、仮想通貨のことを知ったという方は多いことでしょう。

また、この頃から新たなブロックを生成した報酬として、仮想通貨を手に入れることができる「マイニング」も大きな注目を集めるようになりました。

パソコンやスマホなどを使用してマイニングすることができますが、不正マイニングが急増したことから、実は現在では「スマホ」を使用したマイニングが禁止されています。

今回はスマホでのマイニング禁止の具体的な理由や、スマホの代替え策、不正マイニングを防ぐ方法などについてご紹介します。

スマホでのマイニング禁止は“不正”の急増が大きな原因

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不正マイニングとは、広告やWEBサイトなどにマイニングを行うスクリプトを埋め込み、閲覧した人のパソコンやスマホの演算能力を無断で使用してマイニングすることです。海外では「crypto jack(クリプト ジャック)」と呼ばれています。

不正マイニングで有名なものに「Coinhive(コインハイブ)」というサービスがあって、Coinhiveのスクリプトをサイトに埋め込んで無断でマイニングをすると、報酬の7割をサイトの運営者、残りの3割を手数料としてCoinhive側が受け取るというものです。

Coinhiveに類似したサービスも出てきて利用者が急増したほか、広告やChromeの拡張機能にスクリプトを埋め込む人、メールなどでウイルスを流す人が増えたことで、規制としてGoogleやAppleが動き出しました。

その結果、これまでGoogle PlayやiPhone Storeにスマホでマイニングができるアプリが出ていましたが、どちらも禁止とする措置が行われました。以下、それぞれのガイドライン上の文面を記載します。

Google Playのガイドライン

端末上で暗号通貨をマイニングするアプリは認められません。暗号通貨のマイニングをリモート管理するアプリは認められます。(詳細はコチラ

Appleのガイドライン

Design your app to use power efficiently. Apps should not rapidly drain battery, generate excessive heat, or put unnecessary strain on device resources. Apps, including any third party advertisements displayed within them, may not run unrelated background processes, such as cryptocurrency mining.(詳細はコチラ

【日本語訳】電力を効率よく使うようなアプリにデザインしましょう。バッテリーを急速に消費させない、過度に熱を発しない、デバイスのリソースに対して不必要に負荷をかけないようにしてください。他社の広告が表示されるものも含めて、仮想通貨マイニングのような無関係なバックグラウンドプロセスを実行させないようにしてください。

 

この禁止措置は2018年6~7月頃に出され、それまでは「MinerGate」などでスマホを用いたマイニングが可能となっていましたが、現在ではリモートでの管理しかできないようになっています。

“疑似的”なマイニングであればアプリで出来る!

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GoogleやAppleが仮想通貨マイニングのアプリを禁止したことで、現在ではスマホでマイニングは出来ません。

しかし、“疑似マイニング”という手段で仮想通貨をゲットできるものがあります。それが「Electroneum」という通貨です。

Electroneumとは2017年7月にプロジェクトが開始されたイギリス発の仮想通貨で、公式アプリをダウンロードすれば“疑似的に”マイニングが可能となっています。

疑似的というのは実際にマイニングしているわけではなく、Electroneumがスマホのスペックや稼働時間に応じて通貨を付与するという仕組みをとっています。

このことから電気をほとんど必要とせず、使用量も少なく、アプリからボタン一つで疑似マイニングができるので技術的に知識も必要ありません。

報酬は微々たるものですが、無料でしかも電気代がほとんどかからないので、余っているスマホがあればチャレンジしてみてはいかがでしょうか。なお、現在はGoogle Playでのみダウンロードが可能となっています。

Electroneum のダウンロードページへ(Google Play)

本格的にマイニングするならパソコンで!

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疑似マイニングであればElectroneumで出来ますが、本格的にマイニングをするならパソコンが必要です。また、マイニングで利益を得るためにはハイスペックのパソコンが必要になります。

スマホでマイニングが出来た頃は無料で気軽に始められましたが、現在では個人で行う場合にはパソコンが必須で、どうしても初期費用がかかってしまい、誰でも気軽に始めることはできません。

それにマイナー(マイニングをする人)人口が増えたこと、仮想通貨のマイニングの報酬額は徐々に減っていくシステムであることから、大きな利益が出にくくなっているのが実情です。

そうは言っても、まだまだ利益を得ることができる場合もあるので、仮想通貨のマイニングに興味をお持ちなら一度チャレンジしてみることをおすすめします。

マイニングで使用するパソコンのスペック

マイニングにはパソコンを使用する「ソロマイニング」と「プールマイニング」、パソコンを使用しない「クラウドマイニング」があります。

ソロマイニングは自分一人でマイニングをする方法プールマイニングは他人と協力してマイニングをする方法クラウドマイニングは業者に投資をする方法のことです。

このうち初心者が始めやすいのがプールマイニングで、パソコンやマイニングの知識があまりなくても問題なく始められます。しかし、マイニングで利益を上げるためには相応のスペックを持ったパソコンが必要になります。

また、マイニングはパソコンの「CPU」を使用するタイプと「GPU」を使用するタイプの2通りがあります。どちらを使用するかは好みの問題もありますが、基本的には「GPU」を使用した方が効率的です。

GPUであれば性能や販売価格、電力消費量などを考慮したトータルバランス的にNVIDIA社なら「GeForce GTX 1070」、AMD社なら「Radeon  RX 580」がおすすめです。

マイニングで利益は得られるのか

マイナー人口の増加や、マイニングの報酬額が徐々に減少するシステムによって、現在ではマイニングで大きな利益を得るのが難しくなっています。また、ソロマイニングやプールマイニングでは24時間稼働させるので電気代がかかってきます。

このことから現在、利益が得られないばかりか赤字になっている人もいらっしゃいますが、マイニングはどの仮想通貨を選ぶかで収益性が大きく違い、選ぶ通貨によっては利益を得ることができます。

また、仮想通貨市場が成長していくと収益性は高くなっていくので、1か月単位の利益が微々たるものだったとしても、長い目で見ると大きな利益になりえます。

不正マイニングを防ぐために気をつけるべきこと

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正式に仮想通貨をマイニングするアプリが禁止され、それに伴ってスクリプトを埋め込んだ不正マイニングのアプリがかなり少なくなりましたが、それでもなおサイトへの埋め込みやメールなどによるウイルスは続いています。

不正マイニングによって個人情報が抜き取られるということは基本的にありません。しかし、バッテリーの消費が激しくなったり、重くなったりするので、不正マイニングされるデメリットは大いにあります。

不正マイニングされている可能性がある状況

特定のサイトを閲覧している間や特定のアプリを起動している間、または常にバッテリーの消費が激しい場合や動作が重いような場合、本体が高温になる場合には不正マイニングされている可能性があります。

このような場合には不正マイニングを疑い、可能な限り早めの対策が必要です。

  • バッテリーの消費が激しい時がある、または常に激しい
  • 動作が重い時がある、または常に重い
  • 重いアプリを使用していないのに本体が高温になる

不正マイニングを防ぐための方法

Coinhiveなどの不正マイニングを行うサービスの利用は犯罪で、不正指令電磁的記録供用罪となります。2018年6月に初めて大々的に警察が動き出しました。

これを受けてスクリプトを埋め込むサイトは激減したと思われ、基本的には一般的なサイトであれば閲覧しても不正マイニングされるようなことはないでしょう。

しかし、違法的に運営されているサイトなら話は別です。おそらく多くの人が知っているであろう「漫画村」でCoinhiveを利用した不正マイニングが行われていたので、何らかの違法的に運営されているサイトではまだまだ不正マイニングの危険性があります。

また、ウイルスに感染するのは主にメールやメッセージアプリなどで、添付されたファイルを開くことが原因となります。

  • 最新のOSバージョンにアップデートしておく
  • 怪しいサイトにアクセスしない
  • 怪しいファイルを無暗に開かない

この3点を守れば不正マイニングされる心配は大きく減ります。不正にマイニングされても実害がないことが多いですが気分の良いものではないですし、不正マイニングだけでなく、その他の実害が出るようなウイルスに感染するリスクもあるので、上記の3点はしっかりと守っておきましょう。

さらに安全性を高めるなら「Adfilter」などのセキュリティアプリを入れておきましょう。Adfilterの場合はメニューのカスタムフィルターで「Coinhive.com」と入力し新規追加をすれば、Coinhiveを介した不正マイニングを防ぐことができます。

マイニングにおけるスマホの禁止措置とウイルス対策まとめ

現在はスマホでマイニングをすることは出来ませんが、疑似的であればElectroneumで通貨をゲットすることができるので、興味がある方は一度やってみてはいかがでしょうか。

また、不正マイニングは減少していると思われますが、それでもまだまだ不正にマイニングされる可能性は高く、防ぐためにはこちらがセキュリティ対策をしっかりととられなければなりません。

セキュリティ対策は不正マイニングだけでなく、個人情報を抜き取るウイルスなどに対しても非常に重要です。ご自身のセキュリティ対策を見直してみましょう。

 

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