スマートフォンといえばiPhone、何がなんでもiPhone、iPhoneじゃないとだめなんです!
そうです、とにかく日本人はiPhoneが大好きです。
もちろん、Android派の人もいますが、iPhone派に比べると圧倒的に少数です。
かくいう著者も、かつてiPhoneとAndroidの2刀流を試したところ、結局iPhoneを手に取る時間が徐々に増え、最終的にAndroidは押入れ行きとなった、典型的なiPhone信者です。
しかし、そんな中、世のiPhone旋風に一石を投じたのが「格安スマホ」の台頭です。
iPhoneは確かに素晴らしいスマートフォンですが、その分利用料金が高く、本体代金も高い印象があります。
つまるところ、iPhoneを使うなら、ある程度の費用は仕方ないという認識を、多くのiPhoneユーザーが持っていると言えるでしょう。
しかし、ご存知でしょうか?実はiPhoneも格安スマホにできるという事実を?
格安スマホにしたいけど、Androidじゃダメなんです!今回の記事は、そんなiPhoneフリークなユーザーに見ていただきたい内容です。
- 格安スマホの主役はAndroidであるという認識
- iPhonoは格安スマホとして使えるのか?
- 格安スマホとして使えるiPhoneを手に入れる5つの方法
- 格安スマホのiPhoneでも各種機能はそのまま使えるのか?
- iPhoneを格安スマホにする方法 まとめ
格安スマホの主役はAndroidであるという認識
格安スマホといえば、真っ先にAndroidを思い浮かべると思いますが、一体この認識はどこから生まれてきたものなのでしょう?
実は、それは日本でのiPhoneの販売方法に理由があります。
日本で初めてiPhoneを販売したのはソフトバンクで、その後auがiPhoneを取り扱うに至り、最後にdocomoが取り扱いをはじめました。
つまりは長い間、日本のiPhoneは「docomo、au、softbank」この大手3社の独占販売が唯一の購入方法だったのです。
そして、この大手3社のiPhoneには、自社以外の通信サービスの利用を制限する「SIMロック」が施されています。
つまり、格安スマホのサービスは、事実上iPhoneで使うことができないサービスだったのです。
反対にAndroidの機種は、もちろん初期の頃は限られた機種でしたが、大手3社以外の販路、つまりSIMロックがかかっていない機種も選べた事実があります。
そして現在、家電量販店や携帯ショップに行くと、多くのAndroidが格安スマホコーナーで展示されています。
この事実こそが、格安スマホはAndroidという認識のもとであり、iPhoneはSIMロックがかかっているために、格安スマホが使えないという認識を生み出したのです。
iPhonoは格安スマホとして使えるのか?
一般的にAndroidに比べて、格安スマホのイメージが薄いiPhoneですが、まず結論から言うと、iPhoneを格安スマホとして使うことは可能です。
さらに付け加えると、それは2013年から可能となりました。
去る2013年の11月22日、国内としては初めて、AppleからSIMロックフリーのiPhoneが発売されたのです。
iPhoneとしては「iPhone5c / 5s」となるこのモデルは、iPhoneのSIMフリー化の歴史的瞬間のモデルであったといえます。
もちろん、当然のことながら、販売台数からいえば大手3社の「iPhone5c / 5s」が圧倒的に売れていましたが、それでもSIMフリーのiPhoneの登場は当時衝撃的でした。
なお、現在のiPhoneは全て、Appleから公式にSIMフリー版を購入することができます。
つまり、SIMフリーのiPhoneで格安スマホのサービスが使えるということです。
格安スマホとして使えるiPhoneを手に入れる5つの方法
格安スマホとして使えるiPhoneを手に入れる方法は、実はSIMフリーのiPhoneを手に入れるだけではありません。
ここでは、一般のユーザーが格安スマホとして使えるiPhoneを手に入れる方法を説明していきます。
AppleストアでSIMフリーのiPhoneを手に入れる
格安スマホとして使えるiPhoneを手に入れる、最もポピュラーな方法です。
2013年の「iPhone5c / 5s」を皮切りに、SIMフリーのiPhoneがAppleから公式に販売されています。
主な販売経路はAppleストアと、Appleのオンラインストアで、正規販売故に安心感や信頼感は抜群ですが、販売価格が高いことが最大のネックです。
中古のSIMフリーiPhoneを手に入れる
スマートフォンの中古市場は年々増加傾向で、中でも中古のiPhoneの需要はダントツで高い傾向があります。
それ故、大手3社から販売されたiPhoneはもちろん、SIMフリーのiPhoneも相当数が中古市場に出回っています。
Amazonなどのネット通販でも、iPhoneの中古品が出回っており、中古品に抵抗がないユーザーは、Appleストアの正規価格より、かなり安く手に入るメリットは大きいです。
格安スマホとセットでiPhoneを契約する
格安スマホとして、回線の契約とセットで販売される端末は、今まではSIMフリーのAndroidがほとんどでしたが、最近ではiPhoneをセット販売している格安スマホも出てきました。
例えば「UQ mobile」や「楽天モバイル」などは、SIMフリーのiPhoneとの回線のセット販売を行なっています。
これは、ユーザーからすれば非常に歓迎すべき流れで、今までAndroid中心だった格安スマホの選択肢が増える結果になります。
大手3社のiPhoneをそのまま格安スマホとして使う
使える格安スマホの業者は限られますが、実は「docomo、au、softbank」の大手3社で販売されているiPhoneは、そのまま格安スマホとして使うことができます。
格安スマホと呼ばれるサービスは、大手3社いずれかの通信インフラを借り受けて営業している業者です。
つまり、docomoの通信インフラを借り受けている業者はdocomoの電波を、同じくauやsoftbankの通信インフラを借り受けている業者は、各々の電波を使っていることになります。
実はSIMロックとは、会社の名前や識別番号でロックをかけているわけではなく「使用している回線」に対してロックをかけているのです。
つまり、docomoの回線を借りている格安スマホは「docomo」として認識されるので、docomoのSIMロックが施されていても、通信することが可能なのです。
同じ理屈で、au系の格安スマホはauのiPhone、softbank系の格安スマホはsoftbakのiPhoneがそのまま利用可能です。
例えば、解約済みのauのiPhoneが手元にあれば、au系の格安スマホを契約すことにより、格安スマホのiPhoneとして使えるようになるのです。
もちろん現在使ってる電話番号を、そのまま同じ電波を使っている格安スマホに移動する、いわゆる乗り換え(MNP)も可能です。
ただし、現状最も多いのはdocomo系の格安スマホであり、au系とsoftbank系は選択肢が少ないことだけは付け加えておきます。
特に、softbank系の格安スマホは2017年に始まったばかりなので、ほとんど選択肢がありません。
以上の観点から、前述の中古市場のiPhoneで最も需要があるのはdocomoのiPhoneです。
大手3社のiPhoneのSIMロックを解除する
2015年より、国のSIMフリー化推進策の一環として、大手3社から販売されているiPhoneのSIMロック解除が可能となりました。
対象のiPhoneは「iPhone6s」以降のiPhoneで、各社が定める条件を満たした場合のみSIMロックの解除が可能となります。
これにより、大手3社で購入したiPhoneでも、一定の条件を満たすことによって、そのまま格安スマホとして使うことが可能になりました。
格安スマホのiPhoneでも各種機能はそのまま使えるのか?
ネットミュージックサービスの代名詞「itunes」、Apple製品のデータの同期に便利な「icloud」、Suicaとして使える「Apple Pay」など、iPhoneは様々な便利な機能が付随しているスマートフォンです。
それらのサービスが、格安スマホとしても使うことができるのか?という問いに対しては「全く問題ない」という回答になります。
これらは、AppleからSIMフリーiPhoneを購入した場合でも、大手3社のiPhoneをそのまま格安スマホとして使った場合でも、どちらでも問題なく使用可能です。
ただし、各種設定やデータの移行手続きなど、その都度最適な設定を施す必要があります。
iPhoneを格安スマホにする方法 まとめ
格安スマホの存在感は年々拡大していますが、いまいちブレイクしきれていないのは、iPhoneを格安スマホとして使えなかったことが大きな原因の一つであることに間違いないでしょう。
これからは、iPhoneでも格安スマホという使い方が、一つの選択肢になっていくことでしょう。