どもです、さすライダーです。
北海道・本州・四国・九州・沖縄、これが日本の主な国土ですが、実際これだけでは全くもって不十分です。
なぜなら、日本には無数の「離島」があり、とてもじゃないですが、イチ旅人としては、一生かかっても日本はコンプリートできないんじゃないか?と思います。
離島と言えば、一般的には「行くまでに大変な辺鄙な場所」というイメージが付きまといますが、実は大都会TOKYOから気軽にあっさりいける離島もあるので、まずはそこから攻めるのがオススメです。
今回は、そんな東京からあっさりいける離島の代名詞「伊豆大島」を紹介していきます。
伊豆大島ってどんな島なの?
伊豆大島は、伊豆諸島の北部に位置する伊豆諸島最大の島で、本州で最も近いとされている伊豆半島からは約25km、東京からは約120kmの距離にあります。
島の人口は約8000人で、島の総面積は91.06キロ平方メートル、島一周は車・バイクでだいたい3時間前後です。
都道府県としては東京都なので(失礼ながら)ど田舎ですが、コンビニなどの時給は東京都の最低時給が採用されるので、離島や地方=給料が安いという法則には当てはまりません。
伊豆大島のシンボルであり、最大の見せ場は三原山で、昭和61年の大噴火は僕の世代だと子供時代ながら鮮明に記憶に残っています。
伊豆大島への各種アクセスについて
伊豆大島は離島とはいえ首都圏に近く、何より東京都なので、アクセス方法は海路・空路共に用意されていて、ほぼ毎日運行されています。
一番メジャーかつスタンダードなのは海路でのアクセスで、東京(竹芝桟橋)・神奈川(横浜桟橋・久里浜)、静岡(熱海港)から、東海汽船が高速船またはフェリーを運行しています。
高速船は東京から伊豆大島まで最短1時間45分、フェリーは東京22時発の翌日朝6時伊豆大島着の船内一泊が必要で、250ccまでのバイクを積載可能です(車は不可)
なお、フェリー船内にはシャワーがありませんので、お風呂はあらかじめ済ませておくか、翌朝「御神火温泉」に向かいましょう(後ほど説明します)
次に空路でのアクセスですが、東京の調布飛行場から新中央航空が伊豆大島までの便を運行しており、伊豆大島までの所要時間は約30分弱とかなり早いですが、往復2万円以上かかってしまうので、旅人なら基本的には海路の利用がオススメです。
伊豆大島の島内移動はバイクまたはレンタカーがおすすめ
伊豆大島の島内の移動は、バイクまたはレンタカーがオススメです。
島内には路線バス(大島バス)とタクシーはありますが、離島の定説にならって便が少なく、夕方以降はほとんど使えないので、自分の足を確保したほうが無難です。
ちなみにバイクはレンタルの他に、フェリーで自分のバイクを持ち込む方法もあり、僕はこれで伊豆大島を旅しました。
伊豆大島にフェリーで自分のバイクを持ち込む方法
東海汽船の伊豆大島行きのフェリーは、車は持ち込むことが出来ませんが、バイクは250ccまでなら島内への持ち込みが可能です。
これがなかなか面白いシステムで、一般的なフェリーとは違って、ライダーがフェリーの中までバイクに乗って乗船するという方法ではなく、バイクは専用の貨物コンテナに入れて、船内預け荷物として運ぶという方法です。
そのため、フェリーの乗船予約とバイクの輸送は別々に手配する必要があり、バイクの場合は必ず電話での確認・予約が必要になります(往復分必要です)
当日は旅客の受付とは別に、バイクの受付(コンテナ輸送)が必要で、あまり細いことは言われませんが、外せる社外パーツは外しておいたほうが無難です(トップケースは大丈夫でした)
なお、3輪バイクはNGなので、残念ながらYAMAHAのトリシティは250cc以下ですが運べません。
伊豆大島の宿泊施設について
伊豆大島にはホテルからゲストハウス、キャンプ場まで一通りの宿泊施設は揃っていますが、ほとんどは島の西側の「元町エリア」に集中しています。
東京からのフェリーは、その日の天候や運行状況によって「元町港」に着く場合と、島の北側の「岡田港」に着く場合があるので、岡田港についた場合は元町までの移動が必要になります。
ピックアップ付きの宿泊施設なら問題ありませんが、僕のように全てセルフ手配の旅人は、あらかじめ元町までの移動手段も考えておく必要があります(どちらの港に着くのかは当日まで分かりません)
僕は元町にある「ゲストハウス KOIZUMI」さんに泊まりましたが、ゲストハウスとしては若干相場が高かったですが、快適に過ごすことが出来ました(いわゆる離島価格です)
伊豆大島の天気と気温について
伊豆大島は冬でも温暖な気候ですが、黒潮の影響を受ける海洋性気候なので、冬と春は風が強く、台風の時期はかなりの降水量です。
僕が伊豆大島に行ったのは、2017年の1月2日〜3日でしたが、それなりに寒かったですが、バイクで走っていて「寒くて全然楽しくない」というレベルではありませんでしたし、山道の凍結もありませんでした。
ライダー目線としては、装備さえキチッとすれば、冬でも全然走れますし、当然春から夏にかけての時期と秋は過ごし易いと思います。
少なくてもレンタカーで回るなら、本州と同じ格好をすれば問題なく1年中旅できると思います。
伊豆大島のオススメ観光スポット5選
伊豆大島の観光スポットで、僕が実際に訪れた場所の中から、特にオススメの場所を5箇所ピックアップして紹介していきます。
日本離れしたド迫力の風景「三原山と黒砂漠・裏砂漠」
三原山は伊豆大島のシンボルであり、島最大の観光地です。
都道207号線、または御神火スカイラインを登っていくと「三原山展望台」にたどり着くので、あとはそこから歩いて三原山を目指します。
登山ではなく整備された遊歩道なので、距離はありますが、それほど苦労はしません。
外輪山越しの三原山の風景は、完全に日本離れしていて、ここは本当に一見の価値があります。
さらに、三原山の周りは黒砂漠と裏砂漠で覆われていて、ここを歩くと日本というよりは地球離れした風景を見ることができて、オフロードバイクなら砂漠を走ることもできます(上級者向けです)
早朝到着フェリーの強い味方「御神火温泉」
伊豆大島にフェリーで行く場合は、朝6時に現地に到着するので、つまり離島でその時間に営業している店があるわけがなく、、、どこかで時間を潰す必要があります。
そんな時に、まるで神のような存在感を醸し出す場所が、元町にある「御神火温泉」で、朝6時半から営業している、旅人としては非常にありがたい温泉施設です(フェリーが到着しない日は9時から営業)
温泉が気持ち良いことは前提として、広い休憩室に朝食が食べられる食堂もあるので、特に冬は日が昇るまでここで過ごすのがオススメです。
僕はその日、岡田港に到着して、真っ暗闇の中をここまで約30分走って、冬の冷気で冷えた身体が温まり、思わず歓喜してしまいました(笑)
自然のバームクーヘンこと「地層切断面」
伊豆大島を一周する都道208号線沿いの南にある「地層切断面」は、まるでバームクーヘンのような見事な縞模様の地層が見れます。
一瞬、CGかと思ってしまうほど綺麗な縞模様は、実に1万5千年もの年月を経て作られたものと言われています。
伊豆大島のメインルート沿いにあるのでアクセスが容易で、バスの停留所もあるのですが「地層断面前」という停留所の名前がインスタ映え間違いなしです。
まさかの無料スポット「大島公園動物園」
伊豆大島の東側、都道208号線沿いにある「大島公園」は、大島のシンボル「椿園」も兼ねている観光スポットで、その敷地内には無料の動物園まであります。
それが、まさかの無料スポット「大島公園動物園」で、本当に無料で動物園を楽しむことができます。
無料の動物園と聞くと、物凄く小さいものを連想しがちですが、ここはかなり立派な動物園で、中でも鳥を展示している「フライングゲージ」は日本最大級の大きさを誇ります。
ここが無料なんて、一体どうやって維持しているのか?と逆に心配になるほど充実している場所です。
本当の意味で海が見える温泉「元町浜の湯」
日本には海が見える温泉と名乗る温泉がたくさんありますが、実際に入ってみるとそんなに海が見えなかったり、温泉に浸かると(座ると)海が見えなかったりします。
しかし、伊豆大島の元町にある「元町浜の湯」は、本当の意味で海が見える温泉で、どこに浸かろうが、どっぷり浸かろうが、嫌でも大海原が見えてしまいます。
水着着用の男女混浴の温泉ですが、開放感抜群で、入浴料は300円とリーズナブルです。
伊豆大島のおすすめ食堂・カフェ3選
僕が実際に伊豆大島で食べて美味しかった食堂とカフェを、3箇所ピックアップして紹介していきます。
名物のべっこう寿司を食べよう「寿し光」
伊豆大島の名物「べっこう寿司」が食べられる寿司屋です。
べっこう寿司とは、唐辛子醤油につけた魚の切り身の色が、艶やかなべっ甲色になる様から付けられた名称で、伊豆大島を代表する郷土料理です。
寿し光は比較的営業時間が長く、僕が行った1月2日、つまり正月期間も営業していたので、観光客が訪れやすいお店としてオススメです。
びっくりするほどケーキが美味い「シャロン洋菓子店」
伊豆大島では有名な手作りケーキ屋さんの「シャロン洋菓子店」は、どのケーキもびっくりするほど美味しく、お店の雰囲気も良いので、旅の合間の休憩にオススメの場所です。
店内にはカフェスペースがあるので、買ったケーキをその場で食べることが出来ます。
観光客はもちろん、地元民の利用も多く、間違いのないお店です。
絶品アイスクリームが食べれる「ぶらっとアイス」
伊豆大島産の牛乳で作ったアイスが絶品の「ぶらっとアイス」は、伊豆大島の特産品を販売する町営の牧場です。
敷地内からは大島空港が見えて、目の前には牧場が広がる、とても解放的な場所です。
アイスのメニューは季節によって変わるので、いつ食べても新鮮な味わいです。
伊豆大島の観光・フェリー・バイク輸送について まとめ
東京から気軽に、日帰りでも行ける伊豆大島は、離島初心者にこそオススメの場所です。
島のご当地料理に温泉、三原山の日本離れした景色に島一周ツーリングなど、離島ならではの楽しみが凝縮されているので、ぜひ次の休日に出かけてみましょう!