猫カフェや犬カフェなどの動物系、VRカフェやネットカフェなどのハイテク系、さらにはメイドカフェなどの萌え系など、昔はカフェと言えば、ちょっと一息つくだけの場所でしたが、近年は実に多種多様なカフェが次々に登場しています。
その中でも、ツーリング先の憩いの場として、週末に仲間同士で集まる場として、はたまた愛車を眺めながら静かな時間を満喫する場所として、バイク乗りの憩いの場所として人気があるカフェが「ライダーズカフェ 」です。
ライダーズカフェとは、その名の通りバイク乗り歓迎のカフェで、オーナーがバイク乗りだったり、メジャーなツーリングスポットの通り道の立地だったり、場所によってはバイクの整備スペースや、保管場所を提供しているカフェのことです。
つまり、ライダーにとって居心地の良い、寄るべき意味があるカフェがライダーズカフェなのです。
はじめからライダー向けとして出来たカフェもあれば、お客さんのライダー比率が多く、後からライダーズカフェと呼ばれた店もあり、一口にライダーズカフェと言っても、その形態は実に様々です。
今回は、そんなライダーズカフェの中から、北は北海道から南は九州まで、全国から選びすぐりの10店舗を紹介します。
- Cafe & Inn 吉里吉里の詳細情報
- バイク専用ガレージがある「カフェ・レストラン & bar ルート66」
- 甘い桃スイーツが絶品の「ライダーズピット まるせい果樹園」
- アメリカンな雰囲気満載の「カフェ・ルート66 ROY’s cafe」
- 首都圏ライダーの憩いの場所「カフェモトホリック」
- オートバイタイヤ専門店が営む「SPEED☆STAR Cafe」
- 定番ツーリングスポットの伊豆にある「Rider’s Cafe GS」
- 関西系のノリ?ライダーズカフェレストラン「MACH Ⅲ(マッハ3)」
- 鳥取の隼乗りの聖地に佇む「BASE 8823(ハヤブサ)」
- ライダーパラダイスの阿蘇にある「ヒバリカフェ」
- バイク乗りの憩いの場所 全国ライダーズカフェ10選 まとめ
ツーリングライダーの聖地、北海道にある宿泊もできるライダーズカフェが「Cafe & Inn 吉里吉里」です。小樽から最北の地の稚内まで、北海道の西海岸を延々と貫くライダー必走の道「オロロンライン」沿いにある、最高の立地のライダーズカフェです。
1981年から、オーナーが吉里吉里に訪れたライダーを撮り続けたライダー図鑑は、実に4万5千人以上のライダーが載っている圧巻のスケールで、このライダー図鑑に載ることは、北海道を愛するライダーの一つのステータスにもなっています。
ボリューム満点のパスタやピザ、カレーなどのメニューが充実したカフェは、北海道を旅する腹ペコライダーの強い味方です。 さらに、宿からすぐの羽幌フェリーターミナルからは、天売島や焼尻島に行くこともできて、離島派ライダーの前泊や後泊にも便利な宿泊も出来るライダーズカフェです。
Cafe & Inn 吉里吉里の詳細情報
住所:〒078-4123 北海道苫前郡羽幌町栄町106−4
電話番号:0164-62-3480
営業時間:11:30〜15:00、17:00〜21:00
定休日:水曜日・第3木曜日
宿泊:大人1泊2食付き5940円〜
バイク専用ガレージがある「カフェ・レストラン & bar ルート66」
東北のライダー御用達、宮城県は亘理郡にある、ポップでアメリカンな雰囲気のライダーズカフェ が「カフェ・レストラン & bar ルート66」です。ルート66といえば、アメリカを横断するスケールの大きな道で、ハーレーなどのアメリカンバイク乗りの聖地です。
そのネーミングや、お店のアメリカンや雰囲気から、アメリカンバイクユーザが多く来店していますが、もちろんアメリカンバイク以外のバイク乗りも大歓迎のカフェです。
東北の太平洋側の大動脈、国道6号線沿いにあり、ツーリング中の立ち寄りポイントとして、バイク仲間と集まる場所として、非常に便利なアクセスしやすい立地です。
色黒でダンディなオーナーさんの人柄がとてもよく、ボリューム満点のハンバーガーやロコモコなどが楽しめます。
さらに店内には、カフェのお客さん用に、セキュリティ完備の大型バイク対応のバイク専用ガレージもあり、ライダーならここに預けてある、数々の凄いバイクを見るだけでテンションが上がります。
定期的にお店のツーリングイベントなどもあり、バイクライフそのものが楽しめる贅沢なライダーズカフェです。
カフェ・レストラン & bar ルート66の詳細情報
住所:〒989-2372 宮城県亘理郡亘理町逢隈神宮寺但馬55-6
電話番号:0223-35-6619
営業時間:[水~金] 11:30~20:00 [土・日・祝] 11:30~20:30
定休日:月曜日・火曜日
甘い桃スイーツが絶品の「ライダーズピット まるせい果樹園」
福島県のライダーを通じた地域復興企画「RISE FUKUSHIMA」の、ライダーズピットという、ライダー歓迎の立ち寄りスポットに参加している、本業が果樹園という異色のライダーズカフェが「ライダーズピット まるせい果樹園」です。
そんな「ライダーズピットまるせい果樹園」専務取締役の佐藤さん夫婦は、夫婦揃ってバイク歴20年以上のベテランライダーなので、バイク乗りの好きなものや、ときめくものを知り尽くしています。
はじめは、ライダーが気軽に立ち寄れる果樹園として営業していましたが、2015年に敷地内に「農家カフェ森のガーデン」が新たにオープン、まるせい果樹園の新鮮な桃を使ったパフェなどの、カフェメニューが楽しめる果樹園兼ライダーズカフェになりました。
ライダーの間では、福島をツーリングした後は、ここでお土産を買っていくというのが定番になっており、ツーリングシーズン中は常に多くのバイク乗りで賑わっています。
ライダーズピット まるせい果樹園の詳細情報
住所:〒960-0231 福島市飯坂町平野字森前50-1
電話番号:024-542-0679
営業時間:8:00~17:00
営業期間:4月8日~12月まで(期間中無休)
アメリカンな雰囲気満載の「カフェ・ルート66 ROY’s cafe」
駐車場にバイク優先のスペースがあり、店内から愛車を眺めることができたり、店内にヘルメット置き場があったりと、ライダーなら思わず嬉しくなる、そんなライダー向けの「おもてなし」を感じるライダーズカフェです。
店内に入ると「ウェルカム!」と歓迎され、カウンター越しに好きなフードを選ぶ、アメリカの郊外のドライブインのような、セルフ形式のカフェになっています。
店内のアメリカンな雰囲気も相まって、テレビや映画で見たことのある古き良きアメリカが、まさにここにはあります。バイク好きはもちろん、車好きやアメリカ好きにも堪らない、そんなライダーズカフェ です。
カフェ・ルート66 ROY’s cafeの詳細情報
住所:〒306-0127 茨城県古河市下片田717
電話番号:0280-33-7866
営業時間:11:00〜22:00
定休日:第2火曜日・毎週水曜日
首都圏ライダーの憩いの場所「カフェモトホリック」
千葉県の市川市で、日が暮れてからライダーが次々と集まってくる場所、それがライダーズカフェ 「カフェモトホリック」です。女性オーナーが営む店内は、アットホームな雰囲気で居心地が良く、リピーターさんが目立ちます。
60インチの大型モニターで、皆でモータースポーツ観戦ができるのが最大の特徴で、モトGPなどのメジャーなバイクレースの時は、店内はほぼライダーで埋まってしまいます。
オーナー手作りの、パスタやカレーなどのフードメニューは、どれも好評でファンが多く、コーヒーなどのドリンクメニューも充実しており、これを目当てにライダーはもちろん、ママ友同士のランチ会なども見受けられます。
ライダーなら、店内に所狭しと飾られたバイク用品やオブジェ、種類豊富なバイク雑誌を見ながら美味しいコーヒーを飲むだけで、幸せな気分に浸れること間違いなしです。
東京に近い立地上、首都圏ライダーの憩いの場所になっていますが、カフェモトホリックの周辺は閑静な住宅地なので、くれぐれも不用意な空ぶかしやアイドリングは控えるようにしましょう。
カフェモトホリックの詳細情報
住所:〒272-0137 千葉県市川市福栄1-3-21
電話番号:047-317-4560
営業時間:[火~金]18:00〜23:00[土日]12:00〜23:00
定休日:毎週月曜日
オートバイタイヤ専門店が営む「SPEED☆STAR Cafe」
東京は世田谷区にある「スピードスターカフェ」は、オートバイタイヤ専門店「スピードスター」の目の前にあるカフェです。
スピードスターは、確かな技術とリーズナブルな料金、タイヤ交換が難しい外車や特殊な車両のタイヤ交換も対応してくれる、首都圏ライダー御用達のオートバイタイヤ専門店です。
そのスピードスターが、愛車のタイヤ交換中のひと時も楽しんでほしいと、ライダーズカフェをオープンしたのが「スピードスターカフェ」で、もちろんタイヤ交換をせず、カフェだけの利用も可能です。
東京のど真ん中で、バイク乗りが気軽に訪れることができる場所はそうそうないので、スピードスターカフェは首都圏ライダーにとって、とても貴重な場所と言えます。また、イヌ好きが多く訪れる場所としても知られていて、イヌ好きライダーにも堪らない場所になっています。
東京都内という立地上、バイクを停める際と出発する際は、極力周辺環境に配慮しましょう。
SPEED☆STAR Cafeの詳細情報
住所:〒154-0017 東京都世田谷区世田谷1-48-1
電話番号:03-6432-6362
営業時間:[平日]11:00〜20:00[日・祝]10:00〜19:00
定休日:毎週火・水曜日
定番ツーリングスポットの伊豆にある「Rider’s Cafe GS」
関東圏のライダーの定番ツーリングスポット伊豆の城ヶ崎海岸にあるライダーズカフェが「Rider’s Cafe GS」です。その南国ムード満点のお店の外観は、カフェに入る前からワクワク感が味わえます。
実は、2017年に伊豆高原から現在の場所に移転オープンしたばかりの、比較的新しいライダーズカフェです。その店内には、ライダーズカフェらしく、ヘルメット置き場やジャケット置き場が完備されており、オーナーさんのSUZUKI KATANAの実車も展示されています。
一般的に「バイク乗りは良く食べる」という文化があるので、カフェメニューは、特にカレーのメニューが需実しており、どれもリーズナブルでボリューム満点のものばかりです。
さらに、伊豆の有名な観光名所の城ヶ崎海岸が、カフェから歩いてすぐの距離なので、ツーリングの目的地にも最適なライダーズカフェ と言えます。
Rider’s Cafe GSの詳細情報
住所:〒413-0231 静岡県伊東市富戸842−186
電話番号:0557-52-6800
営業時間:11:00〜17:00
定休日:毎週月・木・金曜日(不定休あり)
関西系のノリ?ライダーズカフェレストラン「MACH Ⅲ(マッハ3)」
大阪は堺市にある、関西圏のライダーなら知らない人はいないであろう、いろいろな意味で有名なライダーズカフェが「MACH Ⅲ(マッハ3)」です。あの探偵ナイトスクープで「店長がうざい店」と紹介されたこともあるお店です。
そんな、良くも悪くも取れる(失礼)微妙な前評判をもとに、恐る恐るお店に行ってみると、洒落たログハウスのオシャレな店構えに、きっといい意味で驚くことでしょう。
店内は、所狭しとバイク関連のオブジェが展示されており、その噂の店長さんは、例の噂に反して、とても優しくて笑顔が素敵な方です。この店長さんの愛車は、お店の名前にもなっている、カワサキ500SSマッハⅢです。
実はこのライダーズカフェ 「日本で初めてダチョウ料理を出した店」としても有名で、実に様々なダチョウ料理が味わえます。中でも一番の人気は、同じく看板料理のホワイトカレーと、ダチョウ料理を組み合わせた「ダチョウカツ白いカレー」で、白いカレーはお土産として、レトルトパックでも販売されています。
また、「MACH Ⅲ(マッハ3)」に訪れたライダーのマシンを、店長さん自身のYouTubeチェンネルにアップすることも有名で、さすがネタには困らない関西圏のライダーズカフェと言えます。
ライダーズカフェレストランMACH Ⅲの詳細情報
住所:〒587-0051 大阪府堺市美原区北余部469−6
電話番号:072-361-3171
営業時間:8:00〜22:00
定休日:第一・第三火曜日とその翌日
鳥取の隼乗りの聖地に佇む「BASE 8823(ハヤブサ)」
人口が最も少ない都道府県と言われる鳥取県の中の、人口が1000人にも満たない八頭町というエリアに、全国のSUZUKI 隼乗りライダーが集まる熱い場所があります。
その名も、ライダーズカフェ兼ゲストハウスの 「BASE 8832」
同地域には、国の登録有形文化財に登録された無人駅の「隼駅」という駅があり、その名前から、全国のSUZUKIの隼乗りライダーが自然に集まるようになり、今では「隼乗りの聖地」と呼ばれるまでになりました。
その凄さは、毎年開催される「隼駅まつり」に、全国各地から1000台以上の隼乗りライダーが訪れるほどで、つくづく、バイク乗りという種族の行動力には驚かされます。
そのあまりの熱気に、地元はすっかりライダー歓迎ムード、さらにはクラウドファンディングを用いて、ライダー向けの宿泊施設まで作ることになりました。
つまり、こうして生まれたのが「BASE 8832」で、場内には鍵付きのバイクガレージ、本格的な工具セット、さらには洗車スペースまで完備された、まさにライダーのために作られた場所なのです。
宿泊者以外も利用できるカフェスペースからは、ガレージに停めた愛車を眺められるという、バイク乗りなら泣けるレベルの「おもてなし」を感じます。
ライダーズカフェとしての利用はもちろん、鳥取ツーリングの宿泊場所としても是非利用してほしい、全国のライダーズカフェ の中で、今一番ホットな場所と言えます。
BASE8823の詳細情報
住所:〒680-0402 鳥取県八頭郡八頭町隼福245−6
電話番号:0858-71-0823
Cafe営業時間:12:00〜18:00
ゲストハウス宿泊:大人1泊3800円〜
ライダーパラダイスの阿蘇にある「ヒバリカフェ」
あの北海道と人気を二分する、国内屈指のツーリングスポットの阿蘇にあるライダーズカフェが「ヒバリカフェ」です。
「ヒバリカフェ」は、のどかな田園風景と阿蘇五岳と眺めながら、本場ドイツの食肉コンテストで金賞を受賞した、絶品のホットドックを味わえる癒しのカフェです。
厳密に言えば、ライダーズカフェというよりは、ヒバリカフェの敷地内にある、オーナーの池田さんのバイクが展示されている「ヒバリガレージ」がライダーに大人気の場所です。
敷地内の納屋を改装したヒバリガレージには、池田オーナーのバイクと、大人の遊び心くすぐるオブジェがぎっしりで、男心を鷲掴みにします。
夫婦ツーリングで、奥さんはヒバリカフェでゆっくり、旦那さんはヒバリガレージでニヤニヤ、そんな男女ともに楽しめるライダーズカフェは、とても貴重ではないでしょうか?
阿蘇というライダーにとって堪らない立地のヒバリカフェは、多くのバイク雑誌に掲載され、ただいま人気急上昇中です。
ヒバリカフェの詳細情報
住所:〒869-2613 熊本県阿蘇市一の宮町中通640−1 ひばり工房敷地内
電話番号:0967-22-1894
営業時間:11:00〜17:00(無休)
バイク乗りの憩いの場所 全国ライダーズカフェ10選 まとめ
いかがでしたか?今回紹介した以外にも、全国にはまだまだ沢山のライダーズカフェがあります。
ツーリングの目的地として、週末の癒しの場所として、はたまたバイク仲間と語らう場所として、ライダーズカフェはバイク乗りにとって特別な場所なのです。