格安スマホの普及が急速に進む中、ソフトバンクユーザーは今までただ指をくわえてそれを見ていることしかできませんでした。
格安スマホとは「docomo、au、softbank」大手3社のいずれかの通信インフラを借り受けて営業している通信サービスですが、そのほとんどはdocomo系の回線、次いでau系の回線というのが定番でした。
特に、docomoの回線を用いた格安スマホは、格安スマホ全体の7割から8割を占めており、格安スマホと言えばdocomo回線と言う認識が一般的です。
しかしそんな中、待望のsoftbankの回線を用いた格安スマホの登場により、ソフトバンクユーザーも気軽に格安スマホに乗り換えることが可能な環境が整ってきました。
今回は、そんなソフトバンクの回線を用いた格安スマホのサービスを説明して行きます。
- ソフトバンク系の格安スマホは2017年まで無かった
- ソフトバンクユーザーが格安スマホに乗り換える際の注意点
- ソフトバンクユーザー向けの格安スマホ おすすめ5選
- ソフトバンクユーザー向けの格安スマホおすすめ5選のまとめ
ソフトバンク系の格安スマホは2017年まで無かった
ソフトバンクの回線を用いた格安スマホは、2017年に初めて「日本通信」から登場しました。
格安スマホが本格的に普及し始めたのは2014年頃からなので、実に3年ほどソフトバンクユーザーは、格安スマホに乗り換えづらい環境にありました。
それは、ソフトバンクユーザーが格安スマホに乗り換える際は、現在使っているソフトバンクの端末のSIMロックを解除するか、docomo又はau、もしくはSIMフリーの端末を用意する必要があったからです。
しかし、ソフトバンクの電波を用いた格安スマホの登場により、今まで使っていたソフトバンク端末のまま、通信サービスだけを格安スマホに変更することが可能になり、ソフトバンクユーザーの格安スマホへの乗り換えのハードルが軽減されました。
ソフトバンクユーザーが格安スマホに乗り換える際の注意点
ソフトバンクの電波を用いた格安スマホのサービスでは、ソフトバンクの端末もしくはSIMフリー端末の利用が可能です。
しかし、現段階では事実上、利用できる機種が「iPhone」に限られる場合がほとんどです。
ソフトバンクのサービスは、 iPhoneとAndroidで異なるSIMカードを採用しており、格安スマホ側では利用者の多いiPhoneに対応するSIMカードのみを提供している場合が多いからです。
したがって、ソフトバンクの電波を用いた格安スマホは「iPhoneのみ対応」というサービスがほとんどで、Android端末は動作保証の対象外となることが多いので注意が必要です。
ただし、ソフトバンクにてSIMロックを解除したAndroidは、後述の一部サービスにて利用が可能です。
ソフトバンクユーザー向けの格安スマホ おすすめ5選
ソフトバンクの回線を用いた格安スマホのサービスの中でも、特におすすめの会社を5社ピックアップして紹介しています
ソフトバンク系の格安スマホの先駆者「日本通信の格安スマホ:b-mobile S」
イオンとの協業、いわゆるイオンスマホで格安スマホのサービスを世に普及させるきっかけを作った会社が日本通信です。
その日本通信の格安スマホサービス「b-mobile」は、docomoの回線を用いたサービスでしたが、2017年に「b-mobile S」と言うソフトバンクの回線を用いたサービスも開始しました。
つまり「b-mobile S」は、ソフトバンクの回線を用いた格安スマホとしては日本初のサービスであり、まさに先駆者と言えるサービスです。
主力プランは「990 JUST FIT SIM」と言うサービスで、1GBまでのデータ通信量の最低料金が990円、その後はデータ通信料による変動制で最大15GBの7240円、通話料は通話した分の従量課金という明瞭な料金体系が魅力です。
月1GBもデータ通信をせず、通話をほとんどしないユーザーは、最低料金の990円で回線を維持することが可能なので、現在ソフトバンクを使っているライトユーザーには最もおすすめのサービスと言えます。
当然のことながら、ソフトバンクからの電話番号の引き継ぎ(MNP)にも対応していますが、サービスの動作確認端末は「iPhone」に限られます。
b-mobile S 990ジャストフィットSIM (ソフトバンク) (iPhone専用) (ナノSIM) (音声通話付き) (申込パッケージ) (月額990円〜)
- 出版社/メーカー: 日本通信
- 発売日: 2017/11/02
- メディア: エレクトロニクス
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Android端末も使える「sonyの格安スマホ:Nuroモバイル」
「Nuroモバイル」はsonyが提供する格安スマホのサービスで、iPhoneはもちろん、SIMロックを解除したソフトバンクのAndroid端末でもサービスの利用が可能です。
音声通話付きのプランは2GB(1680円)と5GB(2480円)の2種類があり、指定のデータ量に達してしまった場合は、翌月のデータ量を無料で前借りできる「データの前借り」というユニークなシステムを採用しています。
nuroモバイル エントリーパッケージ ドコモ/ソフトバンク対応SIMカード 全プラン対応 132064
- 出版社/メーカー: So-net(ソネット)
- メディア: エレクトロニクス
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3社すべての電波を使える「QTnetの格安スマホ:QTmobile」
QTmobileは九州電力のグループ会社「QTnet」が運営している格安スマホのサービスです。
最大の特徴は「docomo、au、softbank」の3社の電波全てに対応しているという点です。
九州電力のグループ会社とは言っても、当然九州エリア以外のユーザーの契約も可能で、ソフトバンク回線で使える端末は「iPhone」に限られます。
音声通話付きプラン、データ通信専用プラン共に契約が可能で、ユーザーの選択肢が広い格安スマホサービスと言えます。
異例の旅行会社の格安スマホ「H.I.Sの格安スマホ:H.I.Sモバイル」
あの旅行事業で有名なH.I.Sが手がける格安スマホのサービスが「H.I.Sモバイル」です。
その実態は「b-mobile S」のサービスを提供している日本通信との共同事業なので、基本的な内容は日本通信のサービスを踏襲しています。
しかし、海外旅行先でも通信サービスが使える「変なSIM」という非常にユニークなサービスの提供を予定しており(2018年7月より)旅行事業のH.I.Sならではのサービスに期待が膨らみます。
これからの動向に注目が集まる「U-NEXTの格安スマホ:U-mobile」
オンライン動画サービスのU-NEXTが手がける格安スマホのサービスが「U-mobile」です。
元々はドコモの回線を用いた格安スマホのサービスを提供していましたが、ソフトバンクの回線を用いた格安スマホの先駆者である「日本通信」とほぼ同時期に「U-mobile S」という名のソフトバンク回線を用いたサービスをスタートしました。
「U-mobile S」は現在、音声通話サービスが付随していないデータ通信専用プランのみの提供であり、ソフトバンクから電話番号を移行することはできません。
しかし、ドコモの回線を用いたプランでは、音声通話付きで月々のデータ使用量が無制限になる「LTE使い放題プラン 」を提供しているので、今後はソフトバンク回線のプランでも「使い放題プラン」への期待が高まります。
なお、現在の動作確認端末は「iPhone」のみです。
U-mobile S データ専用 (SMSなし) ソフトバンク対応SIMカード 「ナノ/iPhone用」SIM入りパッケージ US-IPN-DN
- 出版社/メーカー: U-NEXT
- メディア: エレクトロニクス
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ソフトバンクユーザー向けの格安スマホおすすめ5選のまとめ
今まで、格安スマホへの移行のハードルが高かったソフトバンクユーザーですが、ソフトバンクの電波を用いた格安スマホサービスの登場により、気軽に移行できる環境が整いつつあります。
現時点では、利用可能な端末がほぼiPhone に限定されされることや、選べるプランの選択肢が少ないなどのデメリットはありますが、それらは徐々に改善されていくことでしょう。