旅行動画は何GBになる?4K・フルHDの容量計算と保存の目安

旅行動画の容量は、ビットレートと撮影時間から見積もれます。例えば映像の平均ビットレートが50Mbpsなら、30分で約11.25GB、1時間で約22.5GB。音声などを除いた計算値です。「4Kなら1時間で何GB」と一律には決まりません。

この記事では、フルHD・4Kのどちらにも使える計算式と、旅行日数・保存部数を含めた見積もり方を紹介します。表は編集部が計算した概算で、特定のカメラの実測値ではありません。公式資料の確認日は2026年9月5日です。

SDカードとmicroSDカード用アダプターを収納した持ち運び用ケース
撮影メディアのイメージ写真。写っている製品の性能や録画時間を本記事で検証したものではありません。 写真:Erik Mclean / Pexels

4K・フルHDだけでは容量が決まらない理由

4KやフルHDは主に画面を構成する画素数の違いです。保存容量には、1秒当たりに記録するデータ量であるビットレートのほか、フレームレート、圧縮方式、画質設定、映像の内容などが関係します。同じ4Kでも撮影モードが変われば、必要な容量は変わり得ます。

例えばYouTubeのSDRアップロード推奨値では、4Kの24~30fpsは35~45Mbps、48~60fpsは53~68Mbpsです。これはアップロード用の目安であって、カメラの録画ビットレートではありません。撮影素材の容量を計算するときは、撮影機器の設定や実際のファイルを優先します。YouTube公式の推奨エンコード設定でも、条件別に値が分かれています。

動画容量の計算式と10分・30分・60分の早見表

Mbpsは1秒当たりのメガビット、MBやGBはバイト単位です。1バイト=8ビットなので、次の式で換算できます。ここでは1GB=10億バイトの十進表記を使います。

容量(GB)=平均ビットレート(Mbps)×時間(秒)÷8÷1,000

分で計算するなら「Mbps × 分 × 0.0075」です。50Mbpsで30分なら、50 × 30 × 0.0075=11.25GBになります。

平均映像ビットレートを仮定した容量(音声・付加情報を除く、十進GB)
仮定する平均値 10分 30分 60分
20Mbps 1.50GB 4.50GB 9.00GB
50Mbps 3.75GB 11.25GB 22.50GB
100Mbps 7.50GB 22.50GB 45.00GB

20・50・100Mbpsは比較のために置いた値で、「フルHDは20Mbps」「4Kは100Mbps」と対応させたものではありません。2時間なら60分の欄を2倍、5分なら10分の欄を半分にします。

音声と可変ビットレートの分をどう考えるか

映像だけのビットレートを使った場合は、音声とファイルの管理情報などが別に加わります。音声を256kbpsと仮定すると、1時間で約0.115GB。ファイル情報に「総ビットレート」が表示されているなら、音声を含むかを確かめ、含む値へ音声分を二重に足さないようにします。

可変ビットレート(VBR)は場面によってデータ量を変える方式です。上限値を平均値とみなすと、見積もりが大きくなることがあります。撮影前は仕様上の上限も余裕を見込む材料にし、実ファイルがあるときは平均値やファイルサイズを使いましょう。Adobe公式の書き出し設定資料は、CBR・VBRと目標/最大ビットレートを区別しています。

自分の撮影設定なら何GBかを調べる方法

撮影モードとファイル情報を確認する

まずカメラの説明書や設定画面で、解像度、fps、圧縮方式、標準/高画質などの設定を確認します。撮影時間から容量を逆算するときも、異なる設定の動画を混ぜないことがポイントです。

MacならQuickTime Playerで動画を開き、「ウインドウ」→「ムービーインスペクタを表示」で、解像度・形式・データサイズなどを確認できます。表示される項目はファイルによって異なります。Apple公式のファイル情報確認手順を参照してください。

ビットレートが分からなければ短い動画から見積もる

旅行で使う設定で短く撮影し、ファイルサイズと長さから比例計算する方法もあります。例えば2分で750MBのファイルなら、同じ平均データ量で30分撮ると750 × 15=11,250MB、約11.25GBです。この750MBは説明用の仮定値です。

静かな室内だけでなく、歩きながらの風景など実際に撮る内容に近い条件も試すと、VBRによる幅を見込みやすくなります。ファイルサイズを使う計算には、そのファイルの音声なども含まれます。撮影元とSNS等へ送信後の動画は別ファイルになり得るため、元データで確認しましょう。

3日旅行・1日30分なら、保存用とコピー用を分けて計算

平均映像50Mbpsで1日30分、3日間撮ると、映像分は11.25 × 3=33.75GBです。別媒体に同じ動画を1組コピーするなら、2組で67.50GB。ただし、各保存先に必要なのはそれぞれ約33.75GBで、1台の空き容量が合計値だけあればよいという意味ではありません。

ここで撮り足し等の予備を25%と仮定すると、1組当たり約42.2GB、2組で約84.4GBになります。25%はメーカーの必須条件ではなく、見積もり例です。音声・写真・スローモーション・編集用ファイル・書き出した完成動画は、必要に応じて別に加えます。

  • 撮影メディア:次にコピーできるまでの撮影量と予備を確保する。
  • 保存先:動画だけでなく、すでに入っているデータを差し引いた空き容量を見る。
  • コピー先:別の媒体へ保存し、ファイル数・容量と実際の再生を確認する。

同じSSD内にフォルダーを2つ作っても、そのSSDが壊れた場合の備えにはなりません。元の撮影メディアを消す前に、必要なコピーが別の場所に残っているか確認してください。

保存先を選ぶときは容量と書き込み条件を見る

この表のGBは十進表記です。端末によっては2進換算の容量が表示され、数字が異なる場合があります。また、製品に表示された容量すべてが空き容量とは限りません。Seagate公式の容量表示の説明でも、十進と2進の差が整理されています。

撮影用SDカードは、容量に加えてカメラが指定する種類・速度クラス・対応容量を確認します。V30等の記号は書き込み性能の基準で、容量の単位ではありません。SDアソシエーションの速度クラス解説は、機器とカードのクラスを合わせる考え方を示しています。

保管用の機器を選ぶ段階では、外付けHDDの選び方へ進めます。旅先で撮る場面を考える参考には、GoPro HERO5 Sessionの設定・使い方と北海道ツーリング動画もあります。過去の機種の体験記事なので、記録容量や対応カードは自分のカメラの仕様で確認しましょう。

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エスプロマガジン編集部。暮らしと仕事に役立つ情報を、わかりやすくお届けします。

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