VR映画を見たことがありますか?
VRといえば、ゲームのイメージが強いかもしれませんが、VR映画は最近注目を集めています。
映画を見ていて「この映画VRで見られたらおもしろいだろうなぁ」と思ったことはありませんか?
続々と登場し始めているVR映画について、今日はとことん調べてみました。
VRってそもそも何?
VRはバーチャル・リアリティ(Virtual Reality)の略で、「人工現実感」や「仮想現実」と呼ばれています。
現物や実物がそこにはないのにあるような環境を作り出し、五感を含む感覚を刺激し、理工学的に作り出す技術のことを指します。
古くからある小説や絵画、演劇、テレビなどもVRとしての機能を有していますが、昨今はVRゴーグルを装着して、疑似体験をすることを指す場合が多いです。
仮想空間に入り込むことで、自分がそこにいるような錯覚に陥り、普段は体験できないようなことが体験できます。
ゲームや映画などのほか、介護の現場ではVRゴーグルをつけることによって認知症患者の行動を体験できたり、不動産業界ではVRゴーグルを装着して物件を内見できたりと幅広い分野で活用され始めています。
VR映画とは?
VR映画は、VR技術を使って見ることができる映画のことです。
簡単なバーチャル体験ができるものから、本格的なストーリーのものまでさまざまなVR映画があります。
撮影する側も工夫していて、本来の映画では俳優さんはカメラ目線などはあまりしませんが、カメラに向かって視線を向けてもらうことで見ている人が主人公になった気分を味わえるようになっているのが特徴です。
専用の映画館では、椅子なども可動式のものを使って、よりリアルに体験できるようにしています。
VR映画のメリット
リアルな疑似体験ができる
普通の映画館で映画を見るときは前にある大きなスクリーンに映し出された映像を見ることになります。
VR映画の場合は、VRゴーグルを装着して3D映像を見ることになるので、映画を普通に見るよりもよりリアルな疑似体験ができます。
物語の主人公になれる
先ほどもご紹介したとおり、VR映画は普通の映画と撮り方が違います。
普通の映画を3Dで見るというよりは、最初からVRありきで作られています。
見ている人を主人公として考えて作られているので、恋愛映画などでは相手役の人がカメラ目線で話しかけてくれたりして、自分が物語の主人公になったような気分が味わえます。
恋愛映画で、もし感情移入したことがあるという人は、VR映画ならよりリアルに主人公の気持ちが味わえるということです。
恋愛映画以外にも、ホラー映画では恐怖感が大幅にアップしますし、自分が体験しているような気持ちになれるのが魅力的です。
迫力ある映像とサラウンド
例えば、前から何かが飛んでくるような映像があると、思わず顔をそむけてしまったり、目を閉じてしまったり…ほかにもさまざまなVR映画ならではの工夫がされているので、迫力のある映像で見ごたえがあります。
また、音楽や声もよりリアルに聞こえるので、普通の映画に飽きてしまった人には最適です。
VR映画のデメリット
13歳未満は見ることができない
VR映像というのは、目に錯覚を起こさせて立体的に映像を見せています。
子どもにVRゴーグルを装着してゲームや映像を見せると斜視などになる恐れがあることから、VRゴーグルの着用は13歳以上に制限されています。
VR映画が見られる映画館でも、13歳未満の使用は禁止されていますのでご注意ください。
また、ホームシアターやその他のVRゴーグルを自宅で使用する際も、13歳未満のお子さんには使用しないようにしてください。
酔いやすい人は注意が必要
飲酒している人は見ることができません。
車酔いと同じような症状が出ることがあるので、車に酔いやすいという人もできれば見ない方がいいようです。
また、特に問題なくVR映画を見たあとでも、しばらくは平衡感覚が鈍っていることがありますので、運転や運動など正常な平衡感覚を必要とする動きは少しの間、避けるようにしましょう。
VR映画を見る方法
映画館
VRCC(VR Cinema Consortium)
映画館でVRゴーグルを装着し、VR映画を見ることができます。
VAIO、東映、クラフターの3社が提供する共同事業で、新宿バルト9にて2018年7月2日より短編アニメーションが公開されていました。(現在は終了しています)
VRゴーグルをつけて映画を楽しむわけですが、臨場感あふれる映像とサラウンドを体験できるというメリットがある一方で、ゴーグルをつけているので映画館で楽しみなポップコーンなどを食べることは難しいということです。
VR THEATER(VRシアター)
VRシアターは、映画館よりはより気軽にVR映画が楽しめる施設です。
全国のインターネットカフェや漫画喫茶、ホテル、カラオケ、ゲームセンターなどでVR映画が見られる店舗常設型サービスです。
常時20本程度の動画コンテンツが体験できます。
www.vrtheater.jp
PSVR
PlayStation VR(プレイステーションVR・PSVR)にある「シネマティックモード」を使用して映画を見る方法があります。
PlayStation4(PS4)に接続すればDVDやBlu-rayをシネマティックモードで再生するだけで大迫力の映像が楽しめます。
また、動画配信サービス(Netflix・Hulu・Amazonビデオ・YouTube・DMM.comなど)も映像も見ることができます。
スマートフォン&VRゴーグル
お手持ちのスマートフォンとVRゴーグルを使用してVR映画を楽しむこともできます。
例えば「VR Cinema」というアプリをインストールすれば、iTunesなどで購入した映画をVR映画として楽しむことができます。
自分で撮影した動画などもVR映像で見ることができるので、おすすめです。
おすすめVR映画
死霊館 エンフィールド事件
www.youtube.com
VRの特徴を生かして作られたホラー作品です。
とにかくめちゃくちゃ怖いと評判です。
リアルなホラー体験をしたいならおすすめの作品です。
ブルーサーマルVR はじまりの空
「カメラを止めるな!」で話題の上田慎一郎監督が作った「ブルーサーマルVR はじまりの空」はカンヌ国際映画祭の併設見本市に日本初のVR映画として出展された作品です。
「ブルーサーマル 青凪大学体育会航空部」という小沢かな氏の青春漫画をベースとして、オリジナルストーリーで描かれた実写VR映画で、主人公=視聴者として物語が展開していくのが興味深いです。
VR THEATER(VRシアター)で見ることができます。
まとめ
VR映画は、これからどんどん普及し、さまざまな作品が生み出されていくと考えられます。
自宅で気軽にVR映画体験をしたり、映画館で友達や恋人、家族と一緒にVR映画体験ができたらおもしろいですね。
まだ作品は少ないですが、これからに期待しましょう。