音楽を聴くときは、スマホにそのままイヤホンやヘッドホンをさしているという人も多いでしょう。
しかし本格的な音質を求めるのなら、一般的なスマホとヘッドホンなどでは満足できなくなるかもしれません。
そこでおすすめされるのが、ポタアン(ポータブルヘッドホンアンプ)です。
ポタアンを使えば音質や音量のアップによって、快適な音楽の視聴が実現するでしょう。
スマホで音楽を聴くことが多いけれど、なるべく良い音質で聴きたいという場合は、この機にポタアンについてチェックしてみることをおすすめします。
音にこだわりを持つ人はもちろん、これまで音の質を意識したことがないという人も、ポタアンをきっかけに音楽の聴き方が変わってくるかもしれませんよ。
ポタアンの概要や特徴について
ポタアンとは?
ポタアンとはポータブルヘッドホンアンプの略称で、一般的にヘッドホンやイヤホンにつなげて利用するサポート機器です。
ポータブルの名の通り持ち運びが可能なアンプで、いつでもどこでも音質や音量を向上させることができます。
アンプは通常の音楽再生機のほとんどに取り付けられていますが、その性能は音質よりも長時間の利用に特化したものが多いです。
そのためポタアンのような専用機器を間に挟むことで、音の感じ方が大きく変わることになるでしょう。
音本来の良さや魅力を外出先でも味わいたいという場合は、ポタアンの導入がおすすめです。
ポタアンを使うメリット
ポタアンを使うことで、イヤホンやヘッドホンから聴こえてくる音質や音量を改善することが可能です。
スマホやデジタルオーディオプレイヤーのアンプは、省電力と本体のサイズを小型にするために、低出力での利用が前提とされています。
そのため高性能なヘッドホンを直接さしたとしても、十分にその性能を引き出せないことが多いのです。
ポタアンはそんな機器に最初から内臓されているアンプの代わりに、音を高出力によって最適化してくれるメリットを持ちます。
音質を変えるために高性能ヘッドホンを買ったのに、イマイチその効果を実感できていないという場合は、内臓されているアンプが原因かもしれません。
そんなときは高出力に対応するために作られたポタアンを利用して、音の改善を目指してみてはいかがでしょうか。
またポタアンの電力供給力を活かすことで、音質を維持したままの音量アップやノイズの削減などにも期待できます。
少しでも音の鳴りを向上させたいのなら、ポタアンを使った再生は重要なポイントとなるでしょう。
選び方のポイントとは?
サイズで選ぶ
ポタアンは、持ち運ぶことを目的としたアンプです。
そのため実際のサイズは、利用する際に大きなポイントになることでしょう。
カバンやポケットに入るかどうかを事前にチェックして、毎日持ち運んだとしても苦にならないサイズを選ぶのがおすすめです。
またサイズと同時に重さも確認して、持ち運びが面倒にならないように注意しましょう。
一般的には100g~の重さが多いですが、中には100g以下のコンパクトなポタアンも存在するので、用途に合わせて確認してみてください。
電池タイプか給電タイプか
ポタアンは基本的に、電池を使って駆動するタイプと端末から充電する給電タイプの2種類があります。
電池タイプは充電ケーブルを使うリチウムイオン電池型と乾電池型があり、それぞれ簡易性と駆動時間の長さに優れているのが特徴です。
一方で給電タイプはスマホなどから直接電力を得ることができるので、手間をかけずに充電を行うことができます。
モバイルバッテリーを持っている場合などは、給電タイプが便利に使えるかもしれません。
ポタアンの購入を検討する際には、まず自分の生活スタイルや使いやすさに合わせて充電方法を選んでみるのがおすすめできます。
自分が何を重視するのか事前に確認
ポタアンを選ぶときは、まず自分がポタアンに何を求めるのか、何を重視するのかを把握しておく必要があります。
例えば通勤通学時や外出先での利用がメインとなるなら、駆動時間の長さは重要なポイントになるでしょう。
なるべく1度の充電で長く使えるものを選べば、快適に利用し続けることができますね。
他にも音質の向上を優先する場合は、ハイレゾ対応のポタアンを選ぶことで日々満足のいく視聴ができるでしょう。
このように何か1つ重要視する柱を持てれば、自分にピッタリの商品を選ぶことができます。
以下で2018年におすすめのポタアンをご紹介していますが、どれがいいのか迷ってしまうときは、1度自分のなかで重要とするポイントを整理してみるのがおすすめです。
2018年におすすめのポタアン8選!
M-Audio Bass Traveler
小型のサイズと使いやすさが魅力の「M-Audio Bass Traveler」は、ポタアンを初めて購入する人にもおすすめできる商品です。
低音ブーストによる音質の簡単調整は、ヘッドホンでの音楽体験を新しいものとしてくれるでしょう。
本体重量わずか29gという圧倒的な軽さとコンパクトなサイズは、日常的な利用にピッタリとなっています。
リチウムバッテリーを使った最大約8時間の駆動も特徴で、1度の充電で1日分の利用に耐えうるでしょう。
マイクロUSBポートによる簡単充電が可能となっているため、外出先でバッテリーを補充することもできるのはメリットですね。
またステレオミニジャックが2つついているため、ヘッドホンやイヤホンを同時に2つ楽しむこともできます。
同じ音楽を友人や恋人といっしょに聴くことで、その音質の良さを共有することもできるでしょう。
4000円未満で購入可能というコストパフォーマンスも魅力であるため、とりあえずポタアンを所有してみたいという人はチェックしてみてください。
M-Audio 小型ポータブル・ヘッドフォンアンプ 2出力 2段階ブースト Bass Traveler
- 出版社/メーカー: M-Audio (エムオーディオ)
- 発売日: 2016/07/14
- メディア: エレクトロニクス
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AGPTEK HA1
2018年に発売されたポタアンのなかでも特に注目なのが、こちらの「AGPTEK HA1」となっています。
重低音による音質の改善と回転式スイッチの音量調整は、スマホやパソコンで聴く音楽をより豊かなものとしてくれるでしょう。
高級感のある金属製の黒ボディのおかげで、外で出しても恥ずかしくのない外観となっています。
縦90mm、横61mmのコンパクトサイズとなっているため、どんな場所への持ち運びにも適しているのが魅力。
外で本格的な音を楽しみたいときは、AGPTEK HA1を利用してみるといいでしょう。
1500mAhのリチウムイオンバッテリーは、最大で16時間もの駆動を可能とします。
1日中音楽を高品質で聴きたいというときには、こちらのポタアンを利用してみてはいかがでしょうか。
AGPTEK HA1はハイレゾレベルの音質を提供してくれるため、これまで聴いてきた音楽が生まれ変わるかもしれませんよ。
おまけに価格も3000円台と安めなので、初めてでも気軽に手を出すことができるでしょう。
- 出版社/メーカー: AGPTEK
- メディア: エレクトロニクス
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ONKYO DAC-HA200
高品質な音にこだわることで有名なONKYOが販売する「ONKYO DAC-HA200」は、多くのユーザーにおすすめできるポタアンです。
やや値は張りますが、ハイレゾ音源を外出先でも楽しみたいのならうってつけの商品となるでしょう。
最大可能時間は8時間、ポケットに収まる小さなサイズ感ながらも、そこで作られる音の品質はかなり高いものとなっています。
IOS製品は専用アプリ「HF Player」と連動することで、最大96kHz/24bitでの再生も可能です。
スマホを使っての本格的な音楽体験に向いているといえるため、普段からiPhoneで音楽を聴いているという人はONKYO DAC-HA200をチェックしてみましょう。
もちろんAndroid端末もUSB経由で音楽を取り出すことで、ハイクオリティの音質を体験できます。
他にもUSBコネクタとステレオミニ、光ミニ端子などさまざまな入力端子がそろっているので、あらゆる場面に対応してくれるでしょう。
ONKYO DAC-HA200 ポータブルヘッドホンアンプ ハイレゾ対応 ブラック DAC-HA200(B) 【国内正規品】
- 出版社/メーカー: オンキヨー
- 発売日: 2014/07/04
- メディア: エレクトロニクス
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audio-technica AT-PHA10
超スリムボディが魅力の「audio-technica AT-PHA10」なら、気軽にヘッドホンの音質を改善させることができるでしょう。
そこまで劇的な変化はないかもしれませんが、広いダイナミックレンジを体験できるので、ポタアンならではの音の深みを感じることができます。
ヘッドホンの歪みを抑えるカップリングコンデンサーレス回路やミュート機能、手元で簡単に音量を変えられる調整スイッチなど、使い心地は抜群です。
単4アルカリ電池1本で約50時間の利用が可能なのも魅力で、長時間音楽の品質を上げることができるでしょう。
乾電池を交換すればすぐに使い続けることができるので、長期間の外出時には最高のお供になってくれるかもしれませんね。
audio-technica ポータブルヘッドホンアンプ AT-PHA10 BK
- 出版社/メーカー: オーディオテクニカ
- 発売日: 2009/12/11
- メディア: エレクトロニクス
- 購入: 2人 クリック: 28回
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audio-technica AT-PHA50BT
高出力ヘッドフォンアンプ「audio-technica AT-PHA50BT」もまた、ポタアンらしい音質を提供してくれます。
特に4種類のエフェクトモードが魅力で、楽曲の雰囲気や自分の好みで合わせて音質を切り替えることが可能です。
自分だけのこだわりの音質があるのなら、気軽に変換できるこちらのポタアンがおすすめできます。
Bluetoothを使ったマルチペアリングが可能となっていて、最大8台までの機器を登録しておけるのも特徴。
小柄なサイズも合わせって、優秀なBluetoothレシーバーとなってくれるでしょう。
音楽の視聴だけでなく電話の対応にも利用できるので、日常的に持ち運ぶことであらゆる場面に応用できます。
音質の向上以外にも使い道があるという点が、本製品の大きな魅力となることでしょう。
- メディア:
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SONY PHA-3
ポタアンでとにかく高品質な音楽を楽しみたいのなら、「SONY PHA-3」もおすすめできます。
バランス出力対応による高解像感と、低ノイズや音質重視の半導体デバイスを採用したこと、ハイレベルでパワフルな音楽体験が実現するとのこと。
さらにDSEE HX搭載を搭載したことで、音源のレベルをハイレゾ相当にまで引き上げ、高解像度化してくれます。
そのため視聴する音楽には圧倒的な臨場感がプラスされ、演奏や歌声にまるでその場で聴いているような迫力が付与されるでしょう。
ウォークマンやiPhoneなどのスマホ音源を簡単に高い品質に押し上げてくれるので、既存の音楽でまったく新しい感覚が楽しめるかもしれません。
他にも低抵抗高音質ロータリーボリュームを使った透明感の高い高音の再現や、ヘッドホンごとの特徴を活かすゲインスイッチなど、至れり尽くせりな機能が満載です。
本気で音を最高級にまで引き上げたいときには、こちらのポタアンが最適となるかもしれません。
ソニー SONY ポータブルヘッドホンアンプ Bluetooth/USBオーディオ/バランス出力/ハイレゾ対応 PHA-3
- 出版社/メーカー: ソニー(SONY)
- メディア: エレクトロニクス
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RADSONE Earstudio(ES100)
スタイリッシュな見た目が印象的な「RADSONE Earstudio(ES100)」なら、手軽に音質をハイレゾ級に高めてくれます。
ワイヤレスながら96kHz / 24bitでの伝送が可能で、ハイレゾ相当の音を楽しむことができるでしょう。
重量はわずか20g、それでいて最大14時間の連続再生が可能となっているため、長くその機能を体験することができます。
Bluetooth機能もついていながらこのスペックとなっているので、かなり満足のいく買いものとなるかもしれません。
またDCTという特許技術を使っていて、微妙なノイズを削除とジッターの除去を行ってくれるのもRADSONE Earstudio(ES100)の特徴。
クリアな音楽を楽しめることから、今後もポタアンの業界で注目される商品となることでしょう。
EarStudio ES100 24bitポータブル高解像度Bluetoothレシーバ/ヘッドフォンアンプ/ DAC、AAC、aptX、aptX HD, LDAC 黒
出版社/メーカー: RADSONE
メディア: エレクトロニクス
FiiO Fiio A1
小柄ながらパワーのある音を提供してくれる「FiiO Fiio A1」もまた、ポタアンの魅力を知るのにうってつけの商品です。
20g以下の重さと手のひらで包み込めるような大きさは、どこでも本気で音楽を楽しみたい人にはピッタリでしょう。
価格が安いのに安っぽくない見た目なので、初めてポタアンを試す人にもおすすめできます。
クリップがついているため持ち運びやすく、紛失の可能性も低くなるでしょう。
スマホや音楽プレイヤーとセットで運用すれば、毎日の音楽がよりクリアで気持ちのいいものになるかもしれませんよ。
ベースブースト機能で段階的に低音を厚くできるので、楽曲に合わせた調整が可能です。
FiiO Fiio A1でしか作れない絶妙な音の感覚を、日々のあらゆる場面で楽しんでみてはいかがでしょうか。
フィーオ コンパクト・ポータブルヘッドフォンアンプ(シルバー)FiiO Fiio A1
- 出版社/メーカー: エミライ
- メディア: エレクトロニクス
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まとめ
ポタアンを利用すると、音楽の聴き方や楽しみ方が変わってきます。
これまで何となく聴いていた音が突然重みを持つこの感動を、ぜひ体験してみてください。
音楽の視聴に限らず、例えば英会話のレッスンで英語を聞いているという人にも、ポタアンは魅力的なアイテムとなります。
ポタアンの技術によって英語の音の細部までくっきりと聞き取れるようになれば、英会話の上達にもつながることでしょう。
これを機にポタアンを導入して、音の質にこだわってみてはいかがですか。
ポタアンも最近はかなり安価なものが増えてきたので、まずは数千円で買えるものから試してみるのもいいでしょう。
自分にピッタリの商品を見つけることができれば、耳から得られる気持ちよさはさらに高まること間違いなしです!