現在、DSDSと呼ばれるシステムを採用したSIMフリースマートフォンが、通信業界を騒がせていることをご存知でしょうか?
DSDSとは、ニンテンドーDSが2台あることではなく、異なる2つのSIMカードを挿入できるスマートフォンのシステムのことです。
異なるSIMを2枚挿入できると言うことは、つまり異なる2つの通信サービスを使うことができるということです。
以上を踏まえた上で、DSDS対応のSIMフリースマートフォンの仕組みやメリット・デメリットなどを説明していきます。
- DSDSとは「デュアルシム・デュアルスタンバイ」のことである
- DSDS対応のSIMフリースマートフォンのメリットとは?
- DSDS対応のSIMフリースマートフォンのデメリットとは?
- DSDS対応のおすすめSIMフリースマートフォン5選
- DSDS対応のSIMフリースマートフォンのまとめ
DSDSとは「デュアルシム・デュアルスタンバイ」のことである
DSDS とは「デュアルシム(DS)・ デュアルスタンバイ(DS)」という単語の組み合わせであり、異なる2つのSIMカードで同時に待ち受けができるシステムのことです。
DSDS対応のSIMフリースマートフォンには、 2枚のSIMカードを挿入できるSIMスロットがあり、それぞれ別々のSIM(通信サービス)を使うことが可能です。
電波状況を示すアイコンには常に2つの電波が表示され、 例えば「A」という会社のSIMカードでインターネット接続をしている際に、「B」という会社のSIMカードに電話がかかってきた際は、その「B」への電話を受けることが可能です。
ただし「スタンバイ」という言葉が示すように、「B」という会社のSIMカードで通話中に、「A」という会社のSIMでインターネット接続を同時に使用することはできません。
あくまで「スタンバイ」同時に待ち受けできるという意味で、各々のSIMカードの通信サービスの同時使用は出来ません。
DSDSの一歩手前「DSSS」とは?
DSSSとは「デュアルシム(DS)・シングルスタンバイ(SS)」という単語の組み合わせであり、異なる2つのSIMカードをスマートフォンに挿入にすることは出来ますが、どちらか一方のSIMカードでしか待ち受けすることができないシステムです。
したがって「A」か「B」どちらのSIMカードで通信するのか、スマートフォン側で切り替えが必要になります。
DSDSの一歩先「DSDA」とは?
DSDAとは「デュアルシム(DS)・デュアルアクティブ(DA)」という単語の組み合わせであり、異なる2つのSIMカードでの同時待ち受けが可能で、さらに同時に通信することも可能なシステムです。
現在、DSDAのシステムを搭載するスマートフォンは、ごく限られた一部の機種のみです。
DSDS対応のSIMフリースマートフォンのメリットとは?
DSDSのシステムを搭載したSIMフリースマートフォンのメリットを紹介していきます。
通話専用プランとデータ通信プランを別々で契約できる
現在、一般的な通信サービスのスマートフォン向けの料金プランは、基本料金とパケット定額のセットプランです。
つまり、通話サービスだけを利用ユーザーにとっては、パケット定額分の料金でどうしても割高になってしまいます。
しかし、DSDS対応のSIMフリースマートフォンであれば、例えば1枚目のSIMはガラケー向けの通話専用プラン、2枚目のSIMは格安スマホの通話なしのデータ通信プラン、このような運用が可能になります。
つまり、音声通話とデータ通信を別々なSIM(通信サービス)で契約することにより、大手のスマートフォン向けの「通話+パケット定額プラン」より安く運用することが可能です。
もちろん、通話専用プランのSIMカードを2枚契約して、2つの電話番号をもち、データ通信は WiFiで運用するという方法もあります。
用途によってSIMを使い分けすることが出来る
DSDSのシステムを搭載したSIMフリースマートフォンは、異なる2枚のSIMカードを挿入できるので、1つの端末で2つの電話番号を運用することが可能です。
つまり、仕事用とプライベート用など、用途によってSIMを使い分けることが可能です。
端末の2台持ちを1台に集約できる
ガラケーとスマートフォンの2台持ちユーザーや、仕事用とプライベート用など用途の異なる2つのスマートフォンを持っているユーザーは、DSDS対応のSIMフリースマートフォンを活用することにより、それらを1台のスマートフォンに集約することが可能です。
2台持ちというのは、収納スペースや電源管理の都合上、なかなか不便なことが多いですが、それらを一つ集約することにより、圧倒的に管理しやすくなります。
DSDS対応のSIMフリースマートフォンのデメリットとは?
次に、DSDSのシステムを搭載したSIMフリースマートフォンのデメリットを紹介していきます。
通話しながらデータ通信をすることは出来ない
DSDSとは「デュアルシム・ デュアルスタンバイ」の略であり、あくまでデュアル「スタンバイ」なので、同時に待ち受けすることは可能ですが、同時に通信することはできません。
例えば「A」 という会社のSIMカードで電話をしながら、 「B」という会社のSIMカードでデータ通信をすることはできません。
つまり、電話をしながらグーグルマップで場所を確認するということは、DSDSのシステムでは対応できないということです。
ただし、一般的に通話をしながらデータ通信をするという状況は日常ではそうそう無いので、そこまで大きな問題にはならないでしょう。
DSDSは対応端末が少ない(国産端末はなし)
DSDSのシステムに対応しているSIMフリースマートフォンは、徐々に増えてはきているものの、現時点では限られた一部の海外製端末のみであり、国産のDSDSシステム対応SIMフリースマートフォンは残念ながらありません(2018年6月現在)
auの電波はDSDSのシステムと相性が悪い
auの電波の周波数は、docomoとsoftbankとは異なるものであり、 DSDSのシステムとは相性があまり良くありません。
つまり、au系の格安スマホともDSDSは相性が悪く、 メインがau系の通信サービスのユーザーは、対応機種に注意が必要です。
DSDS対応のおすすめSIMフリースマートフォン5選
DSDSのシステムに対応しているSIMフリースマートフォンの中でも、特におすすめの機種を5つピックアップして紹介していきます。
基本性能が高いハイスペックなスマートフォン「ASUS ZenFone 4 ZE554KL」
台湾の通信機器メーカー「ASUS」のフラグシップモデル「ZenFone」のナンバリング機種です。
5.5インチの大型ディスプレイを採用しており、基本性能も高いことからゲームユーザーに人気の高い機種です。
コスパにも優れ、DSDSに対応している機種の中でも特におすすめの1台です。
エイスース ASUS ZenFone 4 ミッドナイトブラック ZE554KL-BK64S6
- 出版社/メーカー: ASUS(エイスース)
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
評判の良い万能スマートフォン「HUAWEI honor9」
中国の世界的な通信機器メーカー「HUAWEI」の高パフォーマンスモデルが「honor9」です。
ダブルレンズを備えたカメラや指紋認証システムなど、先進的な機能を備えながらも端末の薄さも両立している、高パフォーマンスな万能モデルです。
honor8まではDSDS非対応でしたが、honor9からDSDSが対応になりました。
本体 Huawei Honor 9 サファイアブルー 4GB/64GB STF-L09
- 出版社/メーカー: Huawei
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
スタイリッシュなカメラ機能が優れたスマートフォン「 Motorola Moto G5 Plus」
スタイリッシュなデザインが魅力の、モトローラのDSDS対応SIMフリースマートフォンが「Moto G5 Plus」です。
モトローラのお家芸である優れたカメラ機能はもちろん、15分の充電で6時間駆動するターボパワー充電など、魅力的な機能がたくさん詰まったモデルです。
前作の「Moto G4 Plus」は、DSDS対応機種として大変高評なモデルだった為、今作も素晴らしい機種であることは間違いないです。
モトローラ SIM フリー スマートフォン Moto G5 Plus 32GB オックスフォードブルー 国内正規代理店品 AP3824AE3J4
- 出版社/メーカー: Motorola(モトローラ)
- 発売日: 2017/07/06
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
au系の回線利用者にオススメのスマートフォン「covia g07++」
5.5インチの大画面を備えながら、コストパフォーマンスに優れたモデルが「g07++」です。
最大の特徴は、DSDSとは相性があまりよくないau系の電波に対応している点で、au系通信サービスを利用しているユーザーがDSDSを検討するなら「g07++」一択と言ってもいい機種です。
- 出版社/メーカー: COVIA
- メディア: ホーム&キッチン
- この商品を含むブログを見る
カメラ好きにオススメのライカ監修のスマートフォン「P10 Plus」
中国の端末メーカー「HUAWEI」が、あのライカの監修を受けて作ったハイパフォーマンスモデルが「P10 Plus」です。
高スペックなデュアルカメラを備えており、カメラ専用機顔負けの美しい写真が取れるモデルです。
HUAWEI 5.5型 P10 Plus SIMフリースマートフォン ダズリングゴールド
- 出版社/メーカー: HUAWEI(ファーウェイ)
- 発売日: 2017/06/09
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログ (1件) を見る
DSDS対応のSIMフリースマートフォンのまとめ
DSDS対応のSIMフリースマートフォンは、その仕組みを完全に理解するためには多少の通信知識を要しますが、使いこなせればかなり役に立つスマートフォンです。
異なる通信サービスを組み合わせて自由に使えると言う点では、真のSIMフリースマートフォンと呼ぶにふさわしいガジェットと言えます。