こんにちわ、さすライダーです。
僕の愛車はBMWのR1200GSという、アドベンチャーバイクというカテゴリーを作ったとされるバイクですが、とにかく車体がデカくて重いです(褒めてます・笑)
そもそもアドベンチャーバイクは、ハードなロングツーリングを想定したバイクなので、どうしても頑丈でゴツく、大量の荷物を積みやすいように大柄な車体になりがちです。
となると、日本という国の交通事情に限定すれば、やや「持て余してしまう」というのが正直なところです。
事実、アドベンチャーバイクの有名どころは、主に海外メーカーのマシンが多く、BMW(GSシリーズ)・トライアンフ(タイガーシリーズ)・KTM(アドベンチャーシリーズ)・DUCATI(ムルティシリーズ)と全て大柄なマシンです。
そこで、2017年頃から国内で密かに盛り上がってきているのが「250ccのアドベンチャーバイク」で、日本という国にマッチした排気量のアドベンチャーバイクの魅力をお伝えしていきます。
なお、僕はバイク歴と走行距離に関しては玄人を自認していますが、マシンに関しての知識(例えばトルクがどうとか、ホイールベースがどうとか)は薄いので、その辺りは感覚的なもので語っていきます。
アドベンチャーバイクとは?
アドベンチャーバイクとは、主にツーリングユース、それもロングでハードな旅を想定したヘビーデューティー仕様のバイクのことです。
基本的には大柄で車重のあるマシンですが、その分安定感があるので長距離走行時の疲労感が少なく、どこまでも走っていけるマシンです。
反面、ちょっと近場のコンビニまで、、、という日常ユースにはあまり向かないバイクでもあります(色々と気を遣います)
アドベンチャーバイクは漢のロマンを満たす漢のマシン
実際に長い旅に出るか否かは別として、アドベンチャーバイクはとにかく漢のロマンを満たしてくれる漢のマシンです。
このバイクなら世界一周に行ける、このバイクならパリダカみたいに砂漠をぶっ飛ばせる、、、アドベンチャーバイクはただ眺めているだけで、そういったシーンを連想させてくれる存在、つまり存在自体が漢のロマンなのです。
パッと見はちょっと尻込みするデカくてゴツい車体も、これを乗りこなしたらカッコいいよな、、、という漢のロマンを刺激してくれます。
アドベンチャーバイクは走破性が高く道を選ばないマシン
アドベンチャーバイクの特徴の一つは、オンロードはもちろんオフロードでも(車種による)走れる走破性の高さです。
ハードなロングツーリングを前提としているバイクなので、当然舗装路ではない道を走ることも想定されています。
もちろん、車体が大きく重いので、バリバリのオフロードをスライドしながら走るという想定では作られていませんが、少なくてもフラットダート程度なら余裕で突き進むことが可能です。
また、万が一の転倒などのアクシデントに備えて、各種ガードも充実しているのが特徴です。
さらには、アドベンチャーバイクの中には、どちらかといえばオフロード性能を重視したオフ車寄りのモデルもあります(特に写真のCRF250 RALLYは顕著です)
アドベンチャーバイクは旅装備が充実していて航続距離が長いマシン
アドベンチャーバイクの多くは、長距離を無給油で走り続けるために、同クラスの通常のバイクよりガソリンタンクが大きめに作られていることが多いです。
また、大型キャリアやウインドスクリーン、各種車体ガード類にハンドガード、純正のパニアケースオプションに電源ソケットなど、長旅を想定した各種旅装備が充実しています。
アドベンチャーバイクは荷物がガッツリと積めるマシン
アドベンチャーバイクは大量の荷物を積むことを前提としているので、大型のリアキャリアや荷物用フック、メーカー純正または社外品のパニアケースオプションなど、とにかく荷物を積むことに関しては他のバイクより長けています。
車体の安定性が抜群に良いので、大量の荷物を積んでもフラつくこと無く、むしろ荷物を積んでいる姿こそアドベンチャーバイクが一番輝く瞬間です。
250ccのアドベンチャーバイクとは?
2017年に発売された、ホンダの「CRF250 RALLY」をキッカケに、国内メーカーの250ccアドベンチャーバイクが徐々に盛り上がってきています。
もともとアドベンチャーバイクといえば、大排気量の海外モデルが中心でしたが、やはり日本の交通事情を考えると、250ccのアドベンチャーバイクが出てくるのは当然の流れと言えます。
そんな、国内メーカーのお家芸とも言える、日本にマッチした排気量の250ccアドベンチャーバイクの魅力を紹介していきます。
250ccアドベンチャーバイクは日本の交通事情にマッチした冒険マシン
世界一周や大陸横断レベルの旅を想定した、海外モデルのアドベンチャーバイクは、日本の交通事情を考えると、どうしても持て余してしまうのが実情です。
国内メーカーも大排気量のアドベンチャーモデルを出してはいますが、その多くは輸出用モデルで、純粋に国内ユーザー向けのアドベンチャーバイクは今までありませんでした。
そこで満を満たして登場したのが「国産の250ccアドベンチャーバイク」で、必要にして十分な性能、軽量でコンパクトな車体、維持費が安く車検が不要という250ccの利点を最大限に生かした、まさに日本の交通事情にマッチした冒険マシンなのです。
250ccアドベンチャーバイクは軽くて燃費が良く維持費も安い
まず、250ccアドベンチャーバイクは軽いとはいっても、あくまでアドベンチャーバイクなので、他の250ccバイクよりは車重がありますし、全体的に大柄に作られています。
それこそ、パッと見は250cc以上のマシンに見えるかもしれませんが、それでも今までの大排気量のアドベンチャーバイクに比べれば、車体は一回り以上軽くてコンパクトです。
当然ですが燃費も良く、各種パーツも大型モデルの半分以下、維持費も安く車検も不要という250ccの利点は全て揃っていますし、ちょっと近場のコンビニまで、、、という日常ユースでも気軽に扱うことが出来ますし、もちろんツーリングユースでは最高のパフォーマンスを発揮します。
流石に速度域は大型モデルには劣りますが、そもそも日本では法定速度の60kmが問題なく出せれば、そこまで不便を感じることはありません。
250ccアドベンチャーバイクは車体価格が安い
大型アドベンチャーバイク最大のネックは、車両価格が高価なことです。
海外メーカーはもちろんのこと、国産モデルでも車両価格が100万円を切ることは無く、だいたい150万〜200万円くらいが相場です。
その点、250ccアドベンチャーバイクは50万〜60万円くらいが相場で、手が出しやすい価格になっています。
購入後の維持費や車検の費用も考えると、大型モデルと250ccモデルでは、かなりの経済的負担の違いが出てきます。
国内4大メーカーの250ccアドベンチャーバイクの比較
2018年10月現在、国内4大メーカーから各社1台づつ、250ccのアドベンチャーバイクがリリースされています。
どのモデルも特徴があり、選ぶのが楽しくなってしまうモデルばかりです。
250ccアドベンチャーバイクの火付け役「HONDA CRF250 RALLY」
250ccアドベンチャーバイクの火付け役とも言えるマシンが「HONDA CRF250 RALLY」です。
ホンダ自身が「軽二輪(250cc)アドベンチャーモデル」と明言しているこのマシンが、2017年の2月に発売されたことにより、250ccアドベンチャーバイクブームに火がつきました。
ホンダのワークスのラリーマシン「CRF450 RALLY」をイメージしたデザインと車体構成は、単に250ccのオフ車として見れば大柄ですが、それが長距離を走る安定感を生み出しています。
何者とも被らない独特のフロントフェイス、オンオフを問わない走破性の高さ、大型スクリーンにハンドプロテクターなど、大型モデルと変わらない、むしろ250ccだからこその価値を最大限に追求したエポックメイキングなマシンです。
正統派アドベンチャーバイク「SUZUKI V-Strom 250」
スズキが誇る人気アドベンチャーバイクシリーズ「V-Stromシリーズ」の最小排気量マシンとして登場したのが「SUZUKI V-Strom 250」です。
アドベンチャーバイクのトレードマークとも言える、いわゆるクチバシが付いているマシンで、ぱっと見誰でもこれがアドベンチャーバイクであることを認識できます。
トップと左右の純正フルパニアケースをつけた様は、大型モデル顔負けの迫力で、これが250ccモデルだと知らない人は、何の疑いもなく大型モデルだと思ってしまうこと間違いなしです。
多機能デジタルメーターに電源ソケット、大型スクリーンにハンドガードなど、アドベンチャーバイクとしての装備も充実していて、この手のモデルにしてはシート高が低めなので、小柄なライダーや女性ライダーにも人気の250ccアドベンチャーバイクです。
漢カワサキの漢のアドベンチャーバイク「KAWASAKI VERSYS-X 250」
国産250ccアドベンチャーバイクの中で、最も大柄なマシンが「KAWASAKI VERSYS-X 250」です。
その見た目から伝わってくるヘビーデューティー感に間違いはなく、各種ガード類を装着可能な漢カワサキの漢のマシンです。
パニアケースはもちろん、電源ソケットにフォグランプ、大型スクリーンにハンドガードなど、冒険に必要な装備は全て対応しています。
クラッチはスリッパーアシストクラッチを採用しているので、ライディングの安全性も極めて高いモデルです。
メーカー純正カスタムモデル「YAMAHA ツーリングセロー」
ヤマハのオフロードマシンの代名詞にしてベストセラーモデル「セロー」に、メーカー純正のオプションパーツをプラス、アドベンチャーバイクに仕立てたモデルが「YAMAHA ツーリングセロー」です。
ノーマルのセローに大型スクリーン、ハンドガード、大型キャリア、アンダーガードの4点をはじめから装備したお買い得パッケージで、装備的には完全にアドベンチャーバイクです。
もともとが完成されたオフロードマシンなので、当然オフロードの走破性が高く、維持費の安さや燃費の良さ、信頼性の高さは全て折り紙付きのマシンです。
250ccの国産アドベンチャーバイクの魅力 まとめ
いや〜、アドベンチャーバイクって本当にいいマシンですね(笑)
日本にマッチしているという意味では、250ccという排気量に勝るマシンはなく、冒険という非日常を身近な存在にしてくれる最高の相棒と言えます。
足つきや体格、駐輪スペースや車両価格の面で今までアドベンチャーバイクに踏み切れなかったライダーにも、250ccアドベンチャーバイクはオススメのマシンです。