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【冒険心と男のロマン】ビッグオフ・アドベンチャーバイクのススメ

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大柄な車体にヘビーデューティーなパニアケース、その圧倒的な存在感は見るもの全てを魅了し、一度マシンに跨がれば、冒険という名のロマンが頭を駆け巡る。

ビックオフとも、アドベンチャーバイクとも呼ばれるそのマシンは、男なら一度は憧れる「ビッグマシンでの冒険」という願望を満たす、まさに男のロマンが詰まったバイクと言えます。


昨今は、アドベンチャーバイクブームとも言われ、国産車・輸入車を問わず、冒険をテーマにしたバイクが人気を博しています。

多くのバイク雑誌やWEBメディアで、ビックオフやアドベンチャーバイクの特集が組まれる一方、その大柄な車体や車両価格の高さゆえ、いまいち一歩を踏み出せないライダーが多いのも、また事実です。


果たして、ビッグオフやアドベンチャーバイクと呼ばれるマシンは、どのようなメリットやデメリットがあるのか?大柄な車体や車両価格の高さを超えた上に、どのような世界が広がっているのか?

アドベンチャーバイク歴1年の、まだ経験が薄い著者だからこその視点で、男のロマンと呼ばれるビッグなマシンを解説していきます。

ビッグオフバイクとはどのようなマシンなのか?

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ビッグオフと呼ばれるマシンは、その名の通りオフロードバイクのテイストを継承した、大型バイクのことです。

ビッグオフにはこれといった明確な基準はありませんが、一般的には大柄な車体と大容量のガソリンタンク、フラットダート程度なら問題なく走れる走破性の高さ、長距離走行での快適性、この4つがビックオフと呼ばれるマシンの特徴になっています。


例えば、ビッグオフで林道をツーリングする際に、林道での走破性はさすがに純粋なオフロードバイクには敵いませんが、変わりに現地までの高速道路での移動は快適そのものです。

また、ガソリンタンクの大きさから、航続距離が400km以上を誇るマシンが多いので、ガソリン残量を気にせず冒険に集中できることもビックオフの魅力の一つです。

つまり、ビッグオフというマシンは、冒険のフィールドをいつもの場所から、地球規模に広めてくれる究極のツーリングマシンといえる存在なのです。

アドベンチャーバイクとはどのようなマシンなのか?

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昨今、最も人気のあるマシンのカテゴリーのひとつにして、各社から新型がひっきりなしにリリースされているのが、アドベンチャーバイクです。

アドベンチャーバイクとは、ビッグオフの流れを引き継いだ現代型のビッグオフともいえるマシンで、基本的な部分はビッグオフを踏襲していますが、実際はかなり進化しています。

一般的にビッグオフと呼ばれるバイクは、その大柄な車体と足つきの悪さから、乗ることを躊躇してしまうライダーも多いですが、アドベンチャーバイクはそれらを最新の電子制御技術によって、意識させないレベルまで落とし込んでいます。


具体的には、タイヤの空転を防ぐトランクションコンロール、道路状況によってバイクの出力特性をワンタッチで変更できるライディングモード機能、サスペンションの設定を自動で変更するセミアクティブサスペンション、バイクの特性に合わせたABSなど、多種多様な電子制御のおかげで「普通に走っていて転ぶのが難しい」レベルにまで昇華されています。

実際、アドベンチャーバイクに初めて乗ったライダーの多くが「見た目より乗りやすい」「普通に乗れてしまった」という感想を持ちます。


つまり、ビッグオフというある意味憧れであり、遠い存在だったものを身近なレベルに落とし込んでくれたマシンが、アドベンチャーバイクなのです。

したがって、昨今のアドベンチャーバイクの人気は必然だったのです。

ビッグオフ・アドベンチャーバイクのメリットについて

ビッグオフとアドベンチャーバイクには、語り尽くせない数多くの魅力がありますが、ここでは両者の分かりやすいメリットを紹介していきます。

長距離走行が苦にならない

ビッグオフとアドベンチャーバイクは「旅」にフォーカスしたバイクです。

それも、週末日帰りツーリングなどではなく、大陸横断や世界一周レベルを見据えたレベルでマシンを作り込んでいます。

したがって、バイクで長距離を走ることを前提に作られているので、ライダーの疲労を最大限抑える工夫がなされています。


例えば、大柄な車体や面積が広い快適なシート、大きめのウインドシールドなどがそれに該当します。

最新のアドベンチャーバイクに至っては、アクセルを回さなくても、同じ速度を自動的に保つクルーズコントロールの機能まで備えているモデルもあります。

このように、バイクで長距離を走ることが苦にならない工夫が散りばめられているのが、ビッグオフとアドベンチャーバイクの大きな特徴の一つです。

快適な旅装備の数々

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ロングツーリングに出かけるには、それなりの荷物が必要ですが、そんな時に便利なのが冒険バイクの代名詞とも言えるパニアケースです。

荷物が雨に濡れず、形が崩れず、車体の一部として快適にパッキングすることが可能です。

多くのビッグオフやアドベンチャーモデルは、専用のパニアケースの設定があり、荷物が多いライダーを強力にサポートします。


さらに、道中雨が降れば、ライディングモードをレインモードに切り替えれば、スリップすることなく安全に雨天走行を切り抜けることも可能ですし、スマホやインカムのバッテリーが切れたら、バイクの電源ソケットから直接充電することも可能です。

最近では、夜間走行時にコーナーの先をあらかじめ照らしてくれる、コーナリングライトと呼ばれる機能を備えているモデルもあります。

オンロードもオフロードも走れる走破性

ビッグオフと、その進化系のアドベンチャーバイクも、元をたどればオフロードバイクから派生したモデルです。

つまり、道なき道を進む力のあるマシンなのです。

かといって、流石に重量のあるマシンなので、荒れに荒れた路面を走るには相当な技術が必要ですが、ツーリング先で見つけたフラットダート程度なら、そのまま問題なく入っていける懐の深さが魅力です。


さらに、オンロードの走破性に至っては、各種電子制御のおかげで、純粋なスポーツモデル顔負けのレベルに至っています。

高速道路を一気に走り、現地のワインディングを抜けた先の林道で冒険する、そんなまさに道を選ばないツーリングが可能なのです。

マシンの存在感が圧倒的なレベル

ビッグオフやアドベンチャーバイクに乗っていると、信号待ちでライダーと隣り合わせになった時、ツーリング先でバイクとすれ違った時、例えば道の駅の駐輪場にバイクを止めた時、こんな時は無条件で他のライダーからの熱い視線を感じます。

ビッグオフやアドベンチャーバイクは、そこにマシンがあるだけで、常に圧倒的な存在感を醸し出しています。


ただそこにあるだけで、これほどまでに引き込まれるマシンが他にあるでしょうか?

したがって、その圧倒的な存在感は、ビッグオフやアドベンチャーバイクの大きな魅力の一つです。

見ているだけで冒険気分に浸れる

ビッグオフやアドベンチャーバイクは、例えバイクに乗れなくても、見ているだけで眺めているだけで、冒険気分に浸れます。

地平線まで続く道を走るイメージ、砂漠を横断するイメージ、世界一周の旅に出るイメージ、それらは意図しなくても、マシンを眺めているだけで脳内に鮮明に浮き上がってきます。

冒険をするために生み出されたマシンは、見ているだけで冒険ができるのです。

セルフイメージがアップする

日々日常を過ごしていると、いい時も悪い時もあることでしょう。

満員電車にうんざりしたり、会社でミスをして上司に怒られてしまったり、嫌なことがあったり、、、そんな時は、休日に荷物満載のマシンで冒険に旅立つ自分を想像してみましょう。


どんなに嫌なことがあっても、気分が乗らなくても、僕には世界中を冒険できるマシンがある、自分のワールドがある!そう考えるだけで、前向きな気持ちになるから不思議なものです

つまり、ビッグオフやアドベンチャーバイクは、自分のセルフイメージをあげてくれるツールでもあるのです。

ビッグオフ・アドベンチャーバイクのデメリットについて

ビックオフ・アドベンチャーバイクのメリットが分かったところで、次はデメリットを紹介していきます。

マシンの車両価格・維持費が高い

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ビッグオフやアドベンチャーバイクは、そのメーカーのツーリングモデルにおけるフラッグシップである場合が多く、メーカーの最新技術の塊ゆえに、車両価格が高いことが最大のネックと言えます。

新車の場合は100万円を切る事は少なく、200〜300万円代のマシンも数多く存在します。

また、人気のカテゴリーなので、中古相場も高めの価格で推移しています。


となると、やはり維持費も高めの傾向で、快適な性能を維持すべく、点検や車検、各種パーツなど、通常のバイクよりも値が張る事だけは覚悟の上で購入しなくてはいけません。

しかし、最近では低価格なモデルや排気量を落としたモデルなど、手に取りやすい価格帯のアドベンチャーバイクも増えてきています。

快適ゆえに車体重量と足つき性は犠牲になっている

道を選ばず、快適に旅ができるビッグオフ・アドベンチャーバイクですが、その安定性や走破性は、大柄な車格や高めの車高によるものです。

逆に言えば、車体重量と足つき性は犠牲になっており、乗りこなせるか不安を抱くライダーが多いというのが現状です。


それもそのはず、もともとビッグオフやアドベンチャーバイクは、ヨーロッパの大陸横断系のツアラー向けに開発されたバイクなので、日本人の体格ではもてあますこともあります。

実際、ライダーの身長や体格によっては乗りこなすのが困難なケースもありますが、それを補う最新の電子制御を備えているので、まずは一度試乗してみることをお勧めします。

街乗りはある意味アドベンチャー

ビッグオフやアドベンチャーバイクの車格の大きさや重量は、ツーリング中は安定感として帰ってきますが、街乗りではネガティブな要素になりえます。

ストップアンドゴーが多い街乗りでは、そのパワーと重量があだとなり、どうしてもギクシャクした運転になりがちです。

小回りやUターンに至っては、どしても足つきからの不安がつきまとってしまいます。


さらに、街中での駐輪においては、軽自動車並みのスペースが必要なので、なかなか駐輪スペースが見つからない事態に陥ることもあります。

すなわち、ビッグオフやアドベンチャーバイクのフィールドは、あくまで旅先にあることを認識しておきましょう。

ビッグオフ・アドベンチャーバイクおすすめモデル6選

数々の名車が存在する、ビッグオフとアドベンチャーバイクというカテゴリーにおいて、特にオススメのモデルを6つ紹介します。

ビッグオフの金字塔「ホンダ アフリカツイン」

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初期の頃のアフリカツイン

ビッグオフという言葉を一躍有名にしたモデルが、ホンダの「アフリカツイン」です。

世界一過酷なラリーレースと言われる、パリダカール・ラリーにおいて、ホンダが無敵の強さを誇っていた「NXR」というマシンを基にした市販車がアフリカツインなのです。


その威風堂々としたスタイルは、砂漠の匂いを感じる男臭いもので、2016年に発売されたシャープな新型はもちろんのこと、旧型モデルも今だに根強い人気を誇っています。

多くのライダーがビッグオフ=砂漠というイメージを抱くのは、このアフリカツインの影響によるものが大きいのです。

YAMAHAの異端児「テネレシリーズ」

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660ccのテネレの個性的なルックス

シャープで都会的な、スタイリッシュなデザインが多いYAMAHAのバイクにおいて、アクが強く無骨なイメージのテレネシリーズは異端児と言えます。

テネレという特徴的な名前は、パリダカール・ラリーの難所と呼ばれた「テネレ砂漠」が由来とされており、そのスタイルとともに一度見たら忘れないマシンと言えます。

圧倒的な存在感を放つ1200ccのスーパーテネレはもちろんのこと、強烈な個性を放つ660ccのテネレのデザインもまた、YAMAHAの異端児と言わざるを得ないでしょう。

キングオブアドベンチャー 「BMW GSシリーズ」

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水冷のR1200GS

アドベンチャーバイクというカテゴリーを作り上げた、エポックメイキングなマシンがBMWの「GSシリーズ」です。

初代R80G/Sから始まり、フラグシップモデルのR1200GSに到るまで、長きにわたり冒険バイクの頂点として君臨し続けている、まさにキングと言えるシリーズです。

今となっては、このカテゴリーではあたり前の装備となっている、ABSやトラコン、電子制御サスペンションなどをいち早く採用したのもGSシリーズであり、常にベンチマークされる側としてのクオリティを保ち続けています。

最速のビッグオフローダー「KTM ADVENTUREシリーズ」

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KTMの1050 ADVENTURE
オフロードレースの世界では、その名を知らないライダーはいないであろう、あのKTMが作ったビッグオフマシンが「KTM ADVENTURE」です。

見るものを圧倒するその大柄な車体からは想像できないほど、オフロードの走破性が高く、オフロード最速のビッグオフと呼ばれています。

快適性や安定性はもちろんですが、オフロードでの走りにフォーカスしたマシン作りが、さすがKTMと言えるスポーティーなモデルです。

イタリアンアドベンチャー「DUCATI ムルティストラーダ」

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ムルティストラーダのツーリングパッケージSモデル

イタリアンレッドが印象的な、独創的で美しいマシンを作り続けるDUCATIのアドバンチャーモデルが「ムルティストラーダ」です。

1台で4台分のモーターサイクルというコンセプトのもとに、どんな路面状況でも快適に走ることができるモデルで、特にオンロードにおいては、スーパースポーツも青ざめる走りが可能です。

何よりも、その芸術品とも言えるデザインは、眺めるだけでも楽しめるアドベンチャーバイクと言えます。

英国紳士の冒険ロマン「タイガーエクスプローラー」

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デビュー当時のタイガーエクスプローラー

英国のバイクメーカーのトライアンフが、実に6年の開発期間をかけて作り上げた、究極のアドベンチャーバイクが「タイガーエクスプローラー」です。

発表会の席で、開発主任自ら「R1200GSよりも安い価格で、GS に勝るとも劣らない装備と性能をもたせた」と語るほど、妥当GSを目指して開発されたモデルです。

トラインアンフのお家芸である、3気筒エンジンの乗り味を生かしたタイガーエクスプローラーは、王者GSに勝るとも劣らない、トライアンフ自慢のフラグシップアドベンチャーモデルです。

ビッグオフ・アドベンチャーバイクのススメ まとめ

愛車にキャンプ用品を詰め込んで、当てもなくただ気が向くままに、今日も明日も走り続ける、、、そんな冒険を現実のものにしてくれるビッグオフ・アドベンチャーバイクは、まさに男のロマンあふれる最高の相棒です。

夢やロマンという定義が曖昧な現代だからこそ、想いを託せる乗り物が必要なのです。


この記事を書いた人

さすライダー
バイクで日本2周、オーストラリア1周済みの放浪系バイク乗り、さすライダーです。バイク関係の記事を中心に、読者の皆さまに役立つ記事を書くことを心がけています。どうぞよろしくお願いします^ ^