子供のうちに金銭感覚を身につけるということは、お金の大切さや働くことの大切さに気づくことと言えます。
将来、クレジットカードを使いすぎたり、カードローンに頼る生活をしないためにも幼少期からの金銭感覚の育成は重要と言えます。今回はそんな我が子のお金事情についてまとめてみました。
パパが昔驚いたこと
私が中学生の頃、友人と街へ遊びに行った時「お腹すいたね」という話になりました。コンビニでお菓子を買うことになったのですが、友人はなんとしれっとした顔で、未購入のお菓子をカバンの中に入れたのです。
私は商品の対価としてお金を払うということは常識だと思っていたので、友人の行動にはビックリしましたしその友人と遊ぶことも避けるようにしました。
出来心かもしれませんが子どもは親の教育でどうとでもなります。万引きは犯罪ですし、育て方がどこか悪かったと言ってもいいでしょう。
我が子にはアウトローなことはしてほしくない、そのような気持ちがあるからこそ幼少期からお金のことについて学ばせています。
パパは借金の経験があった
恥ずかしながら私は借金の経験があります。原因はギャンブルによるものです。ギャンブルはトータルで必ず負けに収束しますし、時間とお金の無駄です。
借金を背負っていた頃は「悪いことをしている」という不安で憂鬱な日々を過ごしていました。
借金が発覚した時の修羅場
もうどうにもいかなくなり、ふとしたことがきっかけで妻に借金のことを話したのですが、かなり怒られましたし、妻の実家へ謝りにも行きました。お金に関することで謝罪するとは情けない気持ちでいっぱいでした。
こんな思いはもうしたくないですし、将来我が子には借金と無縁の生活を送って欲しいです。
今思い出しても本当に大変な時期でした。
我が子の金銭感覚育成のポイント
正常な金銭感覚を養うために、またお金の尊さを学ばせるために、我が家で行っているお金の教育をご紹介したいと思います。
もしみなさんのご家庭で、欲しいものをすぐ買ったり無条件にお小遣いを渡したりしているなら要注意です。
欲しいものをポンポン買わない
子どもに欲しいものをすぐに買う習慣をつけると、子どもは「欲しいという願いはすぐ叶えられるんだ」といった心理状態にさせます。結果的に無計画に買い物をしてしまう癖が付くわけです。
我が家では「欲しい!」という気持ちに一旦ブレーキをかけさせますし、すぐ物を買いません。
このルールは両親にも祖父母にも徹底してもらっています。そのおかげで息子は買い物の際「やっぱり考えてみる」と言うようになりました。
我慢することに慣れさせる
息子は「ニンテンドーswitch」が欲しくてたまらない時期があったのですが、正直3・4歳児にしてはまだ早すぎるゲーム機です。
かなり駄々をこねましたが「もうちょっと大きくなったらねー」と我慢させています。幸い息子も納得したようで機嫌よく過ごしています。
親としても「これだけ我慢したのなら十分だ」と妻も私も共通した認識を持っているので、次の誕生日にはswitchを買ってあげようと思っています。
欲しいものは貯金して買う
息子・娘には幼いうちから貯金をさせています。
例えばスーパーでお菓子を買う時や義両親にお小遣いを貰った時「これ貯金して」と言うまでに成長しました。
お金を大切にするということは適切な使い方ができるという証拠だと言えます。
私が幼い頃は……
私が幼い頃、祖父母は「子どもにお金の心配だけはさせたくない」という思いの家族だったので、欲しいものはすぐ手に入りました。貯金箱に1万円入っているといった出来事もザラでした。
しかも親戚がとても多いので正月は十万近くお年玉を貰っていました。そのせいだとは一概には言えませんが、私は貯金が本当に苦手です。先述の通り借金もしましたし。
また、金運を表していると言われる「耳たぶ」もほぼないです。
今は無駄遣いしないようにお小遣い制になっています。
本当に必要なものか考える
息子は「ぬいぐるみが好き」という男の子にしては稀有な趣味を持っているので、遠出した時はご当地ぬいぐるみを買ったりします。しかし「これは本当に必要なのかな?」と思うこともしばしばあります。
その時は「このぬいぐるみが部屋にあることを想像してみて」とアドバイスします。ここでは買わせないことを強要しているわけではありません。考える癖をつけさせているのです。
納得すれば購入しますし、息子から「やっぱりやめておく」と言うこともあります。しかし、部屋には2軍3軍のぬいぐるみがたくさんあるので、もうちょっと考えて欲しいかな?
パチンコ・スロットなどギャンブルの怖さを説く
ギャンブルはいろいろなものを犠牲にします。お金・時間・友人・家族……特に「時間を捨てている」ということは重要な問題です。
またギャンブルにハマるとキャッシングに手を出す確率はかなり高いです。私がそうだったので。
ですので、家で消費者金融CMが流れたら、お金の話も分かりやすく丁寧に説明しますし、正しい知識を付けさせるように夫婦ともに頑張っています。
「お金無くなるお化けの住み家」と家ではパチンコ・スロット店のことをそう呼んでいます。
お金の貸し借りは絶対しない
クレジット払いは当然お金を借りているということになりますし、友人間での金銭の貸し借りはトラブルの元です。もっと突き詰めるとお金のせいで悪事を働いたり、暴力に出会うこともあります。
正常な交友関係を築くためにも、自分のお金は自分で管理するということは、耳が痛くなるほど説いています。
いい物と悪い物を見分ける
お菓子を買いに行った時、おもちゃ付きのお菓子は当然おもちゃがメインなので、小さなガムが付いてあるだけということがよくあります。
でも同じ値段を出せば、おもちゃは付かなくても美味しいお菓子をたくさん買うことができます。そのような商品の良し悪しや商品の価値・見分け方の育成も重要です。
何事も「これは本当に必要どうか一旦立ち止まって考える」ということが大切になってきます。
結果息子の貯金額はいくらかというと……
息子は我慢する癖がついているので、1年間で7,000円も貯まりました!すごい!
このことに本人も自慢げのようで「パパお金貸したろか?」と、どこかのなにわ金融のボスみたいなことを言ってきます。
もちろん娘に関しても絶賛貯金しています。何かに向かってコツコツお金を貯めるということは、実は楽しいものなんですね。息子の場合「switchが買えたら何のゲームで遊ぼう」と想像するだけで嬉しいようです。
ちょっとずつ増えていく貯金額を数えるのも好きみたいです。
本当に必要なものは生活費から出しています
もちろんガソリン代や生活で必要なもの、共有するものは生活費から捻出しています。でないとパパが破綻してしまいます。私がこうやってお金の心配をせずに暮らせていられるのも、妻の厳格な金銭管理があるがゆえです。
妻の金銭管理のすごいところ
妻は月末に家計の締めをするのですが、過不足、特に不足分が出ると、それが何のお金なのか徹底的に調べます。銀行マンか!と突っ込みたくなるほど真剣です。
子どもにお金の話をする時も真剣に話します。
怒った時は本当に怖いですし「加齢臭が臭い!」など色々と文句を言われることもありますが、一番信頼しています。
子どもがスマートフォンを持ったら……
Appleの創始者「ジョブス」は子どもにスマホやタブレットを持たせなかったのは有名な話ですが、我が子がスマホを持つようになればお金の管理は自分でさせようと思っています。
理由は以下の2つです。
アプリの購入代をよく考えさせる機会に
スマートフォンはアプリが簡単に買えます。本当にパスワードを入力するだけで、次の瞬間から遊べます。
特にガチャ廃人と言われる人がTVで取り上げられていましたが、ガチャの賛否は横に置いておくとしても「本当に必要か胸を張って言えるか」と問われれば黙ってしまう人も少なくないと思います。
スマホを始めいろいろな誘惑に打ち勝つメンタルを養いたいと思うのです。
家計簿アプリで自分の収支を管理
家計簿アプリもたくさんストアに出ています。私も使っていますが、分厚い家計簿を使わなくて済みますし本当に便利です。お金の管理をするには最適な手段だと思っています。
親御さんでもし「お金の管理が大変!」と思われている方や、いつのまにか月末はカツカツといったサラリーマンまで家計簿アプリオススメです。
かなり無駄な出費が見つかりますよ。
子どもを守銭奴にさせるつもりではないですよ
お金というものは貯める時はしっかり貯めて、必要な時はズバッと使うべきだと思っています。例えば将来恋人ができた時、一円単位で割り勘したら恋人も「おおぅ……」と思ってしまうでしょう。
そうではなく、自分が価値を見出し納得するお金の使い道であれば、その時はしっかりと使うべきです。
私が妻と付き合っていた頃
私と妻がまだ恋人同士だった頃は、かなりお金を使いました。なんのイベントでもない日に1万円のコース料理を食べたこともありましたし、プレゼントもいっぱいしました。
その頃のことを妻と話す機会があったのですが「お金じゃなくて一緒にいることに価値があるんでないの?」とありがたいお言葉を頂きました。
まとめ
「子どもへのお金の教育」というテーマでまとめてみましたが、お金というものは大富豪でもない限りパッパラ使うものではありません。ギャンブルに関しても大負けしても自己責任です。誰も補填なんかしてくれません。
お金の問題というものは実はシンプルで「お金がない時は使わない・お金がいる時は使う」基本はこれだけです。
子どものうちに正しい金銭感覚を覚えさせるのも、親の責務と言ったところでしょうか。何にせよ子どもが将来、お金に困るかどうかは育てる親次第とも言えますね。
子供にお小遣い帳をつけさせませんか?
これなら収支も分かりやすいですよね!