OTC医薬品を学ぶのにおすすめの本5選!就職や転職に役立てたいのなら要チェック!

OTC医薬品という言葉をご存知でしょうか。

ドラッグストアなどで一般的に見られる薬や医療品のことをOTC医薬品と呼びますが、その販売と取り扱いには特別な知識が必要となっています。

そのためOTC知識を持った人材は職場で即戦力として数えられ、就職や転職を有利に運ぶかもしれません。

薬品販売に関する仕事に興味がある人や、将来の就職活動を少しでも楽にしたいという人は、今のうちにOTCの知識を学んでおくのがおすすめです。

今はOTCを学ぶのに役立つ本がたくさん販売されているので、適切に選んでいけば予備知識なしでも十分に知識を蓄えられるでしょう。

こちらではそんなOTC医薬品を勉強するときにおすすめできる本を、5つご紹介してまいります。

OTCや医薬品の販売に興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。

そもそもOTCって何?

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主に一般用医薬品のことを指す言葉

OTCとは「Over The Counter」の省略語で、カウンター越しに販売するスタイルを意味する言葉となっています。

そのためOTC医薬品とは、お店などのカウンターから販売する薬全般を指すことになるでしょう。

一般用医薬品とも呼ばれるOTC医薬品は、主にドラッグストアや薬局で取り扱われています。

OTC医薬品はかつて「大衆医薬品」や「市販薬」と称されていたため、そちらの名前の方がピンとくるという人も多いでしょう。

お医者さんが処方する医療用医薬品とは違って、OTC医薬品は私たちの生活にもかなり馴染み深い医薬品だといえますね。

OTC医薬品の特徴とは?

OTC医薬品は処方箋なしで買えることから、気軽に利用できる薬として知られています。

とはいっても薬の種類によっては、薬剤師や登録販売者に対応してもらわなければいけません。

基本的にOTC医薬品は要指導医薬品、第1類医薬品、第2類医薬品、第3類医薬品に分類されます。

要指導医薬品と第1類医薬品は薬剤師でなければ販売できず、第2類医薬品と第3類医薬品は薬剤師もしくは登録販売者が対応しなければなりません。

こういった厳しい条件とお店の人手不足が重なって、スムーズに店頭でOTC医薬品を買えなかったという人も多いでしょう。

そのため昨今はOTC医薬品についての知識を学んだ人材を、手厚くサポートする企業も増えてきているようです。

やる気があるのなら、今はOTC医薬品を学ぶ絶好の機会かもしれませんね。

OTC医薬品を学ぶメリットとは?

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資格取得につながる

OTC医薬品について学ぶことは、専門資格の取得につながります。

具体的にはOTC医薬品の一部を販売できる「登録販売者」の資格取得を目指せるので、ドラッグストアなどへの就職に大いに役立つことでしょう。

OTC医薬品は薬剤師か登録販売者がいなければお客さんに販売できないため、有資格者の確保は常にお店にとっての悩みの種となっています。

そのため登録販売者の資格を持っているだけで、多くの職場から引っ張りだことなるかもしれません。

より就職や転職に実用的な資格を求めるのなら、OTC医薬品を学ぶメリットは大きくなるでしょう。

最近は登録販売者の受験条件が緩和されて、誰でも資格試験に挑めるようになっています。

以前は6年制薬学部か旧4年制薬学部を卒業している人や、ドラッグストアなどで1年以上の実務経験がある人だけが受験できたことを考えると、大きな改革だといえるでしょう。

要するに今現在は、登録販売者の資格取得を目指すには最高のタイミングとなっているのです。

以前は受験資格でつまづいてしまったという人も、これを機に再び登録販売者の資格取得を考えてみてはいかがですか。

薬についての知識が増える

私たちの生活は、さまざまな薬や医療品によって支えられています。

そんな医薬品の知識を本格的に身につけることは、日々の健康において大きなメリットになり得るでしょう。

そのため実際にドラッグストアなどで働く予定がなくても、OTC医薬品について学んでおくことはおすすめできます。

薬について学んだ経験は腐ることがないので、将来意外なところで役に立ってくれるかもしれません。

先述した通り今は受験に条件がないため、ある意味で気軽に勉強できる分野となりつつあります。

今後薬市場が拡大する可能性を見越して、ぜひOTC医薬品の学習に挑戦してみましょう。

OTC医薬品を学ぶのにおすすめの本5選!

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OTC医薬品の知識は本で学ぶことができる

OTC医薬品に関する書籍は、毎年いろいろな出版社から販売されています。

それぞれの本は効率よくOTC医薬品について学べるように作られているため、上手に使うことで本格的な知識を身につけることができるでしょう。

特に登録販売者の受験に実務経験が必要なくなったことから、本で学べるような知識は今後より求められるようになるかもしれません。

私も以前ドラッグストアに勤務していたことがありますが、登録販売者を目指す多くの人が本を使って勉強をしていました。

そんなかつての交友関係から「この本がおすすめ」という情報を入手してきたので、登販の資格取得を狙うのなら1つ参考にしてみてください。

薬の選び方を学び 実践する OTC薬入門

薬の選び方を学び 実践する OTC薬入門〔改訂第5版〕 (薬ゼミファーマブック)

OTC医薬品を初めて学ぶ人には「薬の選び方を学び 実践する OTC薬入門」がおすすめできます。

薬の効果や成分別にチェックできるので、必要な知識をスムーズに引き出すことができるでしょう。

名前の通り入門書として最適なスタイルとなっているので、とりあえずこちらを購入しておけばOTC医薬品の勉強が始められます。

登録販売者の資格勉強中にも役立つことはもちろん、薬の飲み方や薬品の種類ごとの解説などが載っているため、日常的に使える知識の宝庫となっているのも特徴。

OTC医薬品用の本として、一家に一冊あってもいいかもしれません。

2018年に「改訂第5版」が発売されているので、最近の傾向にもしっかりと対応してくれています。

本気で「OTC薬販売の考え方」を勉強したい場合は、最新の第5版をチェックしてみてください。

薬の選び方を学び 実践する OTC薬入門〔改訂第5版〕 (薬ゼミファーマブック)

薬の選び方を学び 実践する OTC薬入門〔改訂第5版〕 (薬ゼミファーマブック)

またこの本を出版しているグループ企業では、登録販売者の試験対策も行っています。

薬剤師国家試験対策でNo.1の予備校が運営しているため、試験対策としては安心と思います。

登録販売者の資格試験対策 | 合格できる | 薬ゼミ登販オンライン

クスリ早見帖ブック 市販薬354

クスリ早見帖ブック 市販薬354

OTC医薬品のチェックリストとして使いたいのが、こちらの「クスリ早見帖ブック 市販薬354」です。

実際にドラッグストアなどで販売されている薬の情報が詰め込まれているので、より実務的な知識を得たい人におすすめの本となっています。

OTC医薬品の成分や用法はもちろん、薬の外観がフルカラーで掲載されているため、実物を見るような感じで勉強することができるでしょう。

ただ基本的に薬ごとの成分が記載されている本なので、試験勉強の際にはその成分を詳しく解説しているような本と合わせて利用するのがおすすめです。

登録販売者の資格取得を目指すわけではない人も、クスリ早見帖ブック 市販薬354が自宅にあれば、求める薬を自分で探すこともできます。

店頭ではじっくりと見ていられないという人や、もっと自分に合った薬を探したいという人は、こちらの本がピッタリかもしれません。

気になる薬をスマホのカメラで撮影して、薬剤師や登録販売者として働いている人に見せれば、スムーズにアドバイスを受けることも可能です。

フルカラーで写真入りというメリットは、他の本にはないさまざまな使い方を提示してくれるでしょう。

クスリ早見帖ブック 市販薬354

クスリ早見帖ブック 市販薬354

現場で使える 新人登録販売者便利帖

現場で使える 新人登録販売者便利帖 (現場で使える便利帖)

登録販売者として働くことを目指すのなら、「現場で使える 新人登録販売者便利帖」もチェックしておきましょう。

こちらの本では実際に登録販売者がどのような形で仕事をするのか、どのようなことに気をつけるべきなのかについて解説しています。

新人登録販売者として働く予定のある人にとっては、魅力的な内容だといえるでしょう。

OTC医薬品に関する勉強法や接客の基本など、実際に働く際のポイントを押さえながら読み進めることができます。

登録販売者としてだけでなく、初めてドラッグストアで働くという場合にも役立つ本となっているのです。

一方でOTC医薬品の成分や用法についての記述はないため、試験勉強で使うには不向きとなっています。

あくまで登録販売者として働く際のサポート本として考え、読むタイミングを間違えないようにしてください。

登録販売者の試験に合格した後や、ドラッグストアで働くことが決まった段階で読むと、有益な情報を得ることができるでしょう。

現場で使える 新人登録販売者便利帖 (現場で使える便利帖)

現場で使える 新人登録販売者便利帖 (現場で使える便利帖)

今日のOTC薬(改訂第4版): 解説と便覧

今日のOTC薬(改訂第4版): 解説と便覧

2018年に改訂版が発売された「今日のOTC薬(改訂第4版): 解説と便覧」もまた、OTC医薬品を学ぶのにおすすめの本です。

成分の解説や紹介に長けた便覧となっていて、分かりやすい本を求めるのなら必見の内容となっています。

同一の薬効を持つOTC医薬品の違いを見開きで解説するなど、とにかく見やすくなっているのが本書の特徴。

情報量以上に便利に使うことができるので、長く愛用することができるでしょう。

フローチャートとマトリックスで記載されているのも魅力で、視覚的に情報を取り入れやすくなっているのです。

学ぶことの多いOTC医薬品において、今日のOTC薬のような本は広くおすすめされることになりますね。

登録販売者を目指す人にとっては、ただ薬の情報が記載されている本よりも、ずっと役に立つかもしれません。

やや値段は張りますがそれだけの価値がある本となっているので、本気で勉強するのなら1度書店で手に取ってみてください。

今日のOTC薬(改訂第4版): 解説と便覧

監修:中島恵美,編集:伊東明彦
出版社/メーカー: 南江堂
発売日: 2018/04/27 メディア: 単行本

現場で使える 新人登録販売者便利帖 症状から選ぶOTC医薬品

現場で使える 新人登録販売者便利帖 症状から選ぶOTC医薬品 (現場で使える便利帖)

先にも紹介した現場で使えるシリーズから、「現場で使える 新人登録販売者便利帖 症状から選ぶOTC医薬品」もおすすめできます。

登録販売者に求められる現場での能力を高めることができる本書は、新人登録販売者には目を通してもらいたい一冊です。

お客様から相談されやすい事例をもとに構成されているので、お店で働く際のイメージトレーニングにも効果的となるでしょう。

接客に関する事例だけでなくOTC医薬品の主成分早見表なども付属しているため、あらゆる場面で活かすことができる本となっています。

症状の確認を行うためのチャートや説明も充実しているので、薬を購入するときにも利用可能です。

とりあえず自宅に置いておくだけでも、本の効果に期待できるでしょう。

かなりライト向けな仕上がりとなっているので、初めてOTC医薬品に触れるという人におすすめできるのもポイント。

実際に働くときの感じを想像できるため、勉強のモチベーションアップにも貢献してくれるかもしれません。

現場で使える 新人登録販売者便利帖 症状から選ぶOTC医薬品 (現場で使える便利帖)

現場で使える 新人登録販売者便利帖 症状から選ぶOTC医薬品 (現場で使える便利帖)

今OTC医薬品を学ぶ意味とは

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登録販売者の需要は高まっている

私がドラッグストアで働いていたのは数年前ですが、その当時から今にかけても、登録販売者不足は起きやすい問題のままであるようです。

少しでも長く働いているバイトには「登録販売者に興味ない?」と声をかけていましたが、もしかしたら今もその感覚は変わっていないのかもしれません。

しかし実際に登録販売者になることは、お店側だけでなくその人にとってもさまざまなメリットを与えてくれます。

登録販売者の資格があれば時給が高くなったり、正社員への登用に近づいたりすることもあるそうです。

繰り返しになりますが2015年以降登録販売者の受験には条件がなくなったので、OTC医薬品の知識に自信があれば誰でも試験を受けることができます。

登録販売者の需要の高まりに乗っかって、新しい仕事に挑戦してみるのもいいでしょう。

今後活躍の場が広がっていく可能性も

健康が重要視される社会のなかでは、OTC医薬品の役目は大きなものとなっていきます。

そのため今後はもっと薬が気軽に手に入るように、コンビニなどでもOTC医薬品の取り扱いが広がっていくかもしれません。

そうなれば薬剤師と登録販売者はさらに求められる人材となるので、資格の有無が就職に影響しやすくなるでしょう。

また薬のネット販売なども少しずつ進歩しているため、現場以外でもOTC医薬品の取り扱いが進んでいく可能性もあります。

すると登録販売者の在宅勤務が実現したり、さらなる職場の開拓が求められたりするようになるかもしれませんね。

そういった事情からOTC医薬品の知識は、これからさらに重要視されることが予想できます。

学生はもちろん転職を考えている社会人もまた、勉強することで将来の展望が開けることもあるでしょう。

本から気楽に学べるのも、OTC医薬品の魅力です。

有益な情報を本から取得して、ぜひ登録販売者の資格取得を達成してみてください。

まとめ

OTC医薬品という言葉そのものは、まだ浸透しきってはいないかもしれません。

しかしその存在は既に、私たちの生活に欠かせないものとなっているのです。

この機にOTC医薬品に興味を持てたのなら、まずは本からその内容に入ってみることをおすすめします。

さまざまなスタイルの本が販売されているので、自分に合ったものを見つけるのも難しくはないでしょう。

OTC医薬品の奥深さを理解できれば、日常生活でもっと有意義に薬を役立てていけるかもしれませんよ。

この記事を書いた人

syunkin999