音声ファイルを自動でテキスト化してくれるツールを知っていますか?


いわゆる「文字おこし」、「テープおこし」に便利な音声ファイルをテキスト化してくれるツールがあるのをご存知でしょうか?
スマートフォンやICレコーダーに録音した音声を文章にする際に便利なものです。
今日は、文字おこしやテープおこしをもっと時短に、効率よく行いたいと考えている方におすすめのツールをご紹介します。

文字おこし、テープおこしとは?

僕は現在、Webライターとして仕事をしていますが、過去に「文字おこし」や「テープおこし」の仕事をした経験があります。
音声ファイルをもらい、それをテキスト化していくのですが、これが結構大変です。
文字を打つことは苦にならないのですが、漢字への変換などが難しいですね。
漢字も一応詳しい方だとは思うのですが、それでも商品として納品する際には細心の注意を払わなければならず、間違いは許されませんので何度も確認し、間違った漢字で打ってしまっていないか見ないといけません。
5分の音声ファイルでも、20分くらいかかってしまうことはざらです。

文字おこしを楽にする音声ファイル自動テキスト化ツール

文字おこしは、なにもライターに限ったことではありませんよね。
ビジネスマンでも、会議中に録音した議事録など…音声をテキストにしてくれと頼まれることもあるでしょう。
ライターという仕事をしているなら打つことも苦になりませんが、ビジネスマンではパソコンで文字を打つことが大変に思う方もいるのではないでしょうか。
そこで、おすすめなのが「音声ファイルを自動でテキスト化してくれるツール」です。

音声ファイル自動テキスト化ツールのメリット&デメリット

メリット

音声ファイルを自動でテキスト化してくれるツールの最大のメリットは、文字おこしを時短できることです。
ICレコーダーやスマートフォンの音声データを簡単に自動でテキストにしてくれるのがとても便利です。
また、ツールによってはほかの作業をしながらでも操作を継続してくれるものもあり、作業の手を止めずに自動でテキストに仕上げてくれます。

デメリット

自動でテキストに…といっても、やはり人間が聞いて文字をおこすほど正確ではないという印象です。
ラジオなど、アナウンサーがきちんとした発音で発した音声は聞き取ることができても、会議や講演会などで雑音(ページをめくる音やせき込む音、シャッター音など)が入ってしまうと上手に変換できないことがあります。
また、きちんとした話し言葉を聞き取ることができても、砕けた話し言葉は苦手というツールもあり、ツール選びも重要なポイントになりそうです。

音声ファイル自動テキスト化ツールを選ぶときのポイント

料金

音声ファイルを自動でテキスト化してくれるツールには、無料のものと有料のものがあります。
ライターなどで、音声ファイルをテキスト化する仕事をしている人は有料のものを使うといいかもしれませんが、たまにしか文字おこしをしないという場合は無料のものでも問題ないでしょう。

認識精度

音声を認識する精度もツールによって違います。
精度が低すぎるものだと、結局は自分で入力したほうが早いのではないか…と思ってしまうので、できるだけ精度が高いものを選ぶようにしましょう。
間違えが多いと、自分で1から打つよりも時間がかかることもありますので、この点はツールを選ぶときの重要なポイントになります。

利便性

仕事として音声ファイルをテキスト化することが多い人は、Webアプリだけでも問題ありませんが、出先で会話や講演の内容を録音し、それをテキストにしたいという場合は、スマホアプリもあったほうがいいですね。
Webアプリもスマホアプリも両方あるととても便利です。

音声ファイル自動テキスト化ツール

音声ファイルを自動でテキスト化してくれるツールをご紹介しますので、上記のメリット・デメリットを踏まえて、特徴を見ていきましょう。

Googleドキュメント

Googleドキュメントを使っている人なら、もしかしたら試したことがあるかもしれませんが、Googleドキュメントにも音声入力できる機能があります。
認識する精度が高く、間違いも少ないのが特徴です。
また、Googleドキュメント上にテキスト化できるというのもメリットです。
しかし、ほかの画面に切り替えると音声認識が止まってしまうので、テキスト化するまではほかの作業を中断する必要があります。
これは、長い音声ファイルだとちょっと難しいですね。

writer.app

こちらは一部有料ですが、無料でも利用することができるWebアプリです。
音声認識中でもほかのウィンドウに切り替え、作業することが可能です。
これはかなり便利ですね。
テキストを適度に改行してくれるので見やすさの面でいえばほかのツールよりも良いですが、改行があっていないときもあるのでチェックは必要です。
認識精度に関しては、Googleドキュメントなどには劣ります。特に人の会話を読み取る力は低いです。
writer-app.com

プロボイスレコーダー

ボイスレコーダーのスマホアプリですが、テキストに変換してくれる機能が搭載されています。
日々音声データを取ることが多い人に適したアプリです。
使い方はシンプルでわかりやすく、日本語を含む44の言語に対応しているので海外で使う人にもおすすめです。
価格は360円。

ボイスレコーダー: オーディオ録音

ボイスレコーダー: オーディオ録音

  • Volgan Shpitz
  • 仕事効率化
  • ¥370

ドラゴンスピーチ

こちらは本格的な音声ファイル自動テキスト化ソフトです。
音声認識技術で有名な「ニュアンス社」が提供する高精度音声認識エンジンを搭載しています。
搭載辞書は約100万語。ブログ言葉をはじめ政治経済用語やIT用語にも対応しています。
同音異義語に強く、前後の文脈を見て判断し、文字化してくれる心強いソフトです。
ICレコーダー、iPhoneなどのスマートフォンやWord、Excel、PowerpointなどのWindowsアプリにも対応しています。
価格は、ドラゴンスピーチ11(USBマイク付)24,948円。ドラゴンスピーチ11 Lite(USBマイク付)14,148円と少し高いですが、仕事で使用するという方はとても精度が高くて便利なのでおすすめです。

ドラゴンスピーチ 11 日本語版

ドラゴンスピーチ 11 日本語版

ドラゴンスピーチ 11 Standard ダウンロード版 [ダウンロード]

ドラゴンスピーチ 11 Standard ダウンロード版 [ダウンロード]

Voice Rep

Voice Rep3、Voice Rep Pro3という2種類のソフトがあり、Googleの音声認識エンジンを搭載した音声認識ソフトです。
高性能で操作性がシンプルなのがメリットです。
音声読み上げ機能やおまかせ自動文字化機能など便利な機能がたくさんあります。
Voice Rep3、Voice Rep Pro3のどちらも体験版があり、通常版でもVoice Rep3は、3,240円、Voice Rep Pro3は9,050円と価格もリーズナブルです。
ging.co.jp

まとめ

音声をテキストにしてくれるツールはたくさんありました。
ドラゴンスピーチなどはかなり精度が高く、正確な文字化が期待できるソフトとして人気です。
また、プロボイスレコーダーというアプリは僕も実際に使ってみましたが、かなり便利でした。
テープおこしや文字おこしをする機会が多いという人は、ぜひ参考にしてみてください。

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