自宅でインターネットをする際は、ほとんどのユーザーが光回線やケーブルテレビなどの固定回線を利用していることと思います。
それらの固定回線のメリットは、通信速度や月々のデータ通信量を気にせず、インターネットを使い放題で楽しめることです。
しかし、固定回線の導入には、開通までの期間や工事関係の手続きの手間、月々の料金の高さや、いわゆる2年間縛りなど面倒な部分が多いこともまた事実です。
そこで、この固定回線のネガティブな部分を補う「SIMフリーの据え置きルーター」の存在が、最近密かなブームとなっています。
- SIMフリーの据え置きルーターとは?
- SIMフリーの据え置きルーターの5つのメリット
- SIMフリーの据え置きルーターの3つのデメリット
- こんなユーザーにSIMフリーの据え置きルーターは向いている
- SIMフリーの据え置きルーター「NEC Aterm HT100LN」 について
- SIMフリーの据え置きルーター導入のススメ まとめ
SIMフリーの据え置きルーターとは?
SIMフリーの据え置きルーターとは、各々のユーザーが好みの通信サービスのSIMカードを挿入することができる、据え置き型のWi-Fiルーターのことです。
いわゆる「ポケットWi-Fi」との違いは、 持ち運び前提のバッテリー駆動のコンパクトなものではなく、コンセントにケーブルを挿して使用する、あくまで室内の据え置き前提のルーターという点です。
SIMフリーの据え置きルーターの通信は、挿入したSIMカードによって行うので、大手の通信サービスはちろんのこと、格安スマホの通信サービスを使用することも可能です。
SIMフリーの据え置きルーターの5つのメリット
まずは、SIMフリーの据え置きルーターのメリットを5つ紹介していきます。
1:面倒な回線工事や開通までの待ち時間がない
SIMフリーの据え置きルーターは、ルーター本体さえ持っていれば、あとはSIMカードを挿入するだけで即日インターネットに接続できます。
ルーター本体もSIMカードも(データ通信プラン)、家電量販店やAmazonなどで在庫があれば当日入手することが可能なので、固定回線のように開通までに長い時間がかかることもなく、面倒な工事の手続きも必要ありません。
誰でも気軽に即日自宅でインターネットに接続できる、これがSIMフリーの据え置きルーターの最大のメリットです。
2:固定回線より安くインターネットに接続できる
固定回線のインターネット接続は、ユーザーが契約している会社やプランなどにもよりますが、だいたい4000円〜6000円くらい、この辺りが月々の支払いの相場です。
それに対して、SIMフリーの据え置きルーターでのインターネット接続は、格安スマホのデータ通信プランを使うことにより、最低1000円くらいから気軽に始めることが出来ます。
3:契約期間に縛りがないことが多い
SIMフリーの据え置きルーターは、一般的には各通信サービスのデータ通信プランを用いてインターネットに接続しています。
特に、格安スマホのデータ通信プランには、最低利用期間を設けていないサービスが多いので、いわゆる2年縛りのような契約期間の縛りがありません。
したがって、ユーザーは好きなタイミングで契約して、好きなタイミングで解約することが可能です。
また、SIMフリーの据え置きルーターはユーザーのものなので、固定回線を解約する時のように通信機器の返却も必要もありません。
4:異なる通信サービスの比較検証ができる
前述のように、SIMフリーの据え置きルーターはいつでも通信サービスの解約が可能なので、現在使っている通信サービスに不満がある場合は、他の通信サービスを試すことが可能です。
例えば、2つのSIMカードを契約して、それぞれの通信速度を検証するといったことも可能です。
固定回線の場合は、一度通信サービスを契約してしまうと、 サービス内容に不満があっても他社に変更することは難しいですが、SIMフリーの据え置きルーターならばそれが可能です。
5:スマートフォンのテザリングやポケットWiFiのようなバッテリー管理が不要
自宅でインターネットに接続する方法としては、固定回線の他にスマートフォンのテザリングやポケットWi-Fiの利用も挙げられます。
SIMフリーの据え置きルーターは、SIMカードで通信しているという点ではスマートフォンのテザリングやポケットWi-Fiと同じ原理ですが、 コンセントにケーブルを挿して使うため、バッテリーの管理が不要です。
特にスマートフォンのテザリングは、バッテリー消費量が大幅に増えるので、SIMフリーの据え置きルーターを検討する価値が十分にあります。
SIMフリーの据え置きルーターの3つのデメリット
次に、SIMフリーの据え置きルーターのデメリットを3つ紹介していきます。
1:通信速度が回線状況に影響される
SIMフリーの据え置きルーターは、携帯電話回線のデータ通信網を使ってインターネットに接続している都合上、回線状況によっては通信速度が低下する可能性があります。
常に通信速度の速い固定回線と違い、通信速度にムラがあることがSIMフリーの据え置きルーターのデメリットの一つです。
2:月々のデータ通信量に制限がある
インターネットが文字通り使い放題の固定回線に比べて、 SIMフリーの据え置きルーターは毎月のデータ通信量に制限があります。
仮に契約しているデータ通信量を超えてしまうと、通信速度が著しく低下してしまうので、動画などのデータ通信量が多いサービスの利用が多いユーザーには、SIM フリーの据え置きルーターは不向と言えます。
3:2台以上のデバイスの同時接続は厳しい
スマートフォンとパソコン、タブレットなど、複数のデバイスの同時接続はSIM フリーの据え置きルーターの苦手なポイントです。
携帯電話回線を使用している都合上、複数デバイスの接続では通信速度が落ちてしまうことが多く、契約のデータ通信量をあっという間に上回ってしまう可能性があります。
こんなユーザーにSIMフリーの据え置きルーターは向いている
SIM フリーの据え置きルーターの最大の特徴は、 固定回線を導入する際の面倒な回線工事を必要とせず、すぐにインターネットが使えることです。
したがって、例えば引っ越し先ですぐにインターネットを使いたいユーザーにとっては、非常に有効な選択肢の一つと言えます。
つまり、固定回線が開通するまでの間を埋める、一時的なインターネット接続手段として使うことが可能です。
また、月々のデータ通信量は決まってはいるものの、そのぶん利用料金が格安なので、ライトユーザー層や高齢者ユーザー層にはメインの回線としても使えるサービスと言えます。
さらには、普段スマホのテザリングやポケットWi-Fi を主に使っているユーザーのサブ回線としても、SIMフリーの据え置きルーターはおすすめです。
SIMフリーの据え置きルーター「NEC Aterm HT100LN」 について
SIMフリーの据え置きルーターとして最も有名なモデルは「NEC Aterm HT100LN」であり、SIMフリーの据え置きルーターの火付け役とも言えるモデルです。
据え置き型とは言っても、本体は非常にコンパクトで軽く、例えば実家に帰省する際は持って行くことも可能です。
「NEC Aterm HT100LN」は、docomo、au、softbank国内のすべての電波に対応しており、もちろん格安スマホのデータ通信サービスでもインターネット接続が可能です。
また、インターネットの接続設定も非常に簡単で、 コンセントを本体に刺してSIMカードを挿入するだけで設定が完了します(SIMによっては若干の設定が必要です)
SIMフリーの据え置きルーターを検討する際は「NEC Aterm HT100LN」一択と言えるほど完成度が高いルーターです。
NECプラットフォームズ Aterm PA-HT100LN-SW 据え置き型 LTE ルーター nanoSIM×1
- 出版社/メーカー: NECプラットフォームズ
- 発売日: 2017/08/01
- メディア: Personal Computers
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SIMフリーの据え置きルーター導入のススメ まとめ
SIMフリーの据え置きルーターは、使用用途がマッチするユーザーにとってはかなり便利でお得なガジェットです。
一度ルーターさえ購入すれば、いつでも気軽にインターネットを始めることができるので、ぜひ検討してみましょう。