タナックス(モトフィズ)の「デジバッグプラス ホルスター」を北海道で使ってみたレビュー

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どもです、移住したいレベルで北海道が好きな「北海道病」末期患者、さすライダーです。

僕はほぼ毎年、夏は北海道ツーリングに行っているのですが、キャンプ用品とかの大きな荷物のパッキングはある程度確立されていますが、スマホや財布などの小物の収納って、未だに毎回悩むんですよね。

小物の収納って、基本的にはライダーの体に直接身につけるバッグを使うと思いますが、これはやはりできるだけ軽く「身につけている感」がない方が良いですよね。

僕のバイクツーリングにおける正義は「荷物はなるべく軽く少なく、身軽でいたい」これに尽きます。

今まで小物と貴重品の収納は「ウエストバッグ、ショルダーバッグ、ホルスターバッグ、身につけない(トップケースに突っ込んでおく)」と、ほぼ全部の方法を試している僕が、今回タナックスの「デジバッグプラス ホルスター」を試してみたので、早速レビューしたいと思います。

タナックス(モトフィズ)の「デジバッグプラス ホルスター」とは?

今回僕がレビューするのは「タナックス製のデジバッグプラス ホルスター」というホルスタータイプのバッグです。

ホルスタータイプのバッグとは、ベルトを腰に巻きつけて身につける、腰の横あたりに装着するバッグのことです。

ホルスターはもともとは拳銃を収納しておくバッグとして、よく西部劇などで主人公がカッコ良く銃を抜き取ってシャッカシャカ回している、あのバッグのことです。

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こんな感じで身につけるバッグです(デジバッグプラス ホルスターの現物です)

それをバイク用にアレンジしたのが「デジバッグプラス ホルスター」で、デジバッグの名前の通り、ガジェットの収納を前提としたホルスターバッグになっています。

ホルスターバッグの特徴は、何と言ってもライディングの妨げにならないことで、バッグの後ろがシートや荷物に干渉する可能性があるウエストバッグやショルダーバッグよりも、運転しやすいことが特徴です。

また、自然に手を下ろした先にバッグがあるので、荷物が取り出しやすいことも特徴です。

そもそも、発売元の「タナックス」ってどんな会社?

「デジバッグプラス ホルスター」の発売元の「タナックス株式会社」は、千葉県流山市にあるバイク用品メーカーです。

各種パーツやメンテナンス用品など、幅広いバイク用品を取り扱っていますが、中でもツーリング用バッグブランド「モトフィズ」のバッグは有名で、多くのライダーがモトフィズのツーリングバッグを愛用しています。

中でも「キャンピングシートバッグ」はロングツアラーには定番の商品で、大容量のシートバッグとして、キャンプツーリングのお供に最適なバッグです。

「ツーリングバッグと言えばタナックス」と言えるくらい、ライダーの認知度が高いバイク用品メーカーです。

「デジバッグプラス ホルスター」は機能満載のバッグ

今回レビューする「デジバッグプラス ホルスター」には、ライダーの痒いところに手が届く、バイク用品ならではの機能がたくさん詰まっています。

まずバッグの収納力ですが、2.8L〜4.6Lの可変式になっていて、容量可変用のファスナーを開ければ、簡単に容量アップが可能です(奥行きが広がります)

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赤丸のファスナーを開けると上下に奥行きが広がる

収納は3箇所に分かれていて「メインの収納部、ガジェットの収納部、メッシュポケットの外部収納部」の3つです。

ガジェットの収納部には、スマホを入れる傷つき防止素材のポケットがあり、イヤホンや充電ケーブルを取り出す穴もついています。

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メインとガジェット収納部

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外側にあるメッシュポケット

バッグはベルトを腰回りに回すか(ベルトガイドを通す)2つのカラビナで取り付ける方法があり、僕は北海道ツーリング中はベルトで取り付けていました。

理由は、、、カナビナがなかったからです(笑・別売です)

走行中にバッグがゆらゆらしないように、太腿部分にサポートベルトを付けることもできて、スリムな体型なので(えへ)ベルトの長さを最低ラインまで短くしないといけない僕は、常にサポートベルトも付けていました。

ちなみにバッグは、左右どちらでも取り付けが可能で、カラーはブラックのみです。

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こんな感じで身につけます

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サポートベルトは3段階の高さが選べます

タナックス デジバッグプラス(ホルスター) ブラック MFK-206

タナックス デジバッグプラス(ホルスター) ブラック MFK-206

「デジバッグプラス ホルスター」の開封の儀

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今回僕はAmazonを通じて「デジバッグプラス ホルスター」を手に入れましたが、特に開封の儀と呼べるものはなく、パッケージは普通です(笑)

バイク用のバッグは、どれもだいたいこんな感じで、パッケージの箱がなく、商品がむき出して説明の紙が付いている、、、という感じです。

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もちろん、コスト削減のためだとは思いますが、僕は「商品の箱を開ける」というワクワクする「体験」も商品の一部だと思うので、バイク用のバッグもパッケージを作って欲しい派ですし、さらにステッカーが入っていると嬉しいです。

ただし「デジバッグプラス ホルスター」の説明の紙は、すごく丁寧な説明が書いてあると思いました。

実際に「デジバッグプラス ホルスター」を北海道で使ってみた

商品開封後、一度だけ装着具合をテストをした後に、早速北海道へと旅立ちましたので、現地で分かった使い勝手を中心にレビューをしていきたいと思います。

「デジバッグプラス ホルスター」は腰の締め付け具合が良い

僕は今まで、ホルスタータイプのバッグを何度か使ったことがありますが、正直あまり好きではありません。

何故なら、バッグの腰巻ベルトで腰が痛くなってくるからです。

具体的には、バッグをつけている側と反対側の腰が、ベルトがすれて痛くなってくるし、いづい(東北の方言で違和感がある、しっくりしない)のです。

荷物の取り出しやすさは最高なのですが、これが嫌で、僕はホルスターバッグを今まで敬遠していました。

僕はウエストが72cmくらいしかないので、基本的にはベルトを最大限短く調整しているので、要はベルトが短いとそれだけ負荷がかかりやすので、それも原因の一つだとは思います。

なので、この「デジバッグプラス ホルスター」も今までのホルスターバッグと同様に、絶対に腰が痛くなると思っていたのですが、結果としては全く痛くないというわけでは無いですが、全然楽チンな感じでした。

おそらくバッグの体へのフィット感とバランスがいいことと、太腿部分のサポートベルトがいい感じに作用しているためだと思います。

前述の通り、僕はベルトを極力短くしている = 負荷がかかりやすいので、普通体系のライダーなら、おそらく腰が痛くなることは無いのでは?と思います。

これは僕的に「ホルスターバッグ嫌いが改善した」画期的な出来事で、ツーリング初日で「これは良いバッグだ!」と思いました。

なお、このバッグはカラビナでも取り付けが可能なので、それはまた今度試してみようと思います(まず頑丈なカラビナ買わないと、、、)

タナックス デジバッグプラス(ホルスター) ブラック MFK-206

タナックス デジバッグプラス(ホルスター) ブラック MFK-206

「デジバッグプラス ホルスター」はスマホを出し入れしやすい

これはもう、このバッグのお家芸的な感じで、デジバッグという名前が物語っていますね。

スマホの収納がとっても楽で、バッグを開けてスマホを突っ込むと、スッとスマホ用のポケットに収まるので、走行中はもちろん、バイクを降りて観光地で写真を撮る際も非常に重宝します。

スマホを手に持ったままや、ストラップで首から吊るしていると、いつか絶対に落としますからね(笑)

僕はiPhone7に、スマホの縁を覆うバンパーケースをつけていますが、ケースをつけたままでも全くストレスなく余裕で入ります。

僕は個人的な記録としても、仕事用としてもスマホで写真をたくさん撮るので、これは非常にありがたいポイントでした。

ちなみに、スマホを入れるガジェット収納スペースには、スマホと充電ケーブルを入れています(両者は干渉しないように仕切りがあります)

「デジバッグプラス ホルスター」の収納力について

ようやく登場の、肝心のバッグの収納力についてです。

僕はメインの収納部には「財布、ポケットティッシュ、巻取り式のケーブル(iPhone用)」ガジェットの収納部には「iPhone7、ボールペン、レーダー探知機のケーブル」外側のメッシュポケットには「ヘルメットロック用のナンバーロック」を入れていました。

これだと、各スペースは全然余裕で、全体として6〜7割くらいが埋まっている状態でした。

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バッグに入れていた全てのもの

なので、もっとたくさんの荷物を収納できますが、それだとバッグが重くなって、結果として腰ベルトあたりが痛くなりそうなので、僕はこの程度に収めましたし、小物収納バッグとしてはこれで必要にして十分な量だと思っています。

2.8Lから4.6Lへ、ファスナーを開けるだけでバッグの容量アップも可能ですが、僕はこのバッグに限らず、バイク用バッグ全般の容量アップは見た目がダサくなるので、基本的には通常容量に収めるタイプです。

タナックス デジバッグプラス(ホルスター) ブラック MFK-206

タナックス デジバッグプラス(ホルスター) ブラック MFK-206

「デジバッグプラス ホルスター」は奥行きがちょっとタイトかも

「デジバッグプラス ホルスター」は予想以上に物が入る印象ですが、収納スペースの奥行きがちょっとタイトな感じです。

これは、メインスペースとガジェットスペースを2つに分けた結果だと思いますが、特にガジェットスペースの奥行きはタイトです。

はじめはスマホと巻取り式ケーブル(四角いブツです)を入れていましたが、巻取り式ケーブルを取り出す際にバッグに引っかかるので、巻取り式ケーブルはメインスペースに移動して、短めの普通のケーブルをこっちに入れました。

なので、特にガジェット収納スペースは、あくまでスマホとプラス1点何か入る程度の収納力だと思った方がいいです(モバイルバッテリーは入りません→入れるならメインスペースです)

「デジバッグプラス ホルスター」はキーホルダーがナイスです

「デジバッグプラス ホルスター」には、僕の大好物のキーホルダーが付いています。

バイク用の鍵って、車体の鍵とボックスの鍵と、ヘルメットロックの鍵と、、、なんて、、、鍵の種類と数が結構あるんですよね。

そして、いつもバイクを降りた際は、それらを束ねておく場所に困ってたりします。

バッグの奥に入れると、出すときに探しそうだし、変な場所に引っ掛けておくと落ちそうだし、、、なので、このバッグのキーホルダーは本当に助かりました。

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便利なキーホルダー様が付いています

貴重品とスマホと鍵が同じバッグに集約できるので、それぞれを別な場所から取り出して収納する、、、という無駄な時間と手間の軽減になります。

実は、同じくタナックスのデジバッグシリーズの、ショルダーバッグも愛用しているのですが、こちらは収納力とバッグの安定性は最高ですが、キーホルダーがないのが個人的に欠点だったのです(それ以外はこちらも良いバッグです)

mens.esupro.co.jp

タナックス デジバッグプラス(ホルスター) ブラック MFK-206

タナックス デジバッグプラス(ホルスター) ブラック MFK-206

「デジバッグプラス ホルスター」はベルトの調整がズレてくる

これはホルスターバッグというベルトで固定する製品の構造上、致し方ないポイントだとは言えますが、だんだんとベルトの調整がずれてきます。

つまり僕の場合は、ベルトが徐々に長くなってくるんですよね、それも微妙な感じで。

ある程度までは問題ないですが、ある程度以上ベルトが長くなると、腰痛病が発生する場合があります。

これは難しい注文だとは理解していますが、調整したベルトの位置がピタッとズレない工夫があれば本当に最高です。

「デジバッグプラス ホルスター」は防水バッグではない

結論から言うと「デジバッグプラス ホルスター」は防水バッグではありません。
これは不満点というより、元々の商品の仕様なので、雨の日はどうするかという説明をしていきます。

ガジェットを入れておくバッグで、なおかつ非防水なので、雨が降ったら速攻で防水スペースに移動する必要があります。

今回は北海道の帰り道、仙台でフェリーを降りた際に雨が降りましたが、僕はバイクのトップケースに「デジバッグプラス ホルスター」を入れておきました。

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雨の日は素直にトップケースに退避

もともとコンパクトなバッグなので、それなりの大きさのトップケースをつけているバイクなら、まず入るだろうと思います。

ちなみに、スマホなどの濡れちゃダメなものを抜いて、濡れても良いという前提でバッグを腰に身に付けてみようとも思いましたが、そもそも雨の日はカッパを着ているので、つまりベルトループにベルトが通せない、、、仮に何とかしてバッグを固定しても、カッパの素材は滑りやすいので安定しない、、、つまり雨の日はカッパを着るとホルスターバッグは着用できないという結論に至りました。

「デジバッグプラス ホルスター」を北海道で使ってみたレビュー まとめ

ホルスターバッグなのに取り付けベルトで腰が痛くならない、僕はこれが何よりもこのバッグで感動したポイントです。

おそらくバッグの重心や形が絶妙だからこその結果で、さすがはツーリングバッグの老舗にして大御所のタナックスの商品だなと思いました。

奥行きはちょっと狭いですが、見た目よりは収納力がありますし、何よりスマホの出し入れがとても楽です。

なので、スマホや財布などの小物を、いつも手が届く範囲にスマートに収納したいというライダーにはオススメの商品です。

反対に、ある程度の量の荷物を常に身につけるバッグに入れておきたい、雨の日も気にせずにバッグを使いたいというライダーには向かない商品だと思います。

タナックス デジバッグプラス(ホルスター) ブラック MFK-206

タナックス デジバッグプラス(ホルスター) ブラック MFK-206

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