「中国のトイレには壁や仕切りがない」という話は本当なのでしょうか。この記事は、筆者が2018年5月に中国・広州へ出張した際、実際に利用した数か所のトイレを記録したものです。場所も時期も限られた体験であり、中国全体の設備や現在の状況を示すものではありません。
当時の記録を振り返りながら、確認できた設備と、旅行者が利用前に確かめておきたいポイントを整理します。施設や設備の状況は、訪問した時期と場所を限定して紹介します。
はじめに|この記事の範囲
出張先は広州市内でした。自由に調査できる旅ではなく、仕事の移動中に立ち寄った数か所だけを見ています。そのため、この記事では「中国のトイレはこうだ」と断定せず、2018年5月に筆者が見た範囲をそのまま記します。
渡航先の設備は都市、施設、管理状況、訪問時期によって変わります。この記事の当時の記録や体験談は現在の営業・設備情報ではないため、現地では目の前の掲示やスタッフの案内を優先してください。
2018年5月の広州で見たトイレ
観察できたのは出張中の数か所
筆者が利用した範囲では、個室に仕切りや扉がない設備には出会いませんでした。ただし、数か所を見ただけなので、広州全域や中国全体について結論を出すことはできません。
旧記事は、訪問前に持っていたイメージを大きく扱っていました。今回の更新では、実際に確認できなかったことを見出しや結論に使わず、観察できた内容だけを残しています。
設備は施設ごとに異なった
数か所のうち、タイル張りで明るい施設もあれば、紙が見当たらない施設もありました。これは当時訪れた個別施設の違いであり、国や都市単位の評価ではありません。
当時の記録に残っているのは、小便器、タイルの床と壁、壁の掲示、床置き式の便器などです。以下では推測を加えず、確認した設備を順に紹介します。
記録で振り返る当時の設備
小便器と床
訪れた施設のひとつには、仕切りのある小便器がありました。器具の形だけで施設全体の衛生状態は判断できないため、2018年5月に確認した設備として記録します。
床はタイル張りでした。訪れた時点では、場所によって見た目や管理状態に差がありました。
壁の掲示
壁には「向前一小步 文明一大步」と書かれた掲示がありました。旧記事では意味を推測していましたが、ここでは当時見た表示として記録し、案内の意味が分からない場合は現地の人やスタッフに確認するのが確実です。
個室の便器
訪れた個室のひとつには床置き式の便器があり、周囲には仕切りと扉がありました。便器の向きや使い方は形状と現地表示を確認します。
旅行前に準備しておきたいこと
個室の扉と紙を確認
個室へ入る前に、扉と鍵が使えるか、紙があるかを確認します。念のためポケットティッシュを携帯しておくと、設備が想定と違うときにも対応しやすくなります。
トイレ内では、利用中の個室を撮影したり、他の利用者が写り込む方向へカメラを向けたりしないでください。中国民法典はプライバシーを保護し、同意なく他人の私的活動を撮影することなどを禁じています。今回の更新では、施設内で撮影された写真は本文に掲載していません。
処理方法は掲示に従う
紙を便器へ流すか、指定の容器へ入れるかは、施設の設備や運用で異なります。国単位で決めつけず、個室内の表示に従い、分からないときはスタッフへ確認してください。
使用後は手洗い
使用後は流水と石けんで手を洗います。厚生労働省は手洗いを基本とし、すぐに手洗いできない状況では手指用アルコールも有効と案内しています。旅行中は小さな手指消毒剤を携帯しておくと、洗面設備を使えないときの補助になります。
2018年の背景と2026年の公式情報
2015年から2017年の観光施設整備
中国文化・観光部が2018年に掲載した資料では、観光分野の設備整備により、全国で7万か所を超える観光トイレが新設・改修されたとされています。
これは当時の全国施策を示す資料ですが、筆者が利用した各施設がその対象だったかは確認できません。個別施設の状態を施策の効果と決めつけず、訪問時の背景資料として扱います。
2024年以降の広州市の公的情報
広州市では、2024年4月施行の「広州市公共厕所管理办法」が、公衆トイレを環衛、公園、農村、社会公衆トイレに分類しています。環衛・公園公衆トイレには無料の紙とハンドソープを求め、その他の公衆トイレには提供を奨励しています。施設区分が異なるため、旅行者は利用する場所で備品を確認するのが確実です。
2026年1月の広州市政府掲載情報では、「広州公厕云平台」が市内1万2,318か所を確認し、地図サービスとデータを共有していると案内されています。現在地付近の施設探しには地図情報を使い、現地で開放時間と設備を再確認してください。
また、中国文化・観光部は2023年の通知で、観光トイレの情報更新と電子地図への登録を進める方針を示しています。
まとめ|場所と時期を限定して見る
2018年5月の広州出張で筆者が利用した数か所では、仕切りや扉のある設備を確認しました。一方で、紙が見当たらない施設もあり、同じ旅の中でも設備や管理状態は一様ではありませんでした。
旅行者ができる準備は、個室の扉・鍵・紙・掲示をその場で確認し、現地の案内に従い、利用後に手を洗うことです。過去のイメージや一つの体験を地域全体へ広げず、訪問する施設ごとに判断しましょう。
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