こんにちわ、実は元愛媛県民だったりする、四国大好き、さすライダーです。
四国はお遍路文化が根付く、日本屈指の旅スポットで、観光・温泉・食べ物・体験、どれを取っても一級品ばかりです。
中でも、愛媛県にある「道後温泉」は、今までバイクで四国を4周している僕が、自信を持ってオススメしたい場所です。
何故なら、道後温泉はただの温泉スポットではなく、観光と温泉と食べ物と体験がミックスされた「旅の総合テーマパーク」だからです!
日本三古湯のひとつ「道後温泉」とは?
道後温泉とは、愛媛県の県庁所在地である「松山市」に存在する温泉スポットです。
兵庫県の有馬温泉と、和歌山県の白浜温泉と並ぶ「日本三古湯」の一つとされており(諸説あります)その歴史はなんと3000年!とも言われる驚きのもので、四国を代表する一大温泉街として、全国的にもメジャーな場所です(外国人にも人気です)
道後温泉の本館の佇まいが素晴らし過ぎる
道後温泉の顔とも言える「道後温泉本館」は、初めて見た人ならその佇まいの素晴らしさにきっと驚くはずです。
まるで、その場だけタイムスリップしたかのような歴史を感じる佇まいは、ただ眺めているだけで、道後温泉に来て良かったと思えるレベルです。
むかしむかし、、、足に傷を負って苦しんでいた一羽の白鷺が、岩間から噴出する温泉を見つけて、毎日飛んで来ては足を浸していたところ、、、なんと傷が完全に癒えてしまい、元気に飛び去った行ったそうな、、、めでたしめでたし、、、という素敵なお話から、道後温泉のてっぺんには白鷺が立っています(写真にも白鷺が映っています)
道後温泉は夏目漱石「坊っちゃん」ゆかりの地
実は松山市の旧制松山中学に、あの「夏目漱石」が英語教師として赴任していたことをご存知でしょうか?
そして、その若かりし頃の彼が大好きだった場所が道後温泉なのです。
夏目漱石が、どれだけ道後温泉を好きだったかというと、あの名作「坊っちゃん」の中に「住田の温泉(道後温泉の昔の呼び方)」として登場させたほどで、松山市には道後温泉を含めた夏目漱石ゆかりの場所がたくさんあります。
ちなみに僕は坊ちゃんを含めて、夏目漱石を一度も読んだことがありません(笑)
日本三古湯のひとつ「道後温泉(本館)」に行ってきました
僕は今までバイクでは4回ほど、ちょっとした旅行では2回ほど道後温泉に行っているヘビーユーザーなので、知っている情報を惜しげも無くここで披露していきます。
道後温泉の場所・アクセス・駐車場について(バイクでのアクセス情報もあり)
道後温泉は愛媛県の松山市、つまりは四国にあるので、本州からのアクセスは全て海を越えることになります。
とは言っても、陸路も空路も使えるので、下手にアクセスの悪い本州の観光地よりは、よっぽどアクセスが楽です。
まずは、僕のような自走派の旅人は「しまなみ海道・瀬戸大橋・神戸淡路鳴門自動車道」この3つが自走で四国に入れるルートです。
取り敢えず四国に入ってしまえば、あとは松山市を目指して走るだけです。
ただ、首都圏からだとかなり距離があるので、ちょっとキツイな、、、と思う場合は、お台場から出ている長距離カーフェリー「オーシャン東九フェリー」を使えば、徳島まで船内で寝ながら楽チンで愛車と四国入りが出来ます(僕もこの方法でバイクと一緒に四国に行ってます)
道後温泉の駐車場は、周辺に公共の駐車場やコインパーキングが多数ありますが、お勧めはちょっと離れた場所にある「道後温泉観光臨時駐車場」で、ここは駐車料金が無料です(ただし宿泊は出来ません)
仮にここが満車の場合でもご安心を、有料パーキングの料金は高くても1日1000円弱です。
なお、バイクの場合は道後温泉本館のすぐ後ろに無料の駐輪場がありますが、いつもいっぱいなので早めに停めることをお勧めします(大型バイクだと若干気を遣います・僕のGSは無理)
次に、交通機関を使う陸路は「東京・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・福山・福岡」から出ている松山までの高速バスが使えます。
例えば、東京からの高速バスだと、新宿駅前のバスタから道後温泉まで直接行ってくれるので、かなり利便性が高いです(バスは安いですし)
空の便は「東京・愛知・大阪・福岡・鹿児島・沖縄」から松山空港までの便が飛んでいて、JALとANAの他にLCCのジェットスターも運行しているので、セールなどをうまく使えばバスより安く飛んで行けます。
松山空港から道後温泉までは、空港リムジンバスを使えば610円で1時間弱で到着出来ます。
道後温泉本館の営業時間や休業日・混雑状況について
道後温泉本館って、何だか営業時間が短そう、、、きっと多くの人はこう思うと思います。
地方だし、なんかこういう歴史ある系のスポットって、基本営業時間が短いことが多いし、、、もしかして1日数時間、週2〜3日だけの営業とか?
、、、安心してください!道後温泉本館の営業時間はまさかの「6時〜23時」しかも「年中無休(たまに臨時休業あり)」です!
これ凄くないですか?だって、こういう場所なのにブラック企業的営業スタンスなんですよ?(笑)
ということで、道後温泉本館は特に時間や曜日を気にすることなく、仮に思いつきで行ったとしても、ほぼ間違いなく温泉に入ることが出来ます。
混雑状況としては、正直いつも混んでるな〜という印象で、特に土日祝日はかなり混雑しています。
オススメは朝の早い時間帯と夜の遅い時間帯で、特に平日の朝はガラガラの状態なので、ゆっくりと朝風呂を味わうのが一番通な楽しみ方です。
道後温泉本館の料金と入浴システムについて
道後温泉本館は、初めて行った人は絶対に戸惑うこと間違いなしの、独特の料金体系と入浴システムを持っています。
なぜこういう仕組みになったのかは不明ですが、ひとつの旅のネタとしては実に面白い内容です。
さて、道後温泉本館で温泉に入るためには、まずはじめに「コース」を選ぶ必要があり、コースは全部で4つあります。
それぞれのコース名と料金は「神の湯 階下が410円・神の湯 二階席が840円・霊の湯 二階席が1250円・霊の湯 三階個室が1550円」で、受付でコースを決めてから、料金先払いで入館します。
なお、それぞれのコースの特徴は以下の通りです。
神の湯 階下コース(410円)
最もスタンダードで料金が安い、シンプルに温泉に浸かるだけの公衆浴場のようなコース。
神の湯というシャンプーや石鹸などが用意されていない広い湯船に浸かることが出来ます。
とにかく道後温泉に入りたい!という人には最も手軽で安く済むコースです。
神の湯 二階席コース(840円)
料金と内容のバランスが良く、僕個人としては一番オススメのコースです。
神の湯 階下コースの内容に加えて、道後温泉本館2階の風情ある休憩室での休憩がセットになっているコースです。
手順としては、まず始めに休憩室へと案内されて、そこで浴衣を受け取ります。
次に、神の湯へ向かい温泉に入って、そこで浴衣に着替えて休憩室に戻ると、お茶と茶菓子の「お接待(四国のおもてなし文化)」を受けられるという内容です。
この浴衣に着替えて、お茶をすすりながら、休憩室で過ごす時間がとても贅沢で、とにかく雰囲気が抜群に良いです!
なお、彼女がいる男子諸君は、ここに行くともれなく彼女の浴衣姿が見れるという特典もついてきます。
霊の湯 二階席コース(1250円)
ここからは、アンチ庶民のセレブコースへと突入していきます(僕は未経験です)
お風呂は霊の湯というシックな場所にグレードアップし、ここにはレンタルタオルとシャンプー、石鹸が備わっています(レンタルタオルは料金に含まれています)
休憩室は神の湯とは別の休憩室に案内され、ここでもお茶と茶菓子のお接待が待っています。
この、特別な場所に案内される体験が、まさにセレブコースの証で、霊の湯コースではもちろん庶民の神の湯に入ることも出来ます。
霊の湯 三階個室コース(1550円)
道後温泉のファーストクラスこと霊の湯 三階個室コースは、道後温泉本館の最上位コースです。
僕のような庶民では怖気付く、1550円という大金を払った真のセレブのみが体験できるコースです。
神の湯と霊の湯の2つの湯船が利用出来ることはもちろん、なんと!休憩室はセレブの証「個室」が用意されています。
しかも、個室の休憩室があるのは道後温泉本館の3階!庶民は立ち入ることさえも許されない階です。
もちろん、お接待の内容もバージョンアップされ、茶菓子は今までの内容に加え、あの銘菓の坊っちゃん団子まで追加されています。
休憩室が個室なので、当然いつでも空いているというわけではなく(満席の場合は待つしかありません)まさに金と運が揃わないと体験できない、真のセレブだけに許された極上体験が出来るコースです。
以上4コースが道後温泉本館の楽しみ方で、初めて訪れて料金表を見ると「???」となりますが、分からないことは係員さんが丁寧に教えてくれるのでご安心を!
なお、各コースには概ね1時間くらいの制限時間がついていますが、当然入館から退館までを管理されているわけではないので、あくまで目安として捉えておけば問題ないです(超混雑時は別です)
また「神の湯 二階席コース」以上のコースは、混雑状況によってはすぐに入れない場合も多々発生します。
最後に、道後温泉本館の割引券やクーポンの類は、僕が知っている限りは存在しません。
道後温泉の宿泊について
まず始めに言っておきたいのは「道後温泉本館には宿泊出来ません」という事実です。
道後温泉本館は道後温泉のシンボルですが、あくまで道後温泉の中のひとつの「日帰り温泉施設」なのです。
ただし、もちろん道後温泉は四国で一番メジャーな温泉街なので、宿は選び放題です。
温泉街周辺には、高級旅館からビジホタイプの宿、僕の大好きなゲストハウスまで一通りの宿泊施設は揃っていますし、道後温泉は松山市内の片隅にあるので、松山市内で宿を取っても路面電車(1回160円)を使えば余裕でアクセスできます。
ちなみ僕はいつも写真の「ホテルエコ道後」さんというゲストハウスに宿泊しており、道後温泉本館まで歩いて3分という超好立地な1泊2500円の宿です。
ゲストハウスに抵抗のない人なら、料金的にも立地的にもオススメの宿で、ライダーは雨が防げる宿の軒先に愛車を停めることが出来ます(無料)
道後温泉の商店街と飲食店について
道後温泉本館の前には、道後温泉駅から続く「道後ハイカラ通り」と呼ばれる賑やかな商店街があります。
とても華やかで雰囲気の良い商店街で、夕方以降には浴衣を着た人も多く、道後温泉駅側の商店街の入り口のすぐ横にある「坊っちゃんカラクリ時計」は、道後温泉の第2のシンボル的存在です。
この手の温泉街の商店街にしては珍しく、結構な時間まで営業しているので(道後温泉本館の営業時間が長いためだと思います)お風呂にゆっくりと浸かってからでも夜の散歩を楽しむことが出来ます。
愛媛県の郷土料理「鯛めし」が味わえる「丸水」や、みかんジュースの飲み比べやみかんスイーツが味わえる「10 FACTORY」他には地ビールの道後ビールが飲めるお店が沢山あります。
また、ハイカラ通りの終点の道後温泉本館の横には、瀬戸内の有名なジェラート店「ドルチェ」の支店もあります(風呂上がりに最高です)
道後ハイカラ通りには、道後温泉と松山のお土産はもちろん、愛媛県中のお土産が揃っているので、ブラブラとお店を見て回るだけでも十分楽しめます。
なお、愛媛県のご土地キャラ「みきゃん」と「バリィさん」が好きな旅人は、グッズがかなり充実しているので、くれぐれもお金の使いすぎには注意が必要です(うちの妻はバリィさん破産してました・笑)
日本三古湯のひとつ「道後温泉」の まとめ
四国に行くなら絶対に道後温泉は外せません!
情緒溢れる本館でゆっくりと温泉に浸かるもよし、ちょっと奮発してセレブコースを味わうもよし、ハイカラ通りでぶらぶら買い食いもよし、はっきり言って日帰りでは超勿体無いです。
松山市街にも見所が沢山あるので、道後温泉に連泊してじっくり楽しんじゃいましょう。