天守が残る唯一の山城「備中松山城」のアクセス・駐車場・所要時間など

備中松山城の石垣

こんにちわ、バイクで日本中のお城を巡る、城ライダー兼さすライダーです。

今までも、日本に現存する素晴らしいお城の数々を紹介してきましたが、今回紹介するお城は、何と「日本で一番高い場所にあるお城」です ( ・∇・)

あれ?それって、兵庫県にある天空の城こと「竹田城」じゃないの?と思うかもしれませんが、実は岡山県にある「備中松山城」こそが、日本で一番高い場所にあるお城なんです。

例えば姫路城とか、それこそ竹田城などに比べると、どちらかと言えばマイナーな存在で、実際僕自身も知らなかったお城なんですが、、、ツーリング中の寄り道感覚で行ってみたところ、備中松山城はとても見応えのある素晴らしいお城でした。

しかし、なんせ山の上にある山城なんで、まずは山の上まで歩いていく必要があります。

果たして、そんな日本一高い場所にある「備中松山城」とはどんなお城なのか?じっくりと紹介していきます。

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天守が残る唯一の山城「備中松山城」とは?

備中松山城の石垣の道

備中松山城は岡山県は高梁市にある、日本で天守が残っている貴重な12のお城の中の一つで、1240年に秋庭氏によって築かれたのが始まりとされています。

臥牛山(がぎゅうざん)と呼ばれる山の上に建てられた、高さ10メートルを超える石垣に囲まれた備中松山城は、お城という存在は戦場における要塞であることをハッキリと示してくれます。

ちなみに、愛媛県の「松山城」をはじめとする、国内の他の松山城との混同を避けるために「備中」松山城と呼ばれています。

備中松山城は日本で最も高い場所に位置する山城

日本で一番高い場所にあるお城の看板

備中松山城は、現存する12天守のお城の中で、最も高い場所に位置する山城です。

お城が建っている臥牛山は、北から「大松山・天神の丸・小松山・前山」の4つの峰で成り立つ最高標高480メートルの山ですが、そのうち小松山の山頂(標高430メートル)に建つのが備中松山城です。

現代の建築技術があるならまだしも、当時の技術で標高430メートルの場所にお城を建てるなんて、昔の人のパワーは本当に計り知れないものがあります。

竹田城と備中松山城の共通点と違い

備中松山城とよく混同されるのが、日本のマチュピチュこと兵庫県の「竹田城」です。

、、、いや、混同というよりは、認知度と人気の度合いからすれば、竹田城への吸収合併のようなものですが、、、(悪気はないです、ただの事実です)

どちらも山の上に建つ山城で、天空の城などと呼ばれ、雲海に浮かぶ景色が幻想的だという共通点があります。

しかし「竹田城は竹田城跡、つまりは城跡」なのに対し「備中松山城は天守が現存する現役のお城」です。

しかも、標高353.7メートルの竹田城に対し、備中松山城は430メートルと圧倒的に高い場所にあります。

にも係わらず、竹田城のある種異常とも言える人気っぷりは、インスタの存在が非常に大きいので、今後人気インスタグラマーが備中松山城をフォーカスすれば、その人気が入れ替わる可能性もあります。

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実際に「備中松山城」に登ってみました

備中松山城への登山道

備中松山城は山城なので、お城を見るためには山を登る必要があります。

山を登ると聞くと、その時点で拒絶反応を示す方もいるとは思いますが、、、結論から言うと是非、山登りが嫌でも、、、備中松山城を見に行って欲しいと思います。

そこで、僕が実際に備中松山城に行った経験、プラスアルファ調べた情報をまとめて整理してみました。

備中松山城の場所・アクセス・駐車場について

備中松山城のバイク駐輪場

備中松山城は岡山県の高梁市という場所に建っているお城で、現地までのアクセスは車・バイクでも、公共交通機関でも可能です。

まず、車・バイクの場合は、岡山道の賀陽インターチェンジから、西に向かって国道484号線、国道180号線と繋ぎ「城見橋公園駐車場(駐車料金無料)」を目指します。

高梁市に入ると、城見橋公園駐車場までの案内板が出ていますので、まず迷うことはないと思います(バイクも駐輪可能:写真参照)

城見橋公園駐車場からは、往復400円のシャトルバスに乗り、終点の「ふいご峠」まで10分くらい、そこから最後は歩きで備中松山城を目指します(徒歩30分前後)

ふいご峠からの登山道は、基本的には整備された歩きやすい登山道ですが、一部急な箇所もあるので、無料で借りれる杖を遠慮なく借りて登ることをオススメします。

備中松山城のシャトルバス乗り場
城見橋公園駐車場のシャトルバス乗り場

なお、12月〜2月にかけては、シャトルバスが運行していない日もあるので、その日に限っては「ふいご峠」まで車・バイクで直接向かうことも出来ます。

公共交通機関でのアクセスは、まずは「備中高梁駅」まで電車で移動、そこからバスやタクシー、または徒歩で「ふいご峠」を目指すことになります。

一番オススメの方法は路線バスで、片道160円で10分程度で城見橋公園駐車場まで行くことができます(あとはシャトルバスで「ふいご峠」まで行く)

タクシーの場合は駅から「ふいご峠」まで直接行くことが可能で、だいたい片道1000〜1500円程度で、乗り合わせて安くすることも出来ます。

備中松山城の営業時間や休城日・混雑状況について

備中松山城の営業時間はシーズンごとに異なり、12月29日〜1月3日までの期間は休業しています。

・4月〜9月:9時から17時半までの営業
・10月〜3月:9時から16時半までの営業

混雑状況としては、そこまで心配する必要はなく、夏休みや行楽シーズンなどのハイシーズンを除けば比較的いつでも空いています。

僕が備中松山城に行ったのは10月の平日でしたが、人がまばらで週末でもそこまで混むようなイメージはありませんでした。

しかし、雲海のハイシーズンの10月下旬~12月上旬にかけての早朝は混み合うようですが、実はそれは備中松山城ではなく、雲海に浮かぶ備中松山城を観れる「備中松山城展望台」の方です(後ほど詳しく説明します)

備中松山城の入城料金や割引券について

備中松山城の入城料金の案内看板

備中松山城の入城料金は大人300円(子供150円)と超リーズナブルな価格です。

当然、割引チケットやクーポンの類はなく、基本的には誰でもシーズン問わず300円です。

僕個人の意見としては、内容からすると破格の入城料金だと思っています。

城見橋公園駐車場からのシャトルバスの往復400円を足しても、1000円で余裕でお釣りが来る素晴らしさです。

備中松山城の歩き方・楽しみ方・所要時間について

備中松山城の登山道

備中松山城までは、どんなアクセスルートを辿ったとしても、最後は30分ほどの登山道を歩くことになります(無料の杖が置いてますので素直に借りましょう)

中々しんどい坂や階段もありますが、徐々に見えてくる下界の景色にワクワクすること間違いなしです。

お城の石垣が見えてくると、いよいよ山城感が盛り上がって来て、それこそ竹田城と被るかもしれませんが、まるでマチュピチュに来たかのような錯覚を覚えます。

備中松山城の登山道入り口
登山道入り口にある杖は遠慮なく借りちゃいましょう

備中松山城の登山道
どんどんマチュピチュ感が盛り上がって来ます

肝心の天守は、割とこじんまりとしていますが格好がよく、思わず見入ってしまう魅力があります。

城内の展示物や説明文は実に興味深く、散策していて飽きるということはありません。

備中松山城の天守
小ぶりながら立派でかっこいい天守

備中松山城の城内の展示物
城内の展示は実に興味深いものばかりです

所要時間としては、往復の登山が最短で1時間、天守の見学が流し見レベルで30分くらいなので、トータル最短で1時間半、実際のところは2〜3時間見積もっておくのがベストと言えます。

もちろん、これには城見橋公園駐車場までの所要時間は入っていないので、車・バイクの運転時間や、バスやタクシーの移動時間も加味しておきましょう。

備中松山城の雲海について(備中松山城展望台)

備中松山城の雲海の風景

9月下旬から4月上旬にかけて、特に10月下旬~12月上旬には雲海に浮かぶ備中松山城を見れる可能性が高いです。

雲海が発生する時間帯は、明け方から午前8時頃までですが、なるべく早朝の方が発生率が高いようです。

その雲海に浮かぶ備中松山城のベスト写真撮影スポットは「備中松山城展望台」で、城見橋公園駐車場からは車で20分、距離にして10kmくらいの場所です。

雲海シーズン中は大変混雑するようですが、駐車スペースが非常に少ないとのことで、平日に行ける方は極力平日に行くことをオススメします。

ちなみに駐車場から展望台までの道のりは、備中松山城のように長い登山道を歩く必要がなく、すぐに辿り着ける距離です。

「備中松山城」のアクセス・駐車場・所要時間など まとめ

備中松山城の説明看板

男子という生き物は、最速であったり、最高スペックであったり、とにかくNo.1を誇るものに惹かれる生き物です。

そういった意味で「日本で一番高い場所にあるお城」というスペックを備えた備中松山城は、男心をくすぐるお城とも言えます。

雲海無くしても、十分に見応えのある場所なので、ぜひ今度の休日、備中松山城に行く計画を立ててみてください^ ^

この記事を書いた人

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