エレコムとロジクールはどっち?ワイヤレスキーボードの選び方

ワイヤレスキーボードを選ぶイメージ

エレコムとロジクールのワイヤレスキーボードは、どちらかのメーカーが全員にとって上というより、接続したい機器、持ち運び、テンキー、電源、キーの仕組みで選ぶと失敗しにくくなります。

先に結論をまとめると、今回確認した公式ラインアップでは、接続方式・サイズ・価格帯を細かく選びたい人はエレコム、コンパクトなK380sや3台切り替え、Windows/Mac向けのカスタマイズ機能を重視する人はロジクールが候補です。ただし、同じメーカー内でも仕様は大きく異なるため、最後は型番単位で比較してください。

この記事は2026年8月22日時点のメーカー公式情報を基に更新しました。筆者が2019年の公開時に、MacBookだけでなくスマートフォンやタブレットで執筆するためワイヤレスキーボードを持ち歩いていた体験は残し、現行4機種の仕様とは分けて紹介します。今回、4機種を同条件で実機比較したわけではありません。

先に結論:エレコムとロジクールはどっち?

重視すること 選び方
接続方式やサイズを細かく選びたい エレコムの公式一覧はBluetooth、専用2.4GHzレシーバー、両対応、ミニ、フルサイズなどを型番別に掲載しています。必要な条件で絞り込みます。
小型で3台を切り替えたい ロジクール K380sは84キーのコンパクトモデルで、Easy-SwitchによりBluetooth対応機器3台を切り替えられます。
据え置きでテンキーが必要 エレコム TK-PN10FMPBK、TK-FFBM03SKBK、ロジクール K950はいずれもフルサイズです。接続方式、電源、キー方式で絞ります。
WindowsとMacでキーをカスタマイズしたい ロジクール K950はLogi Options+に対応します。アプリの対応OSはWindows/macOSで、その他のOSでは基本機能を使う構成です。
BluetoothとUSBレシーバーを併用したい エレコム TK-PN10FMPBKはBluetooth 3台と付属USB 2.4GHzレシーバー1台、ロジクール K950はBluetoothまたはLogi Boltに対応します。

メーカー名だけでは決め切れません。たとえばロジクールでもK380sはテンキーなし、K950はテンキー付きです。エレコムでもTK-FFBM03SKBKはBluetooth専用、TK-PN10FMPBKはBluetoothとUSBレシーバーの両対応です。まず「どの機器へ、どの接続方法で、どこで使うか」を決めましょう。

エレコムとロジクールの違いを比較

2019年に使っていたAppleのワイヤレスキーボード

エレコムの公式キーボード一覧では、Bluetooth、USB 2.4GHz無線、有線を分け、メンブレン/パンタグラフ、テンキーの有無、電池式/充電式などで製品を探せます。今回比較する2機種だけでも、静音メンブレンのBluetoothモデルと、パンタグラフでBluetooth・USBレシーバー両対応のモデルに分かれます。

ロジクールの今回の2例は、持ち運びやすいK380sと据え置き向けのK950です。どちらも3台切り替えに対応します。K950はLogi Options+でファンクションキーを変更できますが、公式ページは同アプリの対応をWindows/macOSとしており、ChromeOS、Linux、iPadOS、iOS、Androidでは基本機能をアプリなしで使う案内です。

したがって「エレコムは安い」「ロジクールは高性能」といった一言で決めるのではなく、購入候補の型番同士で仕様表を並べるのが確実です。価格と在庫は変動するため、この記事では固定順位を付けません。

Bluetoothと2.4GHzレシーバーの違い

iPhoneのBluetooth設定画面

旧記事では周波数帯を省略して表記していましたが、正しくは2.4GHz帯を使う専用USBレシーバー接続です。Bluetoothも2.4GHz帯を使う無線技術ですが、接続の仕組みは同じではありません。

比較項目 Bluetooth 専用2.4GHzレシーバー
接続に必要なもの 接続先のBluetooth対応とペアリング 製品に対応する専用USBレシーバーと空きUSBポート
USBポート 通常は使わない USB-AレシーバーならUSB-Aポートを1つ使う
スマホ・タブレット 対応OSとプロファイルが合えば使いやすい USB端子・OS・レシーバー対応を個別確認。変換アダプターだけでは動作を保証できない
初期設定 OSの設定画面でペアリング 付属レシーバーがペアリング済みの製品は挿して使える
複数端末 マルチペアリング対応機は登録先を切り替えられる レシーバーの規格と製品ごとの切り替え仕様を確認

USB-CしかないノートPCへUSB-Aレシーバーを挿す場合は、ハブや変換アダプターも必要です。会社支給PCではBluetoothやアプリの利用が制限される場合もあるため、購入前に管理ルールを確認してください。

ワイヤレスキーボードの選び方

1. 配列と対応OS

ワイヤレスキーボードの日本語配列を確認するイメージ

日本語配列(JIS)と英語配列(US)は、Enterキーの形だけでなく、記号、かな・英数切り替え、修飾キーの位置が異なります。商品写真だけで判断せず、型番と配列表記を確認してください。

「Windows/Mac対応」だけでなく、使用中のOSバージョン、Bluetoothプロファイル、専用ソフトの対応範囲も確認します。対応OSは更新されるため、メーカーの対応表を購入直前に見直すのが安全です。

2. サイズとテンキー

テンキー付きワイヤレスキーボードのイメージ

表計算や会計で数字を続けて入力するならテンキー付きが便利です。一方、テンキーなしは机上でマウスを近くに置け、バッグにも収まりやすくなります。持ち運びでは横幅だけでなく、重量、厚さ、電源スイッチ、キーが押されないケースの有無まで見ます。

3. 複数端末の切り替え

PC、タブレット、スマートフォンで1台のキーボードを使うなら、登録可能台数と切り替えキーを確認します。マルチペアリングは複数端末の登録情報を保存して切り替える機能で、一般に複数端末へ同時入力する意味ではありません。

切り替え後の再接続時間、OSごとの配列モード、ショートカットの違いは仕様表だけでは分かりにくい部分です。頻繁に切り替えるなら、返品条件を確認したうえで実機検証できる購入先を選ぶと安心です。

4. キーの仕組みと打鍵感

キーボードの打鍵感を確認するイメージ

  • メンブレン:ラバードームを使う製品が多く、価格や静音性の選択肢があります。
  • パンタグラフ:薄型ノートPCに近い構造で、薄い本体や短いキーストロークの製品があります。
  • メカニカル:キーごとにスイッチを持ち、軸によって音や押し心地が変わります。
  • 静電容量無接点:物理接点を使わず入力を検知する方式です。配列、無線対応、価格を型番ごとに確認します。

同じ方式でもキーピッチ、キーストローク、キー形状、筐体の剛性で感触は変わります。「パンタグラフだから必ず自分に合う」とは限らないため、長文入力が多い人は店頭で普段の文章を打って確かめるのが近道です。

5. 電源と重量

ワイヤレスキーボードで使う乾電池

乾電池式は電池を交換すればすぐ復帰しやすく、充電式は電池交換を減らせます。メーカーの電池寿命は使用時間、照明、接続方法、電池、環境によって変わる目安です。出張前は残量表示を確認し、充電式は端子と必要なケーブルも持ちます。

持ち運びではキーボード単体だけでなく、ケース、レシーバー、ケーブルを含む総重量で比較します。据え置きでは軽さより、入力中にずれにくい重量や滑り止めを優先する考え方もあります。

6. 静音性と水濡れ

オンライン会議、共有オフィス、夜間作業では、キー方式だけでなく製品が静音設計を明記しているか確認します。静音性は机、打ち方、底付き、周囲の反響でも変わります。

排水穴と防水は別です。エレコム TK-FFBM03SKBKは水抜き穴を備えますが、公式ページは防水設計ではないと明記しています。飲み物をこぼした場合は製品の取扱説明書に従い、通電したまま丸洗いしないでください。

公式情報で比較する現行4モデル

以下は2026年8月22日にメーカー公式ページで発売中または在庫表示を確認できた例です。価格、在庫、対応OSは変わるため、購入時点で公式ページと販売店の型番を照合してください。

モデル 接続 サイズ・キー 切り替え 電源
ELECOM TK-PN10FMPBK Bluetooth Low Energy/USB 2.4GHz フル・日本語110キー・パンタグラフ Bluetooth 3台+USBレシーバー1台 USB Type-C充電、最長約7カ月のメーカー値
ELECOM TK-FFBM03SKBK Bluetooth HOGP フル・日本語109+9キー・メンブレン 3台 単4形2本、約1.5年のメーカー条件値
Logicool K380s Bluetooth Low Energy/別売Logi Bolt コンパクト・日本語84キー・パンタグラフ 3台 単4形2本、最大36カ月のメーカー値
Logicool K950 Bluetooth/Logi Bolt フル・日本語・パンタグラフ 3台 単4形2本、最大36カ月のメーカー値

エレコム Precisionist TK-PN10FMPBK

テンキー付きの薄型フルサイズで、Bluetooth 3台と付属USB 2.4GHzレシーバー1台を切り替えられるモデルです。日本語110キーのパンタグラフ方式で、Windows、macOS、iOS、iPadOS、ChromeOS、Android向けの入力モードを公式仕様に掲載しています。

内蔵リチウムイオン電池をUSB Type-Cで充電し、公式値は満充電から最長約7カ月です。USB接続はUSB-Aポートを備えるWindows、macOS、ChromeOS機向け、モバイルOSはBluetooth接続として案内されています。エレコム公式:TK-PN10FMPBK

エレコム TK-FFBM03SKBK

Bluetooth専用の静音フルキーボードで、3台の登録先を切り替えられます。メンブレン方式、日本語配列、テンキー付きで、2段階の角度調整と排水機構を備えます。ただし排水機構は防水を意味しません。

単4形電池2本を使用し、メーカーは1日8時間のPC操作を想定した目安を約1.5年としています。対応OSの掲載値は製品発売時点を含むため、購入前に公式の最新対応表を確認してください。エレコム公式:TK-FFBM03SKBK

ロジクール Pebble Keys 2 K380s

K380sはテンキーなしの日本語84キー、幅279mm、電池込み415gのパンタグラフ式キーボードです。Easy-Switchキーで3台のBluetooth対応機器を切り替えられ、単4形電池2本で最大36カ月というメーカー値を掲載しています。

Bluetooth Low Energyのほか、Logi Bolt USBレシーバーは別売です。接続方法によって対応OS条件が異なるため、Bluetoothで使うのか、Boltレシーバーで使うのかを先に決めます。ロジクール公式:Pebble Keys 2 K380s

ロジクール Signature Slim K950

K950はテンキー付きの日本語パンタグラフ式キーボードで、BluetoothまたはLogi Boltを使い、3台の機器を切り替えられます。幅433.8mm、重量685gで、持ち運びより据え置きの仕事環境に合わせやすい寸法です。

単4形電池2本で最大36カ月というメーカー値を掲載しています。Windows/macOSではLogi Options+でキーをカスタマイズできますが、アプリの対応OSと会社PCへのインストール可否を確認してください。ロジクール公式:Signature Slim K950

用途別の選び分け

  • スマホ・タブレットと一緒に持ち運ぶ:横幅と重量を優先し、Bluetooth対応、テンキーなし、電源スイッチ、ケースを確認する。今回の例ではK380sが該当します。
  • 自宅や職場で表計算をする:フルサイズ、テンキー、矢印キー、傾斜、静音性を確認する。TK-PN10FMPBK、TK-FFBM03SKBK、K950が比較候補です。
  • Bluetooth禁止・制限のあるPCで使う:管理者の規則を確認し、許可された専用USBレシーバー対応モデルを選ぶ。レシーバーの付属・別売とUSB端子も確認します。
  • PC・タブレット・スマホを頻繁に切り替える:登録台数だけでなく、各OSの配列モードと切り替えキーの位置を確認する。
  • 会議室や夜間に使う:メーカーが静音設計を明記する型番を候補にし、店頭で底付き音まで確かめる。

「おすすめランキング」の順位より、自分の作業を一つずつ条件に変える方が選びやすくなります。迷ったら、普段の作業で使う端末、USB端子、テンキーの要否、持ち運ぶ重さ、充電か乾電池かをメモしてから製品ページを比較してください。

2019年の使用体験と旧10機種

この記事を最初に公開した2019年、筆者は旅先でもライターの仕事をするためMacBookを持ち歩き、スマートフォンやタブレットで文章を入力するときのためにワイヤレスキーボードも携帯していました。ケーブルがなく、複数端末へつなげられる便利さを実感したことが、旧記事の出発点です。

一方、旧記事の「おすすめ10選」は2015〜2018年発売の機種を多く含みます。以下の10枚は2019年掲載時の記録で、2026年の購入推奨リストではありません。旧Amazon商品枠とHTTPリンクは、現行性を保証できないため候補稿から外しました。

2019年掲載時のAnkerウルトラスリムBluetoothキーボード
2019年掲載時:Anker ウルトラスリム Bluetoothキーボード
2019年掲載時のエレコム折りたたみBluetoothキーボード
2019年掲載時:エレコム 折りたたみBluetoothキーボード
2019年掲載時のサンワサプライSKB-BT28BK
2019年掲載時:サンワサプライ SKB-BT28BK
2019年掲載時のオウルテック折りたたみBluetoothキーボード
2019年掲載時:オウルテック 折りたたみBluetoothキーボード
2019年掲載時のロジクールK380BK
2019年掲載時:ロジクール K380BK
2019年掲載時のロジクールK370s
2019年掲載時:ロジクール K370s
2019年掲載時のApple Magic Keyboardテンキー付き
2019年掲載時:Apple Magic Keyboard(テンキー付き)
2019年掲載時のSatechi Bluetoothキーボード
2019年掲載時:Satechi Bluetoothキーボード
2019年掲載時のMicrosoft折りたたみBluetoothキーボード
2019年掲載時:Microsoft 折りたたみBluetoothキーボード
2019年掲載時のPFU HHKB Professional BT
2019年掲載時:PFU Happy Hacking Keyboard Professional BT

写真に写る旧モデルを中古で選ぶ場合も、電池の状態、OS互換性、配列、交換部品、メーカーサポートを確認してください。旧価格や旧バッテリー時間を現在の購入判断には使わないでください。

よくある質問

結局、エレコムとロジクールのどちらがおすすめ?

接続方式・サイズ・電源を細かく選びたいならエレコムの製品一覧、K380sの携帯性やK950の3台切り替え・Windows/Mac向けキー設定を求めるならロジクールが候補です。ただしブランドではなく、対応OS、配列、テンキー、接続方法を満たす型番同士で決めてください。

BluetoothとUSBレシーバーはどちらが安定する?

周囲の電波、PC、USBポート、レシーバーの位置、ドライバーやOSで変わるため、方式名だけで一律には決められません。BluetoothはUSBポートを空けやすく、専用レシーバーは対応PCへ挿して使える利点があります。会社PCの制限と実際の机で検証してください。

3台接続は同時に3台へ入力できる?

今回の4機種でいう3台・4台は、複数の接続先を登録してキーで切り替える機能です。1回の入力を3台へ同時送信する意味ではありません。切り替え方法は各製品の取扱説明書で確認してください。

排水機構があれば丸洗いできる?

できるとは限りません。排水機構は、こぼした液体を底面から出しやすくする設計です。TK-FFBM03SKBKの公式ページも防水設計ではないと明記しています。洗浄可否と事故時の手順は型番ごとの説明書に従ってください。

まとめ

エレコムとロジクールのどちらを選ぶかは、メーカー名よりも用途で決まります。持ち運びならサイズと重量、据え置きならテンキーと安定性、複数端末なら登録台数とOSモード、会社PCならBluetooth・USBレシーバー・アプリの利用可否を先に確認します。

候補を2〜3機種に絞ったら、メーカー公式の対応表と取扱説明書を購入直前に再確認してください。長文を打つ人は、最後に配列と打鍵感を実機で確かめると、数字だけでは分からない相性を判断できます。

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sasu-rider

エスプロマガジン編集部。暮らしと仕事に役立つ情報を、わかりやすくお届けします。

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