【離島の旅行記】世界自然遺産 屋久島の観光・フェリー・天気など解説

白谷雲水峡

どもです、屋久杉を見ると人生観が変わる!とよく聞きますが、結局何も変わらなかった、さすライダーです。

毎度おなじみ離島の旅行記シリーズ、今回は遂に登場「世界自然遺産 屋久島」です。

あの「もののけ姫」の世界がナチュラルに広がる、日本屈指の自然の宝庫を紹介していきます。

ちなみに僕は、2006年のバイク日本一周の際に屋久島に4泊しました。

世界自然遺産 屋久島ってどんな島なの?

屋久島全体を海から見た風景

数ある鹿児島県の離島の中で、最もメジャーな存在の「屋久島」は、1993年に島の面積の約21パーセントが世界自然遺産に登録された、日本を代表する自然豊かな島です。

日本本土最南端「佐多岬」から、南南西約60kmの海上に存在する屋久島は、島全体の90パーセントが森林地帯で、中央にそびえ立つ日本百名山「宮之浦岳」をはじめとする1000m〜1900m級の山々の景観が「洋上アルプス」の異名をとっています。

日本の離島としては、7番目の大きを誇り、島の面積は504.29キロ平方メートル、島の周囲は約130kmです。

島の人口は約1万3千人で、島の基幹産業は豊かな自然を生かした観光業と、生産日本一を誇るポンカンとタンカン、名物のトビウオなどをはじめとする農水産業です。

屋久島へのアクセス方法について

宮之浦港のフェリーターミナル

屋久島へのアクセスは、お世辞にも良いとは言えないのが現状です。

何故なら、屋久島は首都圏から空の便の直行便がなく、まずは鹿児島まで行く必要があるからです(鹿児島まではLCCが何社か飛んでいます)

唯一、屋久島への直行便があるのが「伊丹空港(所要時間1時間35分)・福岡空港(し所要時間1時間)」の2ヶ所の空港で、JALグループのJACが1日1便を運行していますが、この2つの空港以外からのアクセスは、鹿児島から屋久島までの移動手段も必要になります。

鹿児島から屋久島までの空の便は、鹿児島空港からJACが1日5便(所要時間35分)、船の便は高速船とフェリーの選択肢があります。

鹿児島本港から出ている高速船は本数が多く、夏は1日7便・冬は1日6便運航していますが、中には種子島経由の便もありますので、種子島に寄らない場合は間違って乗らないようにしましょう(所要時間が倍増します)

フェリーの場合は、鹿児島本港から出ている「フェリー屋久島2」谷山港から出ている「はいびすかす」の2種類の選択肢があり、前者は屋久島への直行フェリーで所要時間は4時間、後者は種子島の経由便で所要時間は13時間です。

僕のように、自分のバイク(または車)を屋久島に持ち込みたい人は、必然的に鹿児島から、どちらかのフェリーを利用することになります。

まとめると、ある程度交通費がかかっても、とにかく早く楽に屋久島にアクセスしたい場合は、各地から飛行機→飛行機(直行便を除く)一般的な旅行者は飛行機→高速船、僕のような変態は自走→フェリーというのが大まかな屋久島へのアクセス方法です。

なお、屋久島までの最安値は、LCCで鹿児島空港→はいびすかすで屋久島です(うまくいけば片道1万円を切れます)

屋久島の島内の移動手段について

フェリー屋久島2にバイクと一緒に乗船

まず、屋久島は完全に車社会と認識した上で、島内の移動手段は「レンタカー(バイク)・車両持ち込み・バス・タクシー」この4つが基本です(チャリダーはもちろんレンタサイクルで)

どの移動手段にしようか迷う場合は、屋久島滞在中に「島一周(約100km)」するか否か、ここが一つの判断基準になります。

何故なら、縄文杉や白谷雲水峡など、屋久島の主要な観光地を巡るだけなら、バスやタクシーで十分事足りるからです(バスは路線バスと観光バスがあります)

しかし、島一周となれば、やはりレンタカー、または自分の車両を持ちこむのが最適な方です。

料金に関して言えば、屋久島は全体的に交通費が高く、一番安い路線バスでも結構な費用がかかります。

また、ガソリン代もびっくりするほど高いので、レンタカーの場合はそれ込みの費用で計算、車両持ち込みの場合は必ず鹿児島市内で満タンにしておきましょう。

僕は鹿児島から、何も知らずにバイクと一緒にフェリーで屋久島に入りましたが、2006年当時で、ガソリン代はリッター170円前後でした(目ん玉飛び出ました・笑)

屋久島の宿泊施設について

屋久島の太鼓岩

屋久島は日帰りで行くような場所ではないので、離島としては宿泊施設が充実している方です。

ほとんどの宿泊施設は、高速船とフェリーが発着する「宮之浦エリア」にあり、次点では便によっては高速船が発着する「安房エリア」が多いです。

屋久島にはリゾートホテルからリーズナブルなホテル、ゲストハウスにキャンプ場、それにライダーハウスもあるので、自分に合った宿泊施設を選ぶことが出来ます。

ただし、キャンプの場合は「屋久島は月に35日雨が降る」と言われているほど、雨が非常に多い地域なので、はじめから雨が降るという前提でテントを設営しましょう。

また、僕のような旅ジャンキー系のライダーや、チャリダーの間では「ライダーハウスとまり木」というライダーハウスが最も有名な宿泊施設ですが、僕はちょっと合いませんでした。。。(部屋泊、テント泊が選べます)

屋久島の天候とベストシーズンについて

屋久島のヤクザル

屋久島は年間を通して降水量が多く、雨が降るという前提で装備を整える必要があります。

ベストシーズンは5月・7月半ば〜10月頃までで、比較的雨が少なく安全に歩ける時期です。

ただし、GWや夏休み期間中は混雑するので、せっかく自然に癒されに来たのに、トレッキング中に人混みに遭遇する、、、といった地獄を味わうことになりかねません。

それを加味した上での、本当の意味でのベストシーズンは、GW終わりの5月と、9月から10月までです。

屋久島はとにかく歩く離島なので準備をしっかり(ガイドが必要な場合も)

縄文杉へと続くトロッコの道

まず、結論から言うと「屋久島は歩かないと全く楽しめない離島」です。

屋久島と聞いて、誰もが真っ先に思い浮かべる「縄文杉」も、もののけ姫の舞台とされている「白谷雲水峡」も、とにかくひたすらに歩く場所です。

そもそも、アウトドアが苦手な人は屋久島に来ないとは思いますが、車やバスで観光地を楽々巡る離島ではありません。

しかも、ただ歩くわけではなく、いわゆるトレッキングや登山になることが多いので、きちんとした装備も揃えておく必要があります(軽装は白い目で見られます)

例えば、縄文杉は誰でも簡単に見れるイメージを持っている人が多いかもしれませんが、実は往復10時間にも及ぶトレッキングの果てに見れるものだったりします。

なお、体力に自信のない方は、随時トレッキング・登山ガイドをつけることをオススメします。

屋久島のおすすめトレッキング・観光スポット5選

屋久島に来たなら絶対に行きたい、主なトレッキングスポットや観光スポットを5か所紹介していきます。

屋久島のシンボル「縄文杉トレッキング」

屋久島の縄文杉

樹齢なんと7000年以上!とも言われる、屋久島のシンボル「縄文杉」に会いに行くトレッキングです。

屋久島に来たなら、絶対に外せないマストなトレッキングで、これを目的に屋久島に行く人が全体の半数以上を占めます。

メインルートとなる荒川登山口からの、往復10時間にも及ぶトレッキングが必要ですが、個人的に一生に一度は見て欲しい場所です。

もののけ姫の世界が広がる「白谷雲水峡トレッキング」

白谷雲水峡の苔むす森

宮之浦市街から、約10kmほどの距離にある「白谷雲水峡」は、あの「もののけ姫」の舞台になったと言われている、神秘的な自然を味わえる場所です。

屋久杉と照葉樹、そして苔が支配する静寂の世界は、まさに「もののけ姫」の世界そのもので「苔むす森」と呼ばれるエリアがその最たる場所です。

最低1時間くらいから楽しめるコースもありますが「苔むす森」を見るためには、往復4〜5時間のトレッキングが必要です(険しくない道のりです)

日本百名山にして九州最高峰「宮之浦岳の登山」

日本百名山の宮之浦岳

屋久島の中心にそびえ立つ「宮之浦岳」は、日本百名山にして、標高1935mの九州最高峰の山でもあります。

頂上から見渡すことの出来る、360度の大パノラマは圧巻の一言ですが、往復10時間以上かかる登山はそれなりにキツく、登頂には十分な装備と飲料が必要になります。

なお、登山道入り口の駐車場はスペースが少ないので、早めに行くか、2人以上ならタクシーの利用もオススメです(片道6000円くらい)

海が見えるというよりは海の温泉「平内海中温泉」

平内海中温泉の満潮時の風景

屋久島の南、平内エリアの海岸にある、海から湧き出ている天然の温泉です。

1日2回の干潮時にのみ、約2時間だけ姿を表すというワイルドな温泉で、脱衣所がない男女混浴の温泉なので、運が良ければ綺麗なオネー様との混浴も可能です。

入るまでは、多少恥ずかしいかもしれませんが、いざ入ってみると、そんな気持ちは見事にぶっ飛びます。

トロピカルフルーツの試食が出来る「屋久島フルーツガーデン」

屋久島フルーツガーデンの入り口

あまりイメージが沸かないかもしれませんが、屋久島は亜熱帯に属するトロピカルアイランドなので、実はトロピカルフルーツの宝庫でもあります。

そのトロピカルフルーツを試食できる場所が「屋久島フルーツガーデン」で、園内には約2000種類の熱帯植物やフルーツが生い茂っています。

ガイドさんによる園内の案内ツアーもあるので、南国ムードを満喫しましょう。

屋久島のおすすめの食堂・カフェ5選

屋久島の名物料理からオシャレカフェまで、オススメの食堂やカフェを5か所紹介していきます。

屋久島グルメの顔「お食事処 潮騒」

お食事処 潮騒のトビウオの唐揚げ

とにかく屋久島の名物料理が食べたい!美味しいご飯が食べたい!と言うと、高確率で「潮騒」という答えが返ってくる、屋久島グルメの顔ともいえる存在です。

屋久島名物の首折れサバやトビウオなど、豊富な魚介類を地元ならではの調理方法で味わうことが出来ます。

ちなみに、僕のおすすめメニューは「飛魚唐揚げ定食(お造り付)」です。

離島のお寿司屋さん「寿し いその香り」

寿し いその香りの外観

大将自らが漁に出て、新鮮な魚を提供している離島のお寿司屋さんです。

特にオススメなのは、首折れサバの握りで、シーズン中はこれを食べるために観光客がワンサカやってきます。

もちろん、他のネタも美味しいので、ついついどれを頼もうか迷ってしまいます。

屋久島でスイーツならここ「スマイリー」

スマイリーの外観

黄色い建物が目印の、安房エリアにあるオシャレカフェが「スマイリー」です。

まるで雑貨屋のような、雰囲気のある店内では、人気のパフェプリンやシフォンケーキなどのオリジナルスイーツを味わうことが出来ます。

また、サンドイッチなどの軽食メニューもあるので、モーニングやランチタイムにもオススメのお店です。

本格的なピザが味わえる「石窯パン工房 樹の実」

石窯パン工房 樹の実のピザ

屋久島の美味しい地下水と、自家製の天然酵母、さらには地元の厳選された素材を生かした本格的なピザが味わえるお店です。

屋久島の雄大な自然を楽しみながら、テラス席でピザを食べるのがオススメです。

営業時間や定休日がちょこちょこ変わったりするので、来店する際は電話で確認しておくと吉です。

屋久島のジェラートショップ「そらうみ」

そらうみの外観

屋久島で採れた地元フルーツを、ふんだんに使っているジェラートショップです。

豊富なフレバーには迷ってしまいますが、そんな時は2種盛りや3種盛りでガッツリいっちゃいましょう。

落ち着いた雰囲気の店内で食べるもよし、テラス席やハンモック席でのんびり景色を見ながらジェラートを食べるのもいいでしょう。

世界自然遺産 屋久島の観光・フェリー・天気など解説 まとめ

屋久島は、数ある日本の離島の中でも、ダントツの知名度を誇る場所です。

世界有数の大自然を、五感をフル活用して楽しみましょう!

この記事を書いた人

sasu-rider